ちずる

何者かになりたい30代男性

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最近の記事

「仕事のできない人間」が収まる空間

会社に雇用されて10年が経過した。あっという間だったが、苦々しい経験だけは頭にこびりついている。 私は入社当初、仕事のできない人間として扱われていた。同期と比べられ、「あいつ(私)じゃなくて君だったらなぁ」なんて話していた。当時の上司だけはどう許していいかわからない。とにかく暗い思い出だ。 今や中堅社員だが、「仕事のできない人間」として扱われる(私がそう思う)社員を眺める機会が多くなった。この感情をどう整理すればいいのか、よくわからない気持ちになったので文章に認めておきた

    • 「視座を高く持つ」ことは他者からの強要で悪になる

      別部署の課長より当該部署の課題を伝えられ、設計変更の検討を求められた。だが我々の部署での運用上ではまったく問題ないことを伝え、先方より変更案の提示を求めた。そのうえで我々の施策の変更を議論することは全く問題ないと伝えた。彼は「視座を高くもって、あなた主導で対応してくれないか」と言った。その場で「そういったことは対応しません。私に与えられたミッションではないので」と断言したが、やはり自分の中でもやもやが残ったのでここで供養したい。 なぜモヤモヤするのか視座を高く持つ、新入社員

      • 出生前診断をめぐる、30代夫側の思考あれこれ

        先に断っておくと、私は男性です。 何を書いても妻に対する無責任さが拭えないことを予めご了承ください。 またダウン症を患っている方およびその家族を貶める意図はありません。 あくまで個人の見解を記載するものです。 本記事を書こうと思ったきっかけ妻が妊娠した。すでに妊娠10週だ。 結婚4年目だが、妊活を志向したのは2.5年ほど。自己流のタイミング法で1年、タイミング法で1年、人工授精に変わって2回目で始めての妊娠。具体的な要因が判別できない中で、想定以上に長引いたので夫婦ともに不

        • 同じ苗字の彼が10年前に亡くなって変わったこと

          20歳に亡くなった同苗字の彼大学生のとき、突然大量のLINEと電話がかかってきた。生存の確認連絡だった。どうやら大学近辺で起きた火事により、大学の同期の一人が亡くなったらしい。その苗字(というか名前もほぼ一致)が同じだったため、みんな焦って電話をしてきた その同期は挨拶程度を交わしたことはあるがほとんど交流はなかった。直接的に交流したことがなかったので、正直なところ驚きはあれど大した感傷もなかった。 ただ、野次馬根性で聞いたところによればその日は当該サークルの飲み会後で、

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          不用意に出世してしまった。こんなはずじゃなかった

          出世レースの先頭を思ったより長く走ってしまっている。こんなことが継続するはずがないのだから、戒めとして本記事により自身の慢心の歯止めとしたい。 出世の道は早々に閉じられる予定だった今の会社に新卒として入社してから10年。最大の壁は新入社員時代だった。相性の悪い上司からのパワハラ、徐々に崩れる精神、当時の彼女との別れと自尊心が粉々に砕け散った時代。仕事も上手くいかず、悶々とした日々を過ごしていた。 それでもなんとか生きてこれたのは、その間に起死回生の努力を行ってきたとかでも

          不用意に出世してしまった。こんなはずじゃなかった

          ガチで思い出に食い殺される誰か助けて

          俺は過去来よりリア充足りえなかった。どちらかというと悪口をぶつけられることが多かったし、なんだかしらんが悪い思い出のほうが多い。よかった思い出もあったはずだが、悪いことばかりが記憶に残っている。鮮烈に記憶に残るシーンはあるが、そのイメージは無感情のワンシーンに切り替わっていて、ポジティブの感情を思い出させてくれない。そのかわり憎しみや恥、そういった記憶ばかりが痛烈に残っている。 中学は針を刺すような痛み誰も知らない。俺しかしらない。多分周囲の人から見ても誰もそう思ってないか

          ガチで思い出に食い殺される誰か助けて

          血縁のばあちゃんが全員死んだ

          2022年の7月3日と2023年の7月27日に、父方と母方双方の祖母が亡くなった。いまこのときの感情を供養するため、文章を残しておきたいと思う。 どちらの祖母にも思うこと そもそも私は幸か不幸か両家共に祖父祖母と同居していない。(父方は次男が、母方は長女が婿養子をもらって同居していた)高校を卒業してから県外に出たことや、就職も全国転勤だから自然と親戚づきあいは遠くなっていった。そもそも地元というものは私にとって呪いの地ですらあるので、自然と足は遠ざかった。帰省ですら年1回

          血縁のばあちゃんが全員死んだ

          とにかく小金持ちになりたい

          とにかく金が欲しいとにもかくにも金が欲しいなぁ、と思っている。 どのくらい欲しいかというと、3LDK以上の都市部で便利な場所にある小綺麗なマンションを購入し、家族とペットを迎えて、月30万円水準の生活費を維持できるくらいの金がほしい。 移動手段にこだわりはないので、車はいらないかな。装飾品も特に好きじゃない。美味いものとお酒は好きだから、そういったものは楽しめるような余裕がほしい。贅沢だ。 仕事は別に嫌いじゃない。過度な労働は嫌だが、自己実現の手段の一つだと思う。現時点

          とにかく小金持ちになりたい

          仕事ができない後輩の公開垢を見つけ、退職することを知った話

          春らしいさわやかな季節にふさわしくない、結構性格の悪いタイトルだと思う。それでも率直な気持ちを書いておきたいと思った。もし、新たな環境に飛び込んだあらゆる人に見ていただけたらとても嬉しい。 できない後輩との出会いと別れまで2021年度の終了をもって、チームの後輩が退職した。彼は僕の3歳年下で、今のチームには1年前に加入した。約1年、激務を共にした仲間だった。 ここで少し我々の所掌する業務に触れておこうと思う。会社の事業運営の根幹を担う業務で、少数の人数かつ短時間で執務を遂

          仕事ができない後輩の公開垢を見つけ、退職することを知った話