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男性でも女性でもなくて○○

ある日、靴を買った。この日もいつも通り、「”男性”の方なら、」みたいなことを言われた記憶。だけどそのあとがいつもと違っていた。。。


「やさしさを感じた言葉」というお題で書いてみる。「思い込みが変わったこと」でもあるかな。
この話をずっと誰かにしたかったけどできていなかったからここで消化。


まず前提として、自分は女として生まれた。
でも、自分のこの性別がどうしても好きになれない。というか嫌い。

髪は短く、服はメンズものばかり。いつも、「お兄さん」「男性の方」などと言ってもらえることが多く、いわゆる”パス度”は高い。(にっこり)
でも、何か治療をしてる訳ではないので、声を聞かれてしまうと男性ではないことが一瞬にしてバレる。
こういうところに悩みがある人も少なくないと思うし、自分もその1人。
この話は、そんな悩みに関わるところ。


この日は家族とお買い物。誕生日プレゼントで靴をおねだりして靴屋へ。

お店の人に声をかけられる中で、「男性の方なら、」と言われ、最初は男性として接されていたと思う。

でも、ぼくの声を聞いたりして、男性とは少し違うなと感じたのだろう。

その人は次に話しかけてくれたとき、
「声高な方なら、」
と言った。
(※レディースものを勧められたとかでは決してなくて、靴紐のことだったり、足の形による履き心地の話だったりした気がする。この最初のひとことがとても大事だったのであまり覚えていない)


この言葉がすごく嬉しかった。
なんて素敵な言い回しなんだ!と1人で感動して胸が熱くなっていた。

こういうとき、いつもなら、少し気まずい空気になったり(ならなかったり)したあとに、”女性”と言い直され、女として扱われるのに。


男性でも女性でもなくて、「声高な」って表現。素敵じゃないですか??

”女性”と言わなかったのは、たまたまお店に”虹色”が使われた靴があって、それを試しに履かせてもらっていたからなのかもしれない。

ただの”女性”としてではなく、”女性の体を持つであろう人”として扱ってもらえたような、何とも言えない、これまでにない素敵な配慮を感じた。


自分もこんな素敵な配慮ができる人になりたい。

また利用したいお店になりました。

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