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霊韻抄 芳醇

芳醇なる夜の風
香り立つ、梅の花
月影映る川面には
遥か昔の影揺らぐ

薫る季節の花宴
雅やかに舞う蝶たち
千代に八千代に歌い継ぐ
この地の恵み、実りの秋

里山の声、木々のざわめき
霧深き朝の静寂
草花に宿る露の玉
珠玉の如く輝きを放つ

長き時を越えし森
根を張る木々の語らい
人の手により紡がれし
歴史の絹、豊穣の証

黄金色に輝く稲穂
風に揺られてさざ波の如し
五穀豊穣、山川の恵み
感謝の心、胸に抱き

豊かな実りに酔いしれ
温かな灯火囲む夜
語らい尽きぬ友と共に
芳醇なる時を味わう

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