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オリジナル絵本をプレゼントしたくて

私は〝絵本づくり〟にも少し興味があり、一度『絵本テキスト大賞』に応募したことがある。

もちろん賞など取れはしなかったが、なにかまたチャレンジできるかなと、昨年色々スマホで調べていると、ふとこんなキャンペーンを目にした。

クラシエホールディングス株式会社は、募集した思い出エピソードを制作のプロが“世界でひとつのオリジナル絵本”にしてお贈りする「くらしえほんキャンペーン2020」を、開催します。毎年大好評の当キャンペーンは、今年で13回目となります。

幼い頃の忘れられない出来事、お子さんとの心温まるエピソードや、家族の思わず吹き出してしまうような楽しい思い出・・・など、暮らしの中で起こった、ずっと覚えていたい想い出はありませんか?

クラシエでは皆さまから、毎日の暮らしの中で感じた、人とのつながりや思い出にまつわるエピソードをお寄せいただき、選考を重ねた中から毎年3作品を、制作のプロが本物の絵本にしてお贈りしています。

きっと誰にでもある、かけがえのない忘れられない思い出の数々。
この機会に、プロのコピーライターとイラストレーターの手で、世界にひとつだけの絵本にしてみませんか?

           (※ Kracie HPより)

「世界にひとつだけの絵本」

そんなものが作れたら、どんなに素敵だろうと、私は孫との忘れられないエピソードをひとつ思い出し、送ってみることにした。

それは長女のひとりめの子供、私にとっては初孫の男の子のお話だ。

長女にふたりめが生まれ、娘が病院にいる間、初孫である上の男の子の面倒をみていた時の出来事。

〜ドーナツはんぶんこ〜

こーたくんが まだ1さい7かげつのころ

いもうとの はなちゃんがうまれました

ママと はなちゃんが 

びょういんにいるあいだ

こーたくんは ばーばとおるすばんです

ばーばのつくったごはんを

んまーといって ぱくぱく

あまりたべなかった おやさいも ぱくぱく

きらいだった はみがきも 

いやがらずに がんばりました

とってもおりこうさんな こーたくん

あるひの おやつのじかんに

ばーばは こーたくんがだいすきな

ドーナツを3つだしました

ひとつめを んまーっといって

もぐもぐペロリ

ばーばは たべないの?

と こーたくん

ばーばはいいから こーたがたべなさい

うれしそうな かおをして

ふたつめも おいしそうにペロリ

そして ドーナツはのこりいっこに

すると こーたくんは ちいさなおててで

ていねいにていねいに はんぶんこ

はいどーぞ と ばーばのてのひらに 

はんぶんのドーナツを のせてくれました

ばーばは とってもうれしくって

いとおしくって

おいしいね ともぐもぐ

ね?おいしいでしょー? と

ニコニコこーたくん

ママがおうちにかえってくるまで

いちども なかなかったこーたくん

よく がんばったね

えらいえらい

ほんとは さみしくて なきたくて

すごーく がまんしてたんだよね

とっても やさしいこーたくん

とっても つよいこーたくん

またドーナツ

いっしょに たべようね

        (※実名は変えてあります)

このことは本当に驚いた話で、ドーナツといっても小さいもので、3つぐらいはいつもペロっと平らげてしまうほど、大好きなおやつだったのだ。

それなのに、彼は少し考えたあと、最後のドーナツを丁寧に半分に割って私にくれたものだから、私は涙を堪えるのに必死だったという、思い出のエピソードである。

そしてしばらく経ってから、くらしえほんキャンペーン事務局さんから、こんな素敵なものが届いた。

残念ながら3作品には選ばれなかったが、手書きメッセージを添えてこんなカードを送っていただいたことに、ホッコリ嬉しい気持ちになった。

3歳になったこの子は、今でも自分のおやつを分けてくれる、変わらず優しい子に育ってくれている。





※最後まで読んでいただき有難うございます!
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