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ベトナム、サパに住む赤ザオ族の家と手仕事を訪ねて。

みなさん、こんにちは!まろです。

旅をして、その土地の暮らしや風土に
触れるのが大好き。

そんなわたしにぴったりなのが、
”手仕事をめぐる旅”。

手仕事には、その土地の暮らしや
気候や、文化や、風土や、
そういったものが詰まっている。


今回はベトナム北部の山間部、サパ。

そこに暮らす少数民族、
”赤ザオ族”の家に行って
彼らの暮らしと手仕事を
見て、体験させてもらった話を。

noteの他にも、忘れたくない
旅の思い出をコラージュしてます。

旅先で集めたチケットやパンフレットや、
時には箸袋を切り貼りして。



ぜひ、こちらのコラージュの
インスタのアカウントも
見てみてください^^

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作成もお仕事として
ココナラでお受けしています。

人生や日々の歩みは、実感できず、
薄れていく川の流れのようで。

そんなあなたのこれまでの物語を、
"アルバム"という形で残しませんか?

ご両親や祖父母の長寿祝いの人生アルバム、
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それでは本編に戻って、
スタート!


バイクで。ブーーーン!

ーーーーーーーーーーーーーーーー

「明日、一番やりたいことは何?」

ホームステイのホストにそう聞かれ、
わたしは
「他の民族の暮らしや手仕事を見てみたい」
と答える。

ベトナム北部の山間部、サパに住む
黒モン族の家にホームステイさせてもらっていた。

サパの山には、様々な少数民族が
伝統的な手仕事を受け継ぎながら
暮らしている。

ここのホームステイでは、
黒モン族の暮らしや手仕事を
見て、体験させてもらった。

麻を育て、紡ぎ、布を織り、
藍染めをし、刺繍をする…。

すべて1からの手仕事に感動したお話は、
ぜひこちらを。

せっかくサパにいるので、
黒モン族だけでなく、
他の少数民族の暮らしや手仕事も
見てみたいと思った。

「他の少数民族も訪ねたい」

そう話すと、ホストのCoは
何やら手配をしてくれた。

竹かごの手仕事にも興味があると
話していたので、

「OK、そしたら、ここからバイクで
30分のところの少数民族の家を訪ねるようにしよう。
彼らは竹かご作りもやってるから。」

なんて民族のところか聞くと、
「Red Dao」
と言われる。

調べてみると、”赤ザオ族”と呼ばれる
民族であった。

彼らは赤い布を頭に巻き、
伝統的な刺繍や民族衣装を身にまとい、
山で暮らしている。

薬草にも精通していて、お茶や薬草風呂などを
取り入れた文化もある。

定住せず移動して生活していたため、
全財産を持ち歩けるよう、
銀細工で飾った赤い布を頭に巻いたり、
民族衣装を身に付けている。

そのため、刺繍だけでなく、
銀細工への高い技術もある民族とある。

先入観があってもつまらなく、
全く知らないのももったいないので、
