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UNTITLED REVIEW

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題名を記さない読書感想文です。本のタイトルに繋がるタグも付いていません。扉の鍵を傍に置いています。
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#題名を記さない読書感想文

UNTITLED REVIEW|同じ穴のムジナ

ある程度は予想していたことだけど、SNS上に多数アップされているこの小説の読者レビューの…

Lotos-Eaters
6日前
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UNTITLED REVIEW|神たる倫理の死

釈然としない想いを抱えて記事を書いている。この小説の読了直後は、物語に登場する殺人犯と僕…

Lotos-Eaters
3か月前
6

UNTITLED REVIEW|白いものたちの

雪深いまちで一度だけ冬を越したことがある。確かに現在いる場所にも雪は降る。でも、夜半過ぎ…

Lotos-Eaters
6か月前
9

UNTITLED REVIEW|訳者で本を選ぶ

以前から韓国文学というジャンルが気になってはいたものの、書店の新刊コーナーで面陳列されて…

Lotos-Eaters
6か月前
7

UNTITLED REVIEW|夢想或いは予感

村上春樹氏がこの小説を訳さなければと思ったのは2010年のことらしい。ご自身の手がけた日…

Lotos-Eaters
7か月前
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UNTITLED REVIEW|画一化する世界

この小説に関するレビューをウェブ検索してみると、これまで崇高なものと信じて疑わなかった多…

Lotos-Eaters
9か月前
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UNTITLED REVIEW|企業人のパトス

これまでも「定年退職」という言葉を漠然とイメージすることはあった。だが自分の定年退職を明確に意識したのはその日が初めてだったかもしれない。会社が在宅ワークを推奨するようになって久しい。最初は慣れない自宅での仕事に戸惑ったが、満員電車に揺られてのストレスフルな通勤や言葉を慎重に選びながら部下に指示を出さなければならない時代へのもどかしさから一旦解放されてしまうと今さら元々あった日常に戻れない。妻と会話する時間も増えた。自宅で仕事をする日は彼女と一緒に昼食を取るから自ずと話す時間

UNTITLED REVIEW|無情の写実主義

市内を縦断する鉄道の終端駅からほど近い場所に樹齢数百年とも言われる原生林の森に抱かれた神…

Lotos-Eaters
1年前
8

UNTITLED REVIEW|単純化の果てに

人間関係のもち方に関する知見を得た。きっかけは社内会議の中で、とあるゼネラルマネージャー…

Lotos-Eaters
1年前
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UNTITLED REVIEW|似て非なるもの

文庫本に換算すると数ページ程度にまとめたことになるビジネス書1冊分の要約を、約三千冊の中…

Lotos-Eaters
1年前
7

UNTITLED REVIEW|雨降る日の短編

太陽の光をプリズムに通せば七色の虹に分かれるということを小学校の理科の授業で教わった。も…

Lotos-Eaters
1年前
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UNTITLED REVIEW|言葉を侮る勿れ

フィクションの中に潜むメタファーやアイロニーから示唆を得るのではなく、もっと端的に、さら…

Lotos-Eaters
1年前
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UNTITLED REVIEW|本は異端を魅す

いつもよりも乗り降りする人が少なく感じる最寄り駅のホームに降り立った時、誰かの視線のよう…

Lotos-Eaters
1年前
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UNTITLED REVIEW|カルエルの苦悩

ギフテッドと呼ばれる生まれながらにして秀でた才能を持つ子供たちの、自分を抑圧して生きる苦しさをいつかのテレビが報じていた。でも、この世界には生きていく途上で期せずしてもたらされる周囲との力の隔たりに戸惑う者も意外に多いんじゃないか? そんなことを考えながら僕は生きている。この推量の論拠が私的な経験則というところがあまりにも心許ないし、今の僕の書く力では文字に起こすと偉そうになるか自意識過剰に見えるか又はその両方なので具体的事例の記述をここでは控えたい。 *なぜ、スーパーマン