SCOPE

子供のころから海がすきでした。そのさきになにがあるかを想像しました。社会人になり地質調…

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子供のころから海がすきでした。そのさきになにがあるかを想像しました。社会人になり地質調査の仕事につきました。アクアラングで海に潜ったりザイルを持って山の調査をしました。そこで様々な経験をして土砂災害の危険箇所を知って防ぐ方法を考案しました。それを知ってもらいたくて投稿します。

最近の記事

縄文人の子孫が大切にしたもの空海

二ヶ月前にヒスイの原石を偶然、見つけました。 家の近くに古墳が多くあり、それが造成などで石や礫が廃棄物となって民家裏の捨て土のなかに埋もれていた2cmほどの濃緑色半透明の石です。 濃緑色のヒスイは裏日本の糸魚川流域にしか産出しません。 それがなぜ我が町にあるかといえば、縄文の昔から裏日本まで船で行って川をさかのぼり原石を拾って古墳に副葬物として埋葬したからです。 当時のヒスイは金より高価なものと聞いているので、これを勾玉(まがたま)に加工して大切にしていたのでしょうが勾玉

    • 空海と玉依御前

      実家の近くに空海の生母がすんでいた仏母院という保育所があります。空海の生母は機内の豪族の娘で、玉依(珠依?)御前と呼ばれており宝石との関わりがあるのか所内の庭にはきれいな色の珪化木という珍しい大きな切り株のような木の化石がありました。 珪化木は木の化石で固くて美しい色なので当時は数珠のような法具の材料として使われた石と思われます。 加工には金剛砂というダイヤモンドに次に硬い鉱物を砕いた微細砂で孔を開けたり磨いたりすることが必要で、この加工法は5千年前からヒスイなどで使われ

      • この世界はカオス? それとも調和?

        今世界で起きているのは人間のエゴが引き起こした醜い戦争。 そしてグローバリストが引き起こした戦争と戦争のための西洋科学。 大地の女神は人類が再び東洋的調和への道を進むことを望んでいます。

        • 神山町の取り組みがすばらしい

          ある人から徳島県神山町の町おこしの話を聞きました。若い大工さんたちが、空き家を改築して都会のサテライトスタジオとして家賃月3万円程度で町?が貸してネットで仕事ができる人たちが、都会の会社がそこに移住しつつあるそうです。神山町は徳島空港から1時間ほどの山間地で町を鮎喰川という清流が貫流し、農林業の無限の可能性と子供を育てる環境もすばらしいものがあります。私は知らなかったのですが時代の流れはすでに10年前から動いていたとのことです。これは多様で新しい日本社会モデルになり得る話です

        縄文人の子孫が大切にしたもの空海

          ソクラテス

          通説と言われるものはたいてい支配者の都合で作られる、とうてい真理とはほど遠いものだと思います。 ソクラテスはすべてを疑うという形で当時の奴隷とそれを所有する一般市民からなる社会の常識を掘り崩そうとしました。 当時の社会に向けられたその鋭い問いかけは、支配者や一般市民からなる社会にとって許しがたいもので、社会は彼に死刑を求刑しました。 しかしソクラテスを処刑した場合は当時の不安定な社会が揺るぎかねない緊迫した社会情勢があっために、わざと牢獄の扉のカギをかけずに脱獄をそその

          ソクラテス

          楽観主義

          災害関係の仕事をしていると様々なものに出くわす。 それらは時を流れていく一つの点景でしかないが、それが妙に心に引っかかる場合がある。 それはたいてい種になって後に実を結ぶ、なにか課題の存在を意味していて、その課題があるということは、生まれてきた意味であり、おそらくその解決策を持って生まれてきているのだろう。 一度、伊豆大島のM氏という土砂災害で被災した住民と話したことがあるが、彼が言うには被災時に1階で寝ていたが、夜中突然、すさまじい音とともに家の半分が土石流で持って行

          楽観主義

          宮沢賢治の詩

          宮沢賢治が34歳のとき書いた詩「雨ニモマケズ」を主題にした冨田勲作曲の交響曲を聴いたのはSCOPE理論が業界から追われた平成28年の暑い夕刻でした。 それを聞いたとき、再び立ち上がりました。

          宮沢賢治の詩

          土石流で人が死なない仕組み

          土石流で人が死なない社会の手立てをこれまで説明してきました。あとはひとり一人がこれを行うことを決めるだけです。下がその手順です。 1.SCOPEの検証を公的機関でおこなう 2.SCOPEで全国の予察図を作成し国で管理 3.地域で林業を行いながら予測図に格上げする 4.予測図を地元の自主防災組織が販売し収益を上げる 5.その収益で避難所や石積みを作って地域を安全にする 6.そして最終的に山間地に森林地帯を作って土砂災害をなくする このうち3以降は同時並行ですすめま