行く場所や土地のことは
調べ過ぎないようにしている。

失礼なことや話題をしないようにだけ、
歴史や文化を少し調べるようにしていた。

そんな風にたまたま訪ねることになった
“赤ザオ族” の家。胸が躍る。

◇◇◇◇◇◇

家の前までCoが呼んでくれた
原付のおじちゃんが来てくれる。

はじけそうなボタンを止めた短いシャツから、
下のお腹が出ていて妙に親近感がわく。

無理な運転をしないであろう、
40くらいの歳のおじちゃんで、
ヘルメットを渡してもらい、安心した。

昨日の夜、予習しておいたバイクの
後ろのおすすめの乗り方を実践する。

片方の手を肩かお腹に、
もうひとつの手で席のふちを握ると、
急発進にもブレーキにも対応できるという。

バイクで少し進むと、
すぐにちょっとした街があった。
なんだ、こんなに近くに街があるなら、
もっと街歩きもしたかったなと思いながら進む。

坂を登り、見晴らしのいい大きな道に出る。
動画を撮りたいけれど、片手は怖いし
落としたら悲惨である。

少し慣れてきて、なんとかようやく
動画も撮れた。

簡単な、単純な道でがやっとで、
もっともっと残しておきたい
景色や風景が流れていった。

岩がごつごつしていたり、でこぼこで、
登ったり下ったりを繰り返して進む。

大きな川にかかった橋に出た。
車通りも少ないので、ちょっとだけ止まって
写真を撮りたいと伝えると、
快く止まってくれた。

見ると、バイクのおじちゃんも
川の写真を撮っている。

普段はきっと駅の方や街の方で
お客を乗せることが多く、
川を越え、別の民族の山に行くのは
めずらしいことなのかもしれない。


30分と言わず、もっともっと
この時間が続いたら幸せだなと思った。

美しい風景が流れ、風が心地よく、
点々とした街を進んでいく。

黒モン族の家の周りは、
棚田と山であったが、
ここの景色は山と岩と川が多く、
似ていて、違う景色が面白かった。

気になったところでふっと立ち止まり、
街や風景をたのしむ。
そんな風に旅ができたらと思った。

どんどん進んでいき、立ち止まって、
おじちゃんは電話をかけた。
たぶん近いのだろう。

家の人に教えてもらい、
さらに細い山道を行く。

急すぎるアップダウンの激しい道は、
原付が通るのがやっとの幅であり、
横はすぐに崖になっていて、
心臓が止まりそうだった。

なんとか無事に家に着き、
心をなでおろす。


◇◇◇◇◇◇

ホストのお母さんとお父さんが出てきて
握手のように手を差し出し出迎えてくれる。

相手のあいさつに合わせるようにしていて、
彼らは握手なのか、と遠く離れた土地のあいさつに
日本を感じて不思議な気持ちになる。

お母さんはお茶を出してくれ、
バイクのおじちゃんにも進める。

おじちゃんも一緒に屋外のリビングに腰掛け、
少し休んで会話をしてから帰っていく。

なんだか、いいな、と思った。

こういう情景が、街ではなくなっている。

宅配便の方に、暑い中荷物をありがとう、と
冷たいお茶の一杯でも出したいが、
きっと彼らは何か受け取ることを
会社のルールで禁止させているし、
一刻も早く次の場所に届けなくてはいけないはずだ。

