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#1 「土砂災害から人々の生活を守りたい!」

長崎大学工学部工学科社会環境デザイン工学コース4年生で地盤環境研究室所属の園田さんにインタビューしました。
(以下、社会環境デザイン工学コースを社環と表記)


1.社環に入ったきっかけ

幼い頃から自然科学に興味があり、小学生の頃は、動物や植物、昆虫、岩石など、様々な図鑑を読んでいました。また、小学四年生の頃に地元で火山災害を経験したこともあり、日本各地での自然災害に対して強い関心をもっていました。
高校生になって真剣に進学先を考え始めたとき、自身の興味のある内容と関連し、さらに人々の生活と密接に結びついて社会に貢献できる分野を探しました。そこで、「土木」の分野を見つけました。日本で頻発する自然災害から人々の生活を守ることに携わるため、その基礎知識を学ぶことができる当コースへの進学を希望するようになりました。

2.研究テーマについて

斜面災害の危険度を判定し、どこを優先して対策するかの決定に役立てるためのシステムの、精度や機能を改善したいと考えています。これまでの解析条件に加えて、土粒子の間隙水圧だけでなく間隙空気圧も考慮することで、より正確に斜面の安全率の推移を表すことができると考えています。また、当研究室で構築してきた「急傾斜地防災データベース」に、様々な降雨条件や、より複雑な斜面形状での検索機能を追加することで、より実用性の高いものにしていきたいです。

【インタビュアーからちょっとだけ補足】
例えば、上の図のように斜面モデルを仮定して、斜面形状や降水条件を変えながら安定解析を行っているそうです。もちろん、これはほんの導入部分で、この他にも様々な条件を設定して解析を行っているそうです。

3.将来したいこと

大学院でも研究を続け、現在取り組んでいる内容が、実社会で活用できるようになることを目指しています。
大学院を卒業した後は、建設業に就職し、「土木」の分野を通して人々の生活を支えるような仕事ができればと考えています。

4.高校生の方へのメッセージ

現在、授業や部活動などで忙しい日々を送っていると思いますが、大学で学びたいことや将来やりたいことを考える時間を、ぜひ十分に取ってほしいと思います。
そして、高校生の今しかできないことがきっとたくさんあるので、思い切り楽しんでください!

5.編集後記

園田さんは、頼もしい存在です。勉強が分からなければ教えてくれたり、グループワークでは積極的に引っ張ってくれたりします。コースの勉強はもちろんのこと、資格試験や院試の勉強を頑張っている彼を見ると「前向きに頑張る姿がかっこいいな」「もう少し頑張ってみよう」そう思えてきます。

同じコースでも研究室によって研究テーマは変わってきます。他の研究室の方にもインタビューしたのでのぞいてみてください!

記事:Nakagawa
取材日:2023.7.15

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