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生体無料譲渡契約はペットショップに新しい価値を生むエンタメだ。

最初に言っておきますが、今回の話は無茶苦茶長いです。10,000文字位ありますのでお時間がある時にゆっくり読んでくださいね。

ペット業界に革命を!というテーマで事業計画を公開し始めましたが、やはりキーとなるのは生体無料譲渡契約です。

前回はその生体無料譲渡の内容について解説させていただきましたが、Twitterに感想を送ってくださる方もいらっしゃいました。
ご賛同いただける方が少なからずいることがわかり嬉しく思います。
とは言え簡単なことではないですから期待している方は少ないでしょうね。
もしかしたら一人もいないかな?

都内のペットショップなんかでは100万円以上の金額で販売されている犬猫もいますからね。
しかもそこそこ売れてるようですから、さすがにこんな状況でこれからペットショップは犬猫を無料で譲るようになります!なんて言っても説得力はありません。
言ってる僕がそれを一番感じていますw

でもこれだけは断言できる。思ってるだけじゃ何も変わらない。だから行動するんです。一歩踏み出せば可能性は0でなくなるんですよ。

だってあなたもそうなったらいいなって思ってますよね?

無理か無理じゃないかは別として、そうなったらいいって思っているんなら需要はあるんですよ。

それを望む人がいて、ペットの健康を守ることが出来て、無意味に命を落とす動物が減る可能性が0じゃないのなら、行動する理由は十分あります。

いや、やります。でも一人では無理です。だから一人でも多くの人に助けて下さいとお願いします。協力してください。

内容や方法も、みんなで考えればもっと改善できることもあると思います。

それでも時間は掛かります。とっても大変です。
きっと投げ出したくなるし、炎上するし、誹謗中傷も妨害も起こると思います。散々苦労していやな思いをしても実現できないかもしれません。
でも達成するために必要なことって、諦めないってことくらいだと思うんです。

始めれば可能性が産まれます。辞めないだけでいつか必ず達成出来ます。繋がっていけば。

だから今回はペットショップにも生体無料譲渡契約はメリットがあるよって話しをします。(時々ディスりますけど)

前置きが長くなってごめんなさい。まずは仕組みについて簡単にお話しします。

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無料譲渡契約の仕組みについて

前回は内容だけだったので具体的な仕組みについて話してませんでした。ざっくり言うと携帯の機種代が実質0円というのと同じですが、飼育費用は先払いでいただくことになっています。(僕はそうしてます)

自家繁殖の犬猫は2年分。仕入れた犬猫は3年分を店に貯金するイメージです。期間は5年間ですので、最初にいただいた貯金が無くなったら1年分また支払うというシステムです。

貯金というよりプリペイドカードと言った方がわかりますかね?それをもとに毎月1度、トリミングとフードの購入をしていく感じです。

つまり無料譲渡とは言っても生体代金の替わりに飼育費用の支払いは必要になります。今のところは譲渡時にペット保険にも加入いただくことをおすすめしています。

5年継続で契約は終了。もちろん契約更新も可能ですし自由に飼っていただくこともできます。

万が一契約期間中にペットが亡くなったり逃走したりすれば途中解約も可能です。5年継続で生体代金が無料としていますので、解約の場合には1年で20%の支払いとみなしています。1ヶ月では1.67%ですね。

では本題。

生体を無料譲渡にすることはペットショップにとってメリットがあるか?

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とりあえず利益は薄くても販売同様かそれ以上の費用を事前にいただくのでキャッシュフローの問題は起きません。
ただ結論から言うと金銭的な利益は滅茶苦茶少ないです。でもメリットはそこそこあります。ざっと挙げてみるとこんな感じ。

成約率が上がる(かもしれない)
譲渡までの期間短縮が見込める
顧客の取捨選択が可能
顧客単価が高くなる(ようにできる)
設備の有効活用
顧客離れが減る
トリミングのトラブルが起きにくくなる
販売のロスが減りコスト削減が可能
売り上げの安定化
スタッフのモチベーションがあがる
スキルアップにつながる(と信じたい)
成長しても価値を下げなくてすむ(はず)