時間指定や再配達を繰り返す現代は、
便利ではあるが、心を通わせることは
ぐっと減ってしまったように思えた。

こんな風に、ちょっと一杯お礼にお茶をして、
たわいない会話をしていく風景を
懐かしく思った。

薬草のお茶だよ、と教えてくれて、
さっそく彼らの暮らしに触れられた気がして
うれしかった。

お父さんは竹かごを作っていて、
お母さんは今から刺繍を見せてくれるという。

どっちも気になるし、家も気になる。
好奇心が爆発して忙しい。

Coから聞いたのだが、赤ザオ族の男性は、
竹かご作りをするという。

昨日ちょうどすべて作り終わったので、
今回のわたしのために、今朝山に
竹を採りに行き、担いで準備してくれたという。

お母さんは少し英語が話せて、
お父さんは英語は話さないので、
お母さんからお礼を伝えてもらうと、
いいんだよ、と優しく微笑んでくれる。


まずは刺繍を見せてもらう。
縫いかけのものがあり、
すいすいと手品のように縫っていく。

簡単な場所を教えてもらい、
さっそくやってみるが、これがかなり難しい。


やっていることは単純だが、
等間隔にキレイにそろえるのができない。

小さい頃、手芸が好きで
刺繍もしたことはあったが、
機械のように正確で細かい彼らの刺繍を見て
驚くばかりであった。


模様の意味も教えてもらう。
「これは、ママ、パパ、
ベイビー、ツリー、フラワー」


身近なものや自然やシンボルが
たくさん込められていた。

彼らもまた、毎年毎年、家族の着る服を
刺繍するのだそうだ。

母から子に受け継がれていく。

この模様をキレイに完璧にできるようになるには、
これは5年、これは10年、これは15年、と
教えてくれる。途方もない努力の積み重ねだった。

夏は暑いから、Tシャツに民族衣装を羽織ったり、
Tシャツだけだったりするけど、
秋や冬はほぼ民族衣装を着るという。

柔軟に文化と伝統が融合している
暮らしのように思えた。

冬は寒くてやることがない、
とも言っていた。
3ヶ月間くらし、家の中にいるだけと。
刺繍はもってこいの時間の使い方に思えた。

◇◇◇◇◇◇

少しすると、お昼ご飯をつくるという。

竹かごに入った、庭で積んできた草の
筋をとって、ちぎっていく。

教えてもらって見よう見まねでやるけど、
どれが取るべき筋で、
どのくらいちゃんと取るべきかよく分からない。
たぶん、適当でも大丈夫だ。笑


ゆっくりと草をちぎり終えると、
別の準備を始めた。

卵を溶いたり、野菜を切ったり、
そんな暮らしの一部をぼーっと眺める。

猫の赤ちゃんが2匹昼寝をしていて、
米を干している庭の前で
犬が気持ちよさそうにしている。

平和な風景と時間の流れをたのしんだ。



お父さんも料理を手伝い、
二人でいろいろ作ってくれる。

他にも何か手伝えることはないか聞くと、
もうすぐ終わるからのんびりしてていいよ、
と言われて、また庭を眺める。

彼らの料理はすごくゆっくりしていた。
Coも、黒モン族はゆっくり料理すると言っていて、
たしかにとても時間をかけて料理をしていた。

理由や背景、その習慣について、
もっといろいろ聞きたかった。

こうして彼らの暮らしを覗き見させてもらうと、
効率は関係なく思えた。

何かを生き急いではないし、
時間に縛られていない。

時間の流れも、時間に対する価値観も
全てが違う。

冷凍食品やインスタントやファストフードで
溢れる生活で凝り固まった価値観から
解き放たれていく感覚だった。


この野菜はスースーだよと
教えてくれる。この辺で食べる野菜なのか、
確かに初めてみたものだった。

それをお母さんは細長く切っていく。

そんなこんなで、お昼ご飯が完成した。
赤ザオ族のご飯である。
ものすごい品数を用意してくれてありがたかった。

Coが赤ザオ族の
伝統的なごはんを頼んでくれたのだ。

お金は払うにしても、
1人しかゲストがいないのに作るのは
割に合わないから大丈夫と伝えたが、

せっかくの機会だから、遠慮せず
彼らの暮らしを体験しておいで、
と言ってくれたのだ。


食べたことのあるような、
なつかしい味と、初めての野菜が混ざった
美味しいごはんだった。

今思うと、味の素が味付けで
使われているのかもと思った。
ベトナムでは大定番の調味料らしい。
それで、妙に知っている味がしたのだ。

うりのようなスースーは、
少し食感が残りつつ、とろんと煮込んであって
美味しかった。

豆腐は汁ごとご飯にかけて混ぜて食べると
教えてもらい、やってみる。

ニンニクや魚醤の効いた濃い味付けのおかずと
