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オーロラの見える窓ができた。

空がきれいな時期になりました。夏には出せない今の色。

コロナ自粛の2ヶ月、仕事はないし何か目標がないと確実に開ける頃に鬱なるだろうなと思った鬱経験者の私は

『部屋を片付けよう(ゆっくりでok)』

という目標の元、この期間今のところ一番の重い足枷だった課題の取り組みに挑みました。ゆるーく。まあ結果的にいうと25年間ほぼ生活をした事がなかった(できる環境じゃなかった)部屋で寝て起きてという事ができるようになりました。

普通の人なら1ヶ月もかからず出来るだろう片付けと部屋作りでしたが、2ヶ月まるまる使って、完璧じゃ無いけどそこそこ生活する事ができる状況になりました。おめでとう私。

最初はとりあえず、手に取ったものは捨てるくらいの勢いで捨てました。焼却場が近いので軽自動車にパンパンにして5回以上くらいは往復したかな。変でかわいいモノが大好きな私はいろんな可愛いガラクタを持っていましたが、さようなら。上手に飾ってあげる事ができずごめんね。

「あの棚をピンクに塗って置いたらかわいいだろう。」「一緒にこれを作って飾ったらお洒落だろう。」可愛い部屋になろうとして夢見たいろんなオブジェ。そんなふうに集まった私の夢のかけらたち。

いつしか両手から溢れて、気づいたら心の置き場すら無くなっていた。「後でやろう」が発生するとダメな私。結局、棚をピンクにDIYしたりしてみたけどそもそもベッドすらなかった(あっても物があって寝れなかった)生活の回っていない部屋に、可愛い棚は存在すら無意味だった。ファンタジックな部屋に憧れてやってきたピンクのワゴンの形のコットンキャンディメーカーも、見てくれる人がいない可愛いフィギュアも、夢のかけらはおろか掃除への義務感や時には脅迫の象徴になっていた。

さよならはあっけなかった。捨てたらもう何があったか思い出せないくらい。時々思い出して「あーあ。」と思うものもあるけど、メルカリで売ればよかったなあ、くらい。けどしゃーない、当時の私にひとつひとつ写真撮ったりする余裕なんてありません笑。 そう思えるなんて今が健康な証拠です。

それよりも、何も結果がなかった2ヶ月後がくることの方が怖かった。そして時々襲う、不透明な未来による不安感が私の手を進めた。(不服で皮肉だわ)

そんなこんなで今はやっと完成したベッドにもたれて、これを書いています。(回避癖により、まだベッドパッドを買うのをモタモタしてマットレスに布団を敷いてる謎ベッドですが。)

私の部屋、すんごい日当たり良くて空が大きく見渡せるんです。今なんてバタフライピーのお茶のように澄んだ水色に、優しいピンクの雲がミルクになって混ざっています。その時それぞれ色は毎日少しずつ変わっていて、まるでオーロラのよう。

「あれもかわいい、これも置きたい。」を集めた理想の”可愛い完璧な部屋“は完成することはできなかったけど、私の大好きなかわいい色のオーロラが見える窓の部屋ができました。私は今、こうしてる時間が何より愛おしく幸せ。

まだ行き場をさまよう仕分け段ボールが2つとちょっとあるけど、ゆっくりやってこう。たまに文でも書きながら。

「やりたい」がいつしか「やらなきゃ」に変わっている恐怖。夢のせいで苦しくなる現実。いろいろあったけど、この2ヶ月少しだけ成長できたね。私。やったら案外できたね。大丈夫だよ、ひかる。今日のこと、忘れないといいな。


それよりさ、早く部屋に友達呼んで私のパンケーキ食べてもらおうよ!

晴れた日に、オーロラを眺めながら。


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