絶対とは言い切れないところもあるのでぼかしときますが、最低これだけのメリットはあります。

もちろん犬猫を無料にすることのコストとリスクは確かに相当な負担ですが、そこは一旦忘れましょう。後でつじつまを合わせて回収します。

利用する飼い主と利用してもらうお店側は立場が真逆なので価値観は全く違いますが、お店の利益は利用する飼い主が支払う費用から産まれていることに間違いはありません。

なので
そんなに高いの!と飼い主が思っても、そんなに安いの!とペットショップ側が思ってもなんとかなるものです。

今のペットショップはその利益の産み出し方に問題があるので避難されているわけですから、そこを正していこうというのが目的でもあります。
一応順に解説していきますね。

譲渡の成約率が上がる(かもしれない)

犬猫の健康維持を考えたら理にはかなっていると思いますので、その上でペットが無料というのは飼い主にとっては強烈なオファーになります。
飼育の不安も取り除くことが出来るので、迎え入れるハードルが滅茶苦茶下がります。

心理的に考えても販売以外の選択肢を提示することで、より迎え入れる可能性は高くなるので間違いないです。

買うか買わないかの二択に無料譲渡という別の選択肢を加えることで、顧客がペットを迎え入れる確率はかなり上がります。

今はテナントという縛りなどもあるので、販売か無料譲渡かの2択ですが、仮に生体販売をやめ生体無料譲渡契約だけにしても、飼う側からすればブリーダーからの直接購入などの方法もあります。

よって選択肢は買う・買わないの二択から、貰うを加えた三択になります。
そもそも顧客はペットを飼いたくて来店されていますから、選択肢に無料譲渡を加えれば買う・貰うの2択にすり替わると思います。

こうなればペットショップ側の成約率は確実に高くなりますし、どちらでも譲渡出来れば瞬間的な利益か長期的な利益になるだけです。

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譲渡までの期間短縮が見込める

ペットは飼い主にとって唯一無二のオンリーワンな存在ですから、この子!って思ったら変わりはいません。

選択肢が増えてハードルが下がるというのはすべての顧客に対して同じですから、今を逃したら他の誰かに飼われちゃう!ってなります。

犬猫は幼ければ幼いほどリスクは高いですから、早く譲ることは利益を守ることに繋がります。期間が短くなれば当然コストも少なくて済みますし、飼い主のペットでいる期間は長くなりますので利益を得る機会は増える可能性が高いです。

顧客の取捨選択が可能

現在ホームセンターのテナントで生体無料譲渡を実行していますが
「犬猫を無料にして毎月のトリミングとフード購入に通っていただくという契約です」
という説明をすると

毎月来なきゃいけないの?
いつまで続けなきゃならないの?

という方が多いです。「結局金払うんだから無料じゃないだろ」と去っていく方もいます。

論外ですね。
ただその方が良い飼い主になるかどうかはすぐにわかりますから、無駄な時間をかけずに済みますし、契約者の方はペットの健康維持の為に費用を惜しまない方ばかりです。

金額で判断したり、ペットを入手するための手段としてお店を選ぶ人はただの顧客でしかないんです。
無料譲渡契約はファンを作るために必要な投資です。

顧客単価が高くなる(ようにできる)

治療と予防ならどちらを選びますか?もちろん聞くまでもありませんね。

身体が栄養で作られる以上、健康維持を考えればトリミングや栄養管理は必須ですし、どこまで行っても完璧にはたどり着けません。

ペットの健康維持や長寿を望むなら必要なケアはいくらでもあります。それでも治療の機会や費用を考えれば安いものです。

とまあこんな具合に商品やサービスを追加していけば、必然的に顧客単価は上がります。基本料金は支払い済みですから、そうした提案に必要な支払いは追加料金だけです。

毎回500円や1,000円とコツコツ積み上げていけばそれなりの利益に繋がります。

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設備の有効活用に繋がる

おそらくほとんどの方がペットショップは犬猫を購入する店と認識されていると思いますので、その後利用されるリピーターという顧客は少ないようです。

しかしどの店舗もペットを販売するまでの管理に必要なトリミング設備はあると思いますが、これを活用しないのはもったいないですよね。費用を掛けて設置したわけですから。

トリマーがいるのであれば譲渡後に利用される方が多いに越したことはありません。

顧客離れを減らすことが出来る

5年間60回の利用期間が定められていますので、信頼関係を築きやすいのはもちろんですが、サービスの不満や様々な問題点が早めに意見として頂けるようになるのは、お店側のメリットとしてはかなり大きいと思います。

最近はクレームを直接言うのではなく、Twitter等のSNSに怒りをぶつけるというのが主流ですから、いわゆる炎上という大きな事態に発展することもあります。それはもちろん避けたいですよね。

何も言わずにスーっと利用されなくなる顧客もいますが、店側としては改善の必要がある原因は知りたいですよね?