豆腐ご飯はとてもよく合った。

サラサラとご飯が進む。
日本にもご飯と豆腐はあるが、
新しい組み合わせで、面白い発見だった。

普段朝ごはんを食べないことが多いが、
Coの家でパンケーキとバナナを食べてきたので、
そこまでお腹は空いていなかった。

しかし、お母さんにどんどんおかわりして、と
ごはんを渡される。
わたし達でも3.4杯は食べるんだから、
若者はもっともっと食べなきゃ、と。

どこの国でもお母さんは若者に
たくさんご飯を食べさせたいと思うものだ。

なんやかんやで、美味しいおかずと
さらっといける豆腐ご飯で、3杯くらい
ぺろりと食べてしまった。

幸せなごはんの時間だった。
ちょうど食べ終わるころに
娘さんと息子が帰ってきて、
彼らもご飯を食べる。

彼らも英語をほどんど話さなかったが、
たくさん微笑みかけてくれた。
Google翻訳を使ってベトナム語で
話してみようとしたが、上手くいかなかった。

娘さんのズボンの民族衣装の
刺繍もすごく細かくて、
これは何の模様か聞くと、

「カッ、カッ」と言われるが
理解できずにいると、
猫を連れてきて、こいつ!と笑って教えてくれる。
キャットと言っていたのだ。

刺繍でたくさんいれるほど、
身近で大切な存在のようだ。

ごはんも分けてあげる。

黒モン族の家にはいなかったが、
赤ザオ族の家ではネコをたくさん見た。

ネコを飼ってるのは普通か聞くと、
ネズミを捕まえてくれるから、という。
人と動物とが、共存して、支え合って、
循環して暮らしていた。

◇◇◇◇◇◇

ごはんを食べ終わると、
薬草風呂にも入らせてくれるという。

山から採ってきた植物や
木のチップを、朝から煮込んでくれていた。


アツアツの煮出したお湯を、
お父さんとお母さんが
何度も何度も往復して樽にいれてくれる。

手伝うよ、というと、
めちゃくちゃ熱くて慣れてないと危ないから
大丈夫だよ、と止められる。

お風呂一つをとっても、
蛇口を捻るだけではなく、
大変であり、当たり前ではないことに
感謝の気持ちでいっぱいになる。

部屋の一角を大きな布で覆い、
その中に樽がある。

一瞬、水着とかないけどな、と
思ったけど、気にせず全部脱いで
浸かることにした。


食器を洗う水道からは丸見えで、
気にせずお母さんと娘は
ひっきりなしに食器を運んで洗っている。
そんなダイナミックさも楽しかった。

イソジンのような色に、
体によさそうな匂い。
少しとろみがあり、とても気持ちがよい。

昨日のトレッキングや旅の疲れが癒されていく。
旅先で湯船に浸かれるなんて、なんと贅沢なことか。

赤ザオ族は、こどもが生まれたときに
この薬草風呂に浸るという。

そんな大事なときだけのものをいいの?
と聞くと、
他は入りたいときに入るらしく、
毎日でも、月に何回かでも、
そのときの気分次第らしくほっとした。

薬草風呂から出ると、
昼寝もしてく?とベッドを指さす。
最高すぎる。

温泉のあとの昼寝が最高に
気持ちがいいように、最高だな、と思った。

けど、なぜか眠くなかったので、
刺繍の続きをすることに。

娘さんは窓辺で刺繍をしているが、
お昼のあとの細かい作業で、
ぽかぽかの光が降り注ぐ中で
まどろんでいた。

その姿がとても可愛く、
なぜかとても尊く見える。


庭先に出て、刺繍をしながら
お母さんと話していると、
お父さんもやってきて、
隣で竹かごを作ってくれる。

心地よい風が気持ちのいい中、
3人でたわいもない会話をして、
手仕事をする。

すごく幸せな日常に思えた。


竹が足りなくなると、
お父さんは鉈で数メートルの竹を割り、
さらに細く割いていく。
表面を削り、滑らかにしる。

その眼差しと一連の動きがあまりにかっこよく、
ずっと見入ってしまった。


竹かごは自分達で使う以外に、
作って街に売りにもいくという。

この手仕事は、お父さんから息子に
代々受け継がれていく。

息子はレイジー(面倒くさがり)で
全然竹かご作りを覚えない。
No more basket
と、お母さんは笑って言った。

竹かご作りができないと、
自分達で使う竹かごがない。
生活に直結する、
暮らしの中にある手仕事だった。

少しすると、お父さんが竹かご作りも
やってみるか、と教えてくれる。

交互に編んでいく。
折り返しの竹をひねって回すところが
難しかった。

一本の竹が集まって、単純なことの
繰り返しを重ねていって、
別の形のものが出来上がる。

魔法みたいでたのしかった。

家族や友達に見せてと言って、
