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アグニモリーの植物観察ノート

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ゲーテ・シュタイナー的植物観察を学び、1つの植物を観察しました。 選んだお花は、植物療法の1つである「バッチフラワーレメディ」で使われているお花の中の一つ、アグニモリー(西洋キン… もっと読む
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2023年9月の記事一覧

アグニモリーの植物観察⑥果実編

アグニモリーの植物観察⑥果実編

花は下から上へ、らせん階段を上るように咲いていった。先端のほうの花が咲く頃には、下の花は実になりつつあった。つぼみの形が、果実のもとになっている。

花が咲き終わってしぼみ、少しずつ萼が大きくなり、棘のあるベル状の実になっていく。

英名の「Church Steeples(教会の尖塔)」はこの形からきているのだろう。

果実をスマホのマクロレンズで撮ってみた。

棘の先がカギ型になっているのがよく

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アグニモリーの植物観察⑤開花編

アグニモリーの植物観察⑤開花編

開花がはじまった。

あらためて拡大した写真を眺めていたら、完全に開花した時、5枚の花弁がほぼ平らであることに気づいた。
バラのようにふわっとカップ形でもなく、平らに開いている。

この花の姿をみていたら、バッチフラワーレメディとして使われるアグニモリーのキーワード、指標の一つ「Openness」という言葉が浮かんだ。

まっすぐに上に向かっていた出来上がった蕾は、成長と開花とともに、少しずつしな

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アグニモリーの植物観察④つぼみ編

アグニモリーの植物観察④つぼみ編

春から初夏へ。
アグニモリーさんの葉っぱはどんどん増えていった。

シュタイナー的な世界観では、植物はエーテル的存在であるとみる。
エーテルの力とは、ひと言でいうと生命力そのもの。内側から成長し、繁茂し、まあるく膨張していく力。

そこに外側から宇宙諸力といわれるアストラルの力が加わることによって、まあるい形に切り込みが入ったりして、その植物らしい「かたち」を形成していく。これは内側からのエーテル

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アグニモリーの植物観察③葉っぱ後編

アグニモリーの植物観察③葉っぱ後編

蕾に進む前に葉っぱの観察の後編を。

ゲーテ・シュタイナー的植物観察では、まず「かたち」の観察をしっかりする。基本的な植物のつくりを前提に、その植物独自の規則やリズム、ふるまいがあるかどうかを探してみる。

アグニモリーさんの葉っぱにはどんなリズムがあるかな?

2023年6月10日
育ってきた株の一つを「観察のために」とおことわりし、根っこから抜かせてもらった。

地面に近い方の葉から外して並べ

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アグニモリーの植物観察②葉っぱ前編

アグニモリーの植物観察②葉っぱ前編

はじめまして!の後は、まずアグニモリーさんの基本的なプロフィールをご紹介。

さて、葉と茎の観察からスタート。
葉のつきかたは。対生ぽくみえるがほんの少し互生でおもしろい。
奇数羽状複葉。ギザギザの鋸歯あり。葉柄はなし。全体にとてもケバケバ毛深い。茎は細く固く、しっかりしている。

スケッチしてみた。

葉っぱのギザギザ、茎はしっかりとした触りごごち、全体の毛深さなど。
ここまでの印象は、しっかり

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アグニモリーの植物観察①「はじめまして!」

アグニモリーの植物観察①「はじめまして!」

秋分の日。東京は急に気温が下がり、秋の訪れを身体で感じた。

今日、春から参加していたEarth spiralさん主催「ゲーテ•シュタイナー的植物観察」の実践クラスが終了したので、この半年を振り返りながら、観察記録をここに記していきたい。

私が観察の対象として選んだ植物は、アグニモリー(西洋キンミズヒキ)。
数年前に、バッチフラワー実践家のお仲間の方から分けていただいたものが、ありがたいことに毎

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