訴えかける人は希望を持っている。

どんなネガティブな発言でも、その言葉を発して誰かに訴えかけている人には希望がある。

よく、死にたいと言う人は死なないと切り捨てるように言う人がいるけれど、それは間違っていると私は思う。

本当にそれを軽く扱えば、その人は希望を失い死んでしまう。

そんな切羽詰まっている人たちが命を落とさないように、最後の砦になりたいと思っている。

命の電話をやっている。
理想のお母さんの延長でね。

よく、自殺のニュースの後に行政の命の電話が表示されるけど、あれでかける人は少ない。

理由は簡単。信頼関係がないから。

初めて電話を下さる方は、モーニングコールから。2～3分の優しい会話から始めてる。
本当にお母さんが言いそうな事。
体調はどうか？ご飯は食べれるか？
会社に行けそうか。等々。

みんな共通して私に求めるものは同じ。
自分だけを見て欲しい。頑張った事を認めて欲しい。
他の人と比べないで。

幼い子供の頃に戻りたい。愛されてると実感したい。

ひと言でいえば「甘えたい」
私は甘えの最たるものが死にたいだと思う。
私は甘える事は悪い事だと思っていないし、自然な事だと思う。
やっぱり、甘えられる最初って家族のような気がする。

だって、心を許していないとそんな事言えないでしょ。
死にたいと口にしても、バカにせず受け止めて欲しいから言うの。

私もいろんな人に幼い頃から、よく口にしたけど、真面目に取り合って話を聞いてくれる大人はいなかった。

だからこそ、私は寄り添いたい。

死にたいの裏に、対になる感情が必ずあると信じている。このネガティブな感情を誰かに受け止めてもらって落ち着きたい。
本当は、生きたいのだから。

私の幼い頃、毎日、死にたいと口にして、本当に死んでしまった人がいるの。
誰にも相談できずに。死んだ後の対応方法がびっしり書き残されたノートをそばに置いて亡くなった。

そんな寂しい事、そうそうないよ。
私に出来る事は微々たるものだけど、1人でも良いから、死にたいを生きたいに変えて、その人を救いたい。

私、たくさんの人の力を借りて生きている。日常生活も1人じゃ成り立たないけど、生きていたいと思う。

だから、1人で死のうと思うほど頑張らなくていいよと伝えたい。

みんな頑張り過ぎてる。
～おしまい～