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とにかく明るい無職
2023年9月8日 08:04
少年時代と夏の儚さはどこか似ていて、気がつけば既に過ぎ去っている。二度とは戻れないあの時を、なぜだかとても恋しく思う。ある家族との出会いを、昨日のことのように思い出す。「ここらへんでカブトムシは採れますか?」長袖長ズボン、頭にはヘッドライト。アニメキャラが描かれた虫かごを持ち、キラッキラの目をした坊やが私に尋ねる。「あぁ、そこの森にはわんさかいるよ。クワガタもたまに見るかな」