わたしが刺繍をしている姿を動画で
撮ってくれる。

お母さんが何やら、
日本からきたよ、いい子だよ、
刺繍も上手だよ、など、
動画に声を入れてくれる。

それを聞いてお父さんと3人で
笑い合って、たのしい幸せな時間だった。


お父さんの作っていた
竹かごが完成する。

お母さんはお父さんにお礼を言って、
こうやって使うのよ~~といい、
草をむしって竹かごにのせ、
それを飼っている豚に食べさせた。

お茶目でかわいいお母さんと、
愛おしい日常だった。

お母さんは薬草風呂に使った植物や
木のチップもみせてくれた。
山からとってきて、乾燥させて使うという。

薬草を乗せた手のひらのシワが、
美しく思えた。
働く人の手だった。


お母さんはこうして
ゲストが遊びに来るのが好きだという。
コロナになってからゲストがぐっと減り
さみしいと。

またいつでもおいで、と言ってくれる。
わたしももしも日本に来ることがあれば、
わたしの家に遊びに来てほしいと思った。

ふとさみしさのようなものを感じた。

お母さんはベトナムから
出たことがないという。
ハノイにも行ったことはなく、
サパの街だけだと。

わたしはまたここを訪ねることが
あるかもしれないが、
お母さんは何かよほどのことがない限り、
日本には来ることはない一生を歩むように思えた。

全く別の暮らしと人生であることが
俯瞰的に実感し、すっと心に入ってくる。

そう思うと、全く別々の人生を歩む
わたしたちがこうして出会い、
心を通わせ、互いの人生の一点で交わえたことが
尊く思えた。

そろそろ迎えがくる時間だった。
お母さんは最後に民族衣装を着せて
写真も撮ってくれた。


ズボンにも、上着の袖にも、
細かい刺繍がびっちりと施してある。

お父さんの上着の背中にも
お母さんのした刺繍があり、
その背中がとてもカッコよかった。

お母さんが一生懸命作った刺繍が
背中の真ん中にあり、お父さんは
それを毎日着ている。
それがとても素敵なことに思えた。


最後に急いでお礼に鶴を折って渡すと、
涙ぐんでよろこんでくれた。

景色がいいから見に行こうと言われ、
庭の少し先にある大きな岩に向かう。

たくさんのチキンの赤ちゃんが
お母さんの後ろについていく光景が可愛かった。

岩に行くときにも、お母さんは刺繍をもって、
お父さんも手元でできる手仕事を持って行って、
わたしが岩に登って景色を見ている間も、
手仕事をやってた。

息をするように、呼吸をするように、
手仕事と共にある暮らしだった。

岩の近くに台があり、見ると
お母さんのつくった小物のお土産が並んでいた。

街に売りにいったりしているという。
わたしもお礼に1つ
買わせてもらうことにした。

教えてもらった木やベイビーの刺繍のある
ものと迷ったが、色味の気に入った方の
ポーチにした。

もっともっとたくさんのことを
聞きたかったし、話したかった。

刺繍のこと、模様や色のこと、
暮らしのこと、日々のこと。

英語で上手くコミュニケーションができない
もどかしくも愛おしい時間は
あっという間に過ぎていった。

行きと同じおじちゃんが迎えに来てくれた。
お母さんとお父さんにお礼を伝え、別れを言う。

ほんの何時間しか一緒にいなかったけど、
もうホームのような恋しさと安心感があった。
また絶対に戻ってきたいと思った。

◇◇◇◇◇◇

そして帰り道。

行きとは違う、もう少し険しい道だった。
また違った街を抜け、家を抜け、
水牛のいる棚田を横切り、
川を越え、山を越える。

流れゆく美しい風景の中に
身をまかせていると、
あっという間に家に帰りついたのだった。


ーーーーーーーーーーーーーーーー

最後まで読んでくださり
ありがとうございます♡

今回の”世界の手仕事をめぐる旅”を
YouTubeにもアップしています!

この記事の写真だけでなく、
動画も多く、よりリアルな手仕事や暮らしを
感じてもらえると思います。

ぜひ見てみてください!
チャンネル登録や感想のコメントも
とってもうれしく、お待ちしております。

①黒モン族の手仕事をめぐる旅
~刺繍と藍染め~

②赤ザオ族の手仕事をめぐる旅
~刺繍と竹かご~
(記事はのちほどアップします!おたのしみに!)

ではまた!♡
















息子はレイジーでノーモアバスケット
手仕事ができないとは、
そのまま生活が成り立たなくなることを
意味する
それに近い



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