存在していい？

よく問われる言葉。
みんな不安。だって正解がないから。
私は、今理想のお母さんをしている。
存在価値を認めている。無条件で。生きているだけで偉いよ。あなたがいてくれて嬉しいと心から言っている。

私、この間、友達だと思っていた人と話したの。
でも、ひどく傷ついた。
彼女は私が病気になったことも知っているし、車いすユーザーだということも知っている。

それなのに、あまりに冷たく寂しい言葉を聞いた。
もしも、自分に障害を持った子供を産んだら愛せない。
施設にいれると。それでも、捨てたことにはならないよね？と。

実際、彼女の友達に障害を持つお子さんがいる人がいて、その子がいるせいで自分の時間が持てず、仕事もできず、大変だという話を聞いてそういう結論になったらしい。
確かにいわゆる普通の子供を育てるより何百倍も大変だとは思う。
知的障害と身体障害が重複しているみたい。

それでも、そのお母さんは懸命に育てていて馬鹿みたいと。
社会の何の役にも立たないし税金の無駄とも言っていた。

私は絶句し、しばらく黙っていた。
なんと言えば正しいのか分からず、とりあえずそういう考え方もあるねと答えた。

彼女の考え方だと、障害者は、社会の邪魔という事になる。
私が彼女の立場だったとしたら決して言わない。怒りと悲しみを覚えた。
私はそんな人間を友達だと思って接していたのかと自分自身にも腹が立った。

それに、今の私にその事を平気で伝える彼女が信じられなかった。
当てつけというか嫌味にしか感じなかったから。
私の病気は治らない。
そんな中でも、自分の今持っている能力を活かそうといろいろな事に挑戦している。
周りはどうせ無謀だと本当に良く言われるようになった。口ばかり達者で何も出来なくなるくせにとね。

堂々と私はここに存在していると生きていたい。普通の人に負けたくない。
たくさんの制限がかかるからこそ、感じられる何かがきっとあると信じて毎日生きている。

正直、電話の彼女みたいない人って言わないだけで結構いると思う。
でも馬鹿だなと思う。歳を取ればみんな誰かの助けが必要になる事を認識していない。
私の反応をみて楽しんでいるのが分かったから、話を途中で遮り、電話を切った。
そんな人に付き合ってるほど、私暇じゃない。

もちろん着信拒否をした。傷つく私も相当バカだけどね。
2度とこんな電話受けたくない。

私は今、存在していて、いろんな人に助けを借りながらちゃんと生きている。胸を張って言えるよ。

きっと彼女は体に障害がないけど心が荒んでいて可哀そうな人だって思うことにした。
あ～スッキリした(^^♪
～おしまい～