トリミングの仕上がりにこだわる方もいますが、お客様の言葉ではカットの完成形がトリマーに伝わりにくいので、何度かご利用いただく中でスタッフと理想の形を作り上げていく作業になります。

そんな感じでなんでもご意見をいただけるようになればありがたいですしね。
5年という期間で築き上げた信頼関係はなかなか崩れません。
別の店舗に移ってもまた1からというのは飼い主にとっても面倒ですし、ペットが慣れている方にお願いしたいと思う顧客は多いです。

トリミングのトラブルが起こりにくい

トリミングはバリカンやハサミを使用するのでケガのリスクは高いです。
犬猫はトリミングを望んでいるわけではありませんから。
となれば幼いころから毎月トリミングを体験している犬と、成長して年に数回しかトリミングをしない犬ではどちらがトラブルになりやすいかは言うまでもないですよね。もちろん危険なのはペットだけでもないですし。

トリマーという職業についていて、噛まれたことは無いですって人はもしかしたらいないんじゃないでしょうか。

トリミングは怠っても生死にかかわるようなことは起きにくいですが、動物物病院での治療を避けることは難しいですよね。
我慢を覚えることや飼い主以外の人間とのコミュニケーションの機会と言えばご納得いただけると思いますよ。

販売のロスが減りコストが削減できる

今年初めてサブスクという言葉を知りましたが、毎月定額利用がそれにあたるならメリットは説明せずともわかりますかね?

ある程度利用者数がわかれば必要な商品やサービス、人員などはコントロールしやすいです。
在庫数の調整も容易になりますし、キャンペーンなどで添付条件が付いた商品なども、ロスを起こさずに効率よく仕入れられます。結果としてコストの削減達成です。

売り上げの安定化をはかれる

生体販売は利益を上げやすい反面、安定した売り上げが見込めないというデメリットがあります。

無料譲渡契約も一定数までは同じリスクとデメリットがありますが、ある程度の顧客が獲得できれば安定した売り上げが見込めます。
更新のタイミングが偏ることもありますが、その時期は最初にわかっていますし、ある程度の年数が経てば実績から予測なども立てやすく経営を安定させることが出来ます。

超シンプルに考えれば1年分の支払いが15万円の契約者が365人いれば、毎日15万円の売り上げがあることになります。年間では5,475万円の売上です。
すでにペットショップを経営していれば今まで販売した頭数や顧客情報からリアルな数字が出るでしょう。

生体販売の利益は確かに高額ですが、はたして顧客がその後どのくらいお店を利用しお金を落としてくれているのか。

スタッフのモチベーションは確実に上がる

ペットショップのスタッフにもいろんな考えの人がいるのでしょうけど、大切に扱わない飼い主にペットを譲りたくないという気持ちは多分全員が持っています。

きっと今まで販売した中には
この人だけには売りたくない
という飼い主が一人くらいはいたと思います。(僕は一人どころじゃなかったです)
その気持ちはとっても良くわかります。
その人にとって買える金額のペットでも、問題なく飼えるかどうかは別の話ですから。

でも無料譲渡契約なら毎月のトリミングに通ってもらえますから状態を確認することが出来ます。飼い主と協力してこれからもその子を大切にしてあげられるんです。
悪くない話でしょ?

