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ソクラテス

通説と言われるものはたいてい支配者の都合で作られる、とうてい真理とはほど遠いものだと思います。

ソクラテスはすべてを疑うという形で当時の奴隷とそれを所有する一般市民からなる社会の常識を掘り崩そうとしました。

当時の社会に向けられたその鋭い問いかけは、支配者や一般市民からなる社会にとって許しがたいもので、社会は彼に死刑を求刑しました。

しかしソクラテスを処刑した場合は当時の不安定な社会が揺るぎかねない緊迫した社会情勢があっために、わざと牢獄の扉のカギをかけずに脱獄をそそのかしてその後にとらえてソクラテス本人と彼の哲学(すべてを疑うという)および彼の信奉者に対する影響力すべてまとめて葬ろうとしたのだと思います。

ソクラテスはそれを見抜いて彼の哲学を後世に残して次世代の人がこの世をよりよきものにすることを願って自ら死を選んだのだと思います。

ソクラテスが信じたのは「あるべくしてある」であり、自然界にはイデアという理想型が存在するという主張であったと思います。

物質が美しい結晶構造を作るように、自然界は完璧に均衡状態にあり、SCOPEの均衡理論もまたこれと同じでありその均衡の破れを予測することで表層崩壊を予測できるのです。

自然界が均衡状態にあると仮定すると斜面は安息角であり斜面の角度θ=内部摩擦角φ、さらに表土粒子の表面積は体積比に対して極めて大きく、そして水には不思議に粘性が備わっているので不思議というか当たり前というか地下水位Δh=ΔC'となるので、表土層が変形しなければ下の概念図のように斜面は常に完璧な均衡状態を保っていることになります。

03斜面均衡の概念

上の概念図だと表土に亀裂や変形がなければ表土斜面は崩れませんが、土というのは重ければ変形し亀裂を生じるので、亀裂を生じるとΔC'が低下して地下水位が上がれば崩れるのです。によっては表土の変形を防ぐためにどうしても木や草の根とぴう植生量λが必要なのです。

この方法でかなり高い精度で予測できることから、木はうかつに切れないことを示しており、斜面の木を切ってそこにソーラーパネルの設置や盛土を行うことはとんでもない危険な行為なのです。

もしこの考え方が間違っているというのであれば、植生量を無視しても精度良く表層崩壊を予測できる別理論で反証願います。

自然の美しさを見ると私はソクラテスの考えたイデア論が正しく、自然は均衡故に美しく、それを自分たちさえよければいいという自然破壊は誤りです。



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