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「元」意識高い大学生が「意識高い」をやめた理由&得た教訓

この記事は4年ほど前に筆者がnoteで書いた記事を再掲した記事になります。

こんにちは。はじめまして。

この記事では、約1年9ヶ月に渡っていわゆる意識高い大学生活を送った私が、

・どのような意識高い生活を送ったか
・なぜ意識高い生活をやめたのか
・身に染みた教訓

をお話しします。多分、ある程度の行動は伴っているはずなので参考にはなるかと思います。

以下に一つでも当てはまる方はぜひ一読を。

・意識高くなろうか迷っている人
・意識高く色々頑張っている人
・なんとなく意識高くやっている人
・意識高い人を馬鹿にしたい人

1.自己紹介・私の意識高い生活の変遷

基本的情報

 京都大学4回生
理系
来年からは大学院進学予定

2回生の2月ごろ、地元の友達がプログラミングでお金を稼いでいるという話を聞き、自分もプログラミングの学習を始めたことをきっかけに意識高い生活沼にハマっていきました。

自分がやってきたこと

この1年と9ヶ月で様々なことをやりました。俗にいう意識「だけ」高い系ではないはず。そう信じたい。

以下に、私がやってきたことを時系列順に紹介します。この項目は自分語りになっちゃうので興味のある部分だけ拾い読みしていってください。

プログラミング独学

私が意識高い生活を始めたきっかけ。奨学金が500万以上あるので、少しでも稼ぎたいと思って始めました。お金がないので独学で勉強を続けました。大学での研究は物理系なので、完全0からの独学でした。

これは今でも続いています。ただ、お金のためというよりは趣味で続けています。

web制作フリーランス

web制作フリーランスに未経験独学で4ヶ月ほど挑戦しました。ポートフォリオサイトを作ってそれを片手に京都&地元のweb制作会社にメール飛び込み営業してました。合計50社ほどにはメールを送りました。今思い返すとこの行動力はすごい。今は無いです。

未経験独学でも4ヶ月で60万ほどは稼げました。大学生でもちゃんと技術をつけてからやればかなりいい額稼げるんじゃないかと。

ただ、圧倒的技術不足や一人での仕事の寂しさに限界を感じて辞めました。

web制作インターン

フリーランスを辞めてから、7ヶ月ほど長期インターンとして経験しました。あんまり語ることはないです。技術力は向上しました。

ライターインターン

web制作インターンと同じ頃に始めました。これは今でも続いているので、1年ほど続けていることになります。現在の私の唯一の収入源です。

発信系のツイッターアカウント

黒歴史。何にも中身が伴っていませんでした。中身のある人がやっていることに対しては素敵だなと思うけど、自分がやっていたという事実は黒歴史。

起業に向けての様々な活動

今年の2月ごろから意識高いをやめる10月末まで、起業を志して様々な活動を行っていました。起業系のサークルに入ったり、イベントに参加したり、ビジネスプランを発表したり、モックアップ作ったり、、、

これに関しては、意識だけ高い系の匂いがプンプンです。そうではなかったと信じたい。

自作iOSアプリリリース

swiftを独学し、自作のiOSアプリをリリースしました。

どこかの地名を入力すると、
・その周辺地図
・周辺のホテル
・周辺の飲食店
・周辺の天気
を教えてくれる、といったアプリでした。ちょっとした旅行に使えるものとして作成しました。

いったんはお休みしますが、アプリ開発これからも趣味で続けたいなと思うほど楽しいです。

iOSエンジニアインターン

iOSアプリのエンジニアとして3ヶ月ほどインターンに参加しました。これも特に言うことはないです。技術力が向上しました。

こうやって並べると、割と色々やってますね。これに加えて、大学の授業や実験も休まず行ってました。専門分野の学会の開く勉強合宿に参加したりもしました。

2.なぜ、「意識高い」を辞めたのか

人生が死ぬほどつまらなくなった

意識高い生活を始めてからの自分は、放課後や休日は遊ばずに勉強する生活を送っていました。友達からの誘いも断るようになり、どんどん孤独になって行きました。

基本的なルーティンは、
平日:午前中家でリモートインターン→研究室→家で起業などの勉強
休日:インターンor起業などの勉強

これの繰り返しでした。とにかく楽しくなかった。ですが、意識高い生活に麻痺していた自分は「将来のために今我慢しよう、それが美しい」とセルフ拷問のようなことをしていました。

このような生活が続き、じわじわとストレスが溜まって行きました。ですが、表面上は忙しくしているので、そのストレスに気づかない。「超充実してるじゃん!」とか思っていました。

というより、言い聞かせていたかもしれません。

このストレスが溜まりに溜まった結果、全て投げ出すことにしました。この1年9ヶ月の活動が全て無駄になりますが、それでもいいと思うほど楽しくなかった。

自分が死ぬほどつまらない人間になった

意識高い生活を送ることで、自分には以下のような変化がありました。

・意識高い自分に陶酔し、意識低い人間を上から見る
・どんな物事もナナメに見て、斜に構える
・孤独は楽しいものだと自己暗示をかける
・何者でもない自分を何者かになる前の自分であると棚に上げ、図に乗る
・意識高い生活をしていない自分はダメだと考える

と、徐々にクソ人間が出来上がりました。他人も愛せないだけでなく、自分も愛せない人間の完成です。

今はリハビリ中です。多分なかなか治らない。

最後に、意識高い生活をやめる直前の病んでいた自分のメモ走り書きを載せておきます。かなり病みました。意識高いも程々にしましょう。

3.意識高い生活を終えての教訓

「意識高い」が目的ならやめろ

目的のない「意識高い」はただの自己満足です。

今現在、意識高い生活を送っているみなさんはその先の目標を見据えていますか?

特に目標がないならやめましょう。病みます。他の楽しいことに時間を使いましょう。あと、多分続きません。

「目標はないけど、将来のために保険として」といった曖昧な目標を持っている方も要注意です。そのような動機での「意識高い」は中途半端になりがちですし、おそらくその「将来」が来た時も将来のことを考えてしまい、今を蔑ろにしちゃいます。

「意識高い」はあくまで手段であって、ゴールではありません。その先が大事。その先がないのなら、何もしていないのと一緒かと。

「意識高い」の対象は1つか2つまでにしとけ

これは、4つほど同時並行で意識高い生活を行った結果からの教訓です。

全部中途半端になります。やらない方がマシなくらいに。

同時並行って何にもすごくない。おおけりゃいいってもんじゃないです。

「意識高い」のは何も偉くない、他人を見下すな

意識高いあなたは、「ただの意識高い普通の人」です。

「いずれ何者かになる人間」ではありません。

仮にそうであったとしても、今のあなたは「普通の人」です。ここ勘違いしない。

「何者でもない自分」も、とても楽しくて幸せ

これに気づけただけでも1年と9ヶ月の生活は無駄ではなかったのかなと思います。

本当に幸せに生きるために何が必要なのかが見えた気がします。21で気づけてよかった。

さいごに

ご覧いただきありがとうございました。

書きたいことはまだまだあるのですが、うまく言語化できていないので、一旦公開します。

今後追記もする予定。いつになるかはわからんけど。まあいいや。

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