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スタッフのスキルアップの機会が得られる

トリマーがカットする毛もケラチンというタンパク質が主成分。代謝にはビタミンやミネラルなども必要です。

犬や猫の健康維持には食事から摂取した栄養が何よりも大切ですから、その知識なくして予防が出来るわけがありません。

ペットショップの事業形態が、販売ではなく健康維持のサポートに変われば、スタッフに求められるのはより専門的な知識と観察力、そして比較対象と触れ合った経験です。

無料譲渡契約の目的は犬猫の健康維持で、飼い主はそれを望む健康意識が高い顧客です。

スタッフがそれに応えるには相当な努力が必要かもしれませんが、毎日の業務で実践していけば必ずかけがえのない財産になるでしょう。

成長しても価値を下げなくてすむ(はず)

最大のメリットは間違いなくこれ。

いつのまにか犬猫は幼いほど価値があるという価値観が産まれてしまいましたが、これがペットショップの生体販売の問題を大きくしています。
大手のペットチェーンの広告ではたまに1・3・5万円のお散歩犬などと写真が載せられていますが、これこそが一番の問題です。

価格=価値はもちろん絶対ではありません。しかし判断基準にはなります。

そろそろコロナの給付金が入る頃ですね。夫婦2人でも20万円の臨時収入です。出かけるのもまだ心配ですね。家にいるなら犬でも飼いますか?

ちょうど近所のペットショップにかわいいプードルがいます。さてあなたはどちらの子犬を購入します?

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購入となればどちらを選んでも給付金はなくなりますね。そうなるとちょっと悩みませんか?

では無料譲渡契約ではどうでしょう?
初回3年分の飼育費用(1ヶ月1.5万円×36回分)の支払いで54万円になります。ちなみに支払うのは飼育費用なのでどちらを選んでも同額です。

購入と無料譲渡の選択肢があったら選ぶ犬は同じですか?

今のところ無料譲渡契約は僕以外は実行していないようなので、選ぶ犬の生年月日が変わる、もしくは1ヶ月くらい悩むと犬の金額はこんな風になりそうですね。

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ここまで価格が下がるかわかりませんが、成長すると価格が下がるからと待つ方もいるかもしれません。

では改めてお聞きしますが、無料譲渡契約ではどちらを選んでも54万円の支払いが必要です。どちらを選びますか?それとも購入しますか?

犬猫の価格が安ければ購入費用を抑えた分飼育費用に回せますが、そう考えるなら無料譲渡契約を選択する方が増えそうです。

お金だけの問題ではありませんが、こうやって値下げして購入のハードルを下げるより、無料譲渡契約という選択肢を増やす方がどちらの立場にも良い結果が得られそうな気がしませんか?
対象が動物ですからお金じゃないという方も多いでしょうし、気に入った子がいくらとか関係ないという方もいるでしょう。
しかし入手に費用が掛かるというのはペットショップ以外にもあり得ますし、自分の所持金がそれだけ減ると考えると選択肢には影響は出るような気がします。

それにお金を払うから大切にするというのは絶対ではありません。
お金をかけまくって不健康にしたり、かわいがり過ぎてわがままを許せば、問題行動を起こすようなペットに成長してしまう事例も多いんです。だから金額に関係なく飼育に必要なケアを行う契約譲渡をおすすめしたいのです。

生命保障という馬鹿げた制度の否定

実は犬猫を無料にしたのは生命保障ということにお金を払わせることの否定の意味もあります。(もう一つの目的は次回)

僕もまだ販売はしてるので言えた義理でも無いのですが、とりあえず言わせていただきます。

生命保障ってなんなの?

内容も意味不明ですがこれにお金を払わせるって凄いです。というかなぜ払う?ってのが正直な感想ですね。

そもそも生命保障って無理ですよね?命を保障するってどうやってって思いませんか?

聞いたらびっくり。もし買った犬猫が死んだら同等の金額の別の犬猫をお譲りします。だって。えっ保障するってそういうことなの?って衝撃です。

これをこの迎えるタイミングで言えるって凄くないですか?僕は無理です。

たまに聞かれますけど

無いです。生き返らせることは出来ません。こちらに問題が有れば払った費用は返します。

これ以外は言えません。

そもそもそんな話をですよ。迎えるタイミングでわざわざこちらから言います?

