世界の動物事情
🇸🇪スウェーデン(#sweden )
#ペット保険 の発祥の地で福祉のイメージが強いスウェーデン。飼育者はペットの習性(犬や馬であれば群れる動物であることなので複数飼育する等)を配慮する義務があります。犬のお留守番6時間まで(太陽が差し込み景色が見れる場所で)、リードでつなぐのは1時間(室内でも)等。もちろん動物を苦しめるブリーディングは違法です。動物と暮らすことは人間の当然の権利なので、ペット可物件という概念もありません。また、アニマルシェルターが少ないのも特徴です。
🇨🇭スイス(#suisse )
スイスは#犬税 発祥の地で2007年には#マイクロチップ をすでに義務化(ちなみに日本は2022年から)している国。動物飼育の条件はもちろん厳しく、スウェーデンのような動物福祉に則した取り決めはもちろん、犬の飼育にあたっては、事前講習に参加し、その後躾の実技試験への合格が必要です。数年前には甲殻類に尊厳死(生きたまま氷につけたり、熱湯に入れたりしない等)を与える法律が施行され世界を驚かせました。(ちなみに金魚も1匹で飼うと違法です)スイスは世界で最も進歩的な安楽死制度を持ちますが、尊厳死や苦しみからの解放においての考え方は動物に対しても近しいものがあります。
🇬🇧イギリス(#england )
#ルーシー法 や#ゲットユアペットセーフリー(安全にペットを迎える運動)で有名なイギリス。動物愛護思想の普及と、動物虐待の防止を目的としている#世界最古 にして世界最大の非営利動物福祉団体として有名な#王立動物虐待防止協会 (#rspca 1824設立)があり、ペット・家畜・野生動物の福祉、実験動物の正当性追求等を使命としています。#インスペクター (#動物査察官 )にるにはかなり高倍率の試験をパスし、ひいては強靭な精神的と健康的な肉体(運動能力含む)が求められます。そんな強者たちが日々#アニマルポリス として活躍しています。
🇩🇪ドイツ(#germany )
ドイツといえば民間の#ティアハイム( #tierheim )の存在が有名です。ドイツでは「ペットショップでペットを買う」という発想の前に「ティアハイムからペット(保護動物)を有償で譲り受ける」という慣行が確立しています。(もちろんペットショップもあります)ティアハイムの運営資金は世界中からの寄付金・遺贈金に加え、条件(避妊/ワクチン/再譲渡適正等)有りの有償受入・有償譲渡から成り立ちます。その他、有償での飼育委託や躾教室、パトロン制等も大切な収入源となっています。
🇳🇱オランダ(#olanda )
ミッフィーの故郷でもあるオランダでは、動物のための党と呼ばれるシングルイシュー政党の#動物党(#pvdd )が法律改正に力を注いでいます。 2022年には野生動物(フェネックやコツメカワウソ等)を愛玩動物として飼育することを禁止する方針が発表されました。また、純血種の特徴的なブリーディング(#断耳 や#断尾 等含む)や、深刻な遺伝的疾患を誘発するブリーディングは動物福祉に反するとして、国内で禁止・規制をしています。
余談ですが、EUでは国境間移動の自由協定(#シェンゲン協定 /ヒト・モノ・カネの移動が自由)があります。これにより、ここ数年は東ヨーロッパから西ヨーロッパに、安価なペット輸出が激増しているそうです。特に動物保護の規制が厳しいドイツ・スイス・オランダが主な輸出先になっています。つまり「お金のために動物を不適切に扱う、想像以上に悪質な業者」は動物福祉先進国が集ったEUにも存在します。そういう業者が扱う動物は健康面や精神面での問題を抱えている傾向があり、飼い主は経済的・精神的な負担を強いられるリスクが高いため、どの国もこぞって警鐘を鳴らしています。