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詩と小説。目指せ太宰治!

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自分の中の痛みや弱さ、その時感じた事。詩と小説で表現していきます。その内温かい作品も出てくると思います。ありのままに、素直に正直に。
弱さを表現する事で誰かの太宰治になれたら。最後は前向きな締めくくりの文章になってます。読んで頂けた…
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2021年4月の記事一覧

祈り。

祈り。

 私はなんのために生きているのと訊かれたら、生きる歓びを貪るためだと私は答えるだろう。人生は暇つぶし。誰かがそう言っていた。だとしたら、壮大に、遊ぼうじゃないか。燻ぶっているような淡い戯れも、魂が震えるような歓びも、全て暇つぶし。命がけの暇つぶし。

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桜。

桜。

 霞むような、白。真っ青な空に良く映える。まだまだ肌寒い今年の春に漸く彩りが添えられた。わざわざ見に行く事をしなければ、私の通り道にその花は、ない。今頃はどれ程咲いているのかな、そう想像しながら、ベストなタイミングで近所の公園に行こう。そう思っている。アパートの裏の公園も、信濃神社も、今年も満開の花を咲かせてくれるだろう。

 桜は、背景が大事だ。目の覚めるような青が一番良い。後は、眩しすぎる光と

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指先がこわばる夜は。

指先がこわばる夜は。

気づいたら
爪のあたりが
冷えている
こわばった爪が
頑なな心に
気づかせる

剥がれた赤いマニキュア
荒波に揉まれた
私の指

指先が紡ぐものを
愛おしいと感じる時が
私にとって一番の幸せ

あなたも
紡いでいるものが
あるのでしょう

爪がこわばる
冷たい夜を
越えて

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いつだって最善。

いつだって最善。

なんでだろう
私は全く性質の異なるものを
同時に好きでいられる
全く正反対の意見も
同じように受け入れられる

それは
本当の所は
受け入れてないという
事なのだろうか

自分と遠く距離を置き
ただ有るものとして
認める
そこまで至った考えには
きっとそうなった背景があって
それぞれの背景は真実なのだから

私には私の背景があって
私なりの答えがあるはずなのだ

もがきながら
これも違うあれも違う

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まわり回って結局幸せ。

まわり回って結局幸せ。

これまで
手にしてきたものの豊かさ
手放してきたものの取り戻せなさ
大切なものを
永遠に握りしめることの難しさ
手にしてきたものの分
手放してきたものたち

それは
それらは
自ら選んで決めた事じゃないと
思っていたけれど
その時の自分が
許せない事もあったけれど
それでも
手に残ったものは結局
大事なものになって

離れていってくれないものたちへの
感謝

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あの雪の日。

あの雪の日。

あの日
あの日々
たゆまず続く毎日と
先の見えない時間
それでも日常の暖かさを
必死でかき寄せては
自らを鼓舞し
限られたエネルギーを
大きくしようと
動いてた

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そんな自分でいたい。

そんな自分でいたい。

 ここ2、3日天気が良かったのが一点して雨続き。なんだか冬を洗い流す雨のようで気持ちが良い。私も部屋の中でザーザー言う雨の音を聞きながら、温かいかっこをしてのんびりしている。

なんだか見るもの全ての文章が、いちいち染み込んできて。人それぞれの持つ、その文章の良さが、本当に分かった気がして味わう様に読んでいる。

例えば、noteも、例えば、本だって、書いた人がいて、その人の存在をあったかく感じた

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春の風。

春の風。

爽やかな風が吹く
カレーの匂いが微かにする
今日はインドカレーを食べに行くよ
彼を待ちながら
風を感じているよ

今日は良い日になる
そんな気がするんだ

何もかもを詰め込んだような一日と
何も動き出してくれないような一日が
バランス悪く揃っていたって
きっと気づいた時には
遠くまで来たねって
言えるような日が
来る

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