え、この子死ぬかもしれないの?って不安に思う飼い主さんいるんじゃないかな。

生きてる限り病気やケガはつきものですから、保障の話は確かに難しいし、変わりのペットを飼うというのも選択肢には入ってくるでしょうけどね。でもこれは僕の中ではものすごい違和感があります。

変わりを貰って納得できる存在なのかと。

なので僕は、犬猫の代金はいただかないのでお金の保障はありません。命に金額はつけられないです。ってしたかった。というのが無料譲渡契約を始めた理由の一つです。

死亡のリスクはゼロに出来ないけど一緒にそうならないようにしていく。

それが僕が出した答えでした。もちろんそんな心配がある犬猫は譲りませんけどね。

無料譲渡契約はキャッシュポイントを正しく設計することで利益が上がる

どこかで聞いたようなフレーズですが、今回はそこには触れないでくださいねw

とにかく利益が確保できればビジネスとして成立するんだから、販売だろうが無料譲渡契約だろうが関係ない。というならキャッシュポイントを正しく設計するだけで何とかなると思いません?

販売したペットの飼い主が超優良顧客で毎日のようにバンバンお金を落としてくれるならいいですが、そうじゃないから値下げしてでも早く売るんでしょ?

立地なんかで維持費も変わるのでできないショップもあるかもしれませんが、地域によっての価格差だとかペットに対しての考え方とか含めて叩き直したいのでトータルで考えましょうよ。とお願いしたい。
大手なんか店舗ごとに売り上げや利益率は全然違うからきっとできるはず。

全国的に考えれば犬猫の販売金額って20~25万円くらいだと思うんですが、無料譲渡契約でも販売でも仕入れることに変わりはないので、要はこの金額が最終的に回収できばいいんですよ。

25万円を60回でとなると1ヶ月で4,166円。顧客単価がそれだけプラスに出来ればミッションクリアということですが、数字だけで考えるとちょっと厳しいですね。
さすがにトリミングとフードだけではほぼ不可能です。可能性だけなら十分ありますけどね。

契約は5年間ですが、終わったとしても続けることは可能です。というかそれが目的です。健康で長く生きてもらえるほど回収できる可能性は高くなりますからね。10年利用していただければ倍の120回です。

健康維持という目的と考えれば顧客単価が平均以上に高いわけですし、年齢と共に必要なケアが確実に増えるので最終的な利益は大きくなるはず。

来店回数は60回かそれ以上見込めるので、別の商品やペットホテルの利用なども考えるとそんなに無理な話でもないです。

もちろん生体販売でもそうした利用をされる方はいるので、この辺りは地域や店舗でも大きく変わるため、正確に計算してみないとわかりません。

ただ販売をやめて無料譲渡にするというのではなく、選択肢として加えるということならメリットの方が全然あると思います。

実はサポートプランの目的は他にもあって、そこまで実現できればこの問題を解決することはできます。

ただこれには賛否両論あって、この話以上に実現は難しいと思います。
僕は実行していますけどね。まあそれはまた今度。

ペットショップに求められるのはズバリ意味変

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またまた聞き覚えのあるフレーズ?
問題はそこではないです。さらっと聞き流しましょう。

ペットショップはペットを販売するための施設である。
というのは2021年で終わり(に出来たらいいんですけどねー)
ペットショップは飼育のサポートを行うための施設である。
に変わる時がもう来てますよね。

ペットの立場はもう家族と変わらなくなりました。距離感が近すぎる問題などもありますが、そこもペットショップが変わることで解決することが出来そうです。

ネットの怪しげな情報を頼りに不安なままペットと向き合う飼い主へ、救いの手を差し伸べる存在になることが出来れば、様々な問題を防ぐことに繋がります。
そこから利益が産まれることは誰でも想像がつきそうなものですけど。

ペットショップはレストラン型からBBQ型へ

ここまできたらもう気にならないでしょ?
自分のしてることに説得力をもたらす西野亮廣という唯一無二の存在にもう感謝しかありません。あざーす!