          土石流で人が死なない仕組み

          かなみが語るみらいの日本

          わたしはかなみです。じいじいに聞いた話しをするね。日本の未来は明るいんだって! なぜかというと、いまのつぎはぎだらけでこんなに傾いた社会は、もうもたないからです。 それでね、多くの人が今の奪い合いの社会を反省してね、次の新しい助け合いの時代を設計するんだって。

          かなみが語るみらいの日本

          土の内部摩擦角と石積み

          築城の技術、石垣は高度な軍需技術でした。石垣は高く積むときはお寺勾配にしそのフレキシブルな構造から地震にも強いのです。その秘密は勾配にありその秘密は職人集団で、たった一人の後継者だけにしか教えなかったと言う話もあります。 このことが今の時代でも石垣の構造が一般に知られない理由なのではないでしょうか。もしこの知識が近代の土質力学につたわっていたなら、状況はかなり違っていたはずです。 石垣の強さの秘密はアーチ構造にあると思われます。アーチで立体的に壁面を作って背面の土塊の転倒

          土の内部摩擦角と石積み

          中山間地の自立はなぜ必要か

          生物を調和型のa種とそれを捕食するb種にわけると最初は過酷な環境と闘うためa種だったのではないかと想像します。ところがある程度、種が増えるとそれを奪い取るb種が現れたのです。 人間社会も同じでまず最初に調和型のa型社会から始まってやがて収奪型のb型社会が出現しました。当初、a型社会は数の多さでB型社会との均衡を維持していたのですが、産業革命でb型社会が強力なB型国家に変わるとa型の小社会はつぎつぎと支配されていきました。 ところがB型国家群は統一によって強大になる反面、伝

          中山間地の自立はなぜ必要か

          本能

          今、剪定の仕事をしていて先日、雛のいる鳥の巣の木を伐採したとき、四・五羽の雛がべったりと巣にくっついて微動だにしないので最初はゴミがたまっているだけに見えました。 巣は極力、もとに戻したのですが、そのとき動物の本能はすごいと思いました。幼児も同じように生きるための直感力はすごいのでしょう。生き物はすべてそうだと思います。しかし人の場合はその力は教育によって奪われます。 私はそれがいやで親や先生の言うことをあまり聞きませんでした。通知表にはいつも落ち着きがないと書かれ、その

          本能

          自分を信じる

          最初に茶の間デビューをしたときのことを不思議におぼえている。固くて大きな飯台に大家族があつまっていた。冷たい板の間に座った。始めて箸を持つとそれが左手であったのか、右手に持ち替えるように言われた。その理由が横の人とぶつかるからと言われた。なるほどと思った。 自分は大人を信用しない子供に育った。偉そうにする対象が嫌いだった。原因は親にクワで頭をたたかれたケガがもとで精神に障害を受けた老婆の背中におわれて育ったからだと思う。弱いモノの立場でみた強いモノの冷たい社会の視線を感じた

          自分を信じる

          海底の谷

          瀬戸内海には海底に東西にはしる海底谷があり、その不思議な谷に興味を覚え実際に自分の目で見た見ようと思った。時は昭和49年の夏、場所は香川県三豊郡の粟島の西である。付近の海底でナウマン象の歯が時々魚網にかかる。その海域をアクアラングで潜水調査した時の記録である。 水深4m位まで海底は緩く傾斜する砂がちの漣痕模様の明るい海底である。海藻の茂るところに魚がついている。それより深くなるとより平坦な泥がちの海底で水深7m位まで続いた。 そこから先は海底がやや急になり貝殻混じりの微細

          海底の谷

          通説とSCOPEの違い

          1.表土層厚dはどのようにして決まるのか  表土からなる斜面は原則として内部摩擦角φになります。これが安息角です。そして砂が湿るとお城の塔が作られるように水の重さを支えるための見かけの地下水位hに応じた粘着力C'が発生します。  式にすると C’=h・γw・tanθ・・・式1          ただし、γw:水の単位体積重量、θ:斜面の傾斜角  そこでt・mで考えると水の重さγwは1なのでこれを比例定数として省略してhを求める式に変形すると h=C’/tanθ となり

          通説とSCOPEの違い

          ゆかいな防災と避難所

           避難所の一例です。谷水を引いて風呂場やトイレに供給します。中央に多目的の施設があって、普段は産直市で買った物を中央の囲炉裏で自分で調理して食べます。  産直市場には避難時の食料や生活に必要な品物を日頃より売ります。もちろん特産品は欠かせません。またいざというときの燃料となるマキも販売します。マキと薪ストーブを作って一緒に売れば良いと思います。果物、秋の木の実、春野菜などです。新鮮な川魚があれば中央の囲炉裏で自分で焼いて食べます。炊き込みご飯などもうまそうです。また料理を作

          ゆかいな防災と避難所