業界が長いと犬猫の価値基準がもう顧客のニーズによって作り出されていることを認めるしかないですね。
そうなるともう時間と価値を共有して信頼関系を築いてファンにするが正解。

そもそも働いているスタッフがその店の一番の顧客でありファンであれば、利益なんて求めるまでもなく産み出されるはず。顧客とスタッフの違いは知識と技術を持ったプロというだけの話。

スタッフが育てた犬猫が飼い主の元に渡れば終わりじゃなく始まり。同じ価値観と愛情でペットを育てて利益を得る。最高かよ。

ペットショップは動物と人を繋ぐエンタメ

ペットショップの仕事って結構なエンタメですよね。

ペットは生きていく上で必要な存在というわけでもなく、利益を生み出すツールでもないわけで、むしろ時間とお金を奪う存在ですよ。犬猫はもともと捕食動物ですから、うっかりすれば危険極まりない驚異でもあるし。

でもかけがえない存在なんですよ。飼い主にとっては唯一無二のね。生活の支えになったり究極の癒しであったり。

誰かにとってそんな存在になるペットを迎え入れるための場を提供する。素晴らしい仕事じゃないですか。

だからこそもっと愛されて必要とされるために変わるべきだと思うわけです。

プラットフォームとしての価値が見いだせないことが成長を止めている

犬や猫が好きで働きたいというスタッフが多いのに、離職率は滅茶苦茶高く労働環境は相当なブラック企業というのがもう隠しきれていません。

スタッフだってもともとは顧客という立場であったはずなんだから、そのニーズに応えれば結果は出ると思いますけどね。
もちろん楽して稼ぎたいのもわからなくはないし、努力って大変なのはもちろん理解してます。悪いのは経営者ばかりでもないですしね。

誤解して働きたいって子たちが多い気がするから言っておきます。

ペットショップは動物を相手にする仕事ではなくて、動物を通して飼い主に対価を支払ってもらうという実は結構ハードルが高い仕事です。

好きなだけでは務まりません。相当な知識量や高い意識はもちろん、強い精神力と体力が求められる甘くない職場。

まあここで卵が先か鶏が先かって話をしたところでなんにも意味ないですね。でも経営者もスタッフも同じ目標に向かって努力しなければ先は無いと感じているはず。

法律に後押しされなきゃ変わらないなんて腐りきってるでしょ。
何をしたくて何のためにペットショップを始めたのか、努めたのか。利益を追求するなら、楽しく働きたいなら扱う商品や職種はもっと他にあっただろうに。

覚悟が無ければこの先は生き残れない。これからはそんな時代です。
でも未来は作るものなのでやりがいはまだありますよね。

結論、犬猫の価値を下げずに提供するサービスの価値を上げるべき

後半はもう気持ちが暴走して言いたい放題でしたね。
すみません。とにかく話を生体無料譲渡に戻しましょう。

犬猫は生きている動物ですから成長すると見た目は多少変わります。でも違う生物になるわけじゃありません。たとえ価格や迎える方法が違っても。

成長してペットの金額が下がったり、無料譲渡契約という選択肢が増えたらあなたが感じる価値は変わりますか?

もし入手方法や金額があなたの選択になんの影響も与えないならペット業界に革命を起こすことは難しいかもしれません。でもきっとあなたが選んだペットは、金額や入手方法に関わらず家族になれば価値は上がるでしょうね。それは間違いないはずです。

あなたが迎えたペットの価値はいくらになるでしょうね。きっとあなたは答えられません。

同じ犬や猫でも自分の立場が変わると価値は確実に変わる。となると適正価格というものは存在しないというのが正解のようです。

立場が変わることで産まれたこの価値観の違いを、販売という方法で埋めることは出来るのでしょうか。
少なくともお金と命そのものを結びつけることをビジネスにすることは、数字だけで考えられるものではないことは確かです。

ビジネスであっても譲る側と迎える側は、どちらも犬猫からすれば食事や健康管理をしてくれる飼い主という立場です。
ペットを愛する気持ちがあるなら、その価値観を同じにすることができると今も思い続けてます。

飼い主がどこでどうやってペットを手に入れようがそんなことは実際どうでもいい話なんです。

ペットの健康のために協力して喜びや苦しみを分かち合いながら、飼い主に出来ないことをプロとしてサービスで補う。それこそがペットショップの本来の役割で、販売や無料譲渡はその目的のための手段でしかないです。

これはきれいごとや理想論なのでしょうか?
皆さんはどう思いました?

僕はそれを実現できる未来を作れるって信じてますけどね。


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