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ローカルツーリズムが考える地域創生のヒント

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ローカルツーリズム株式会社代表・糀屋総一朗が地域創生についての考え方を綴ります。
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記事一覧

地方こそ大都市に学び、人の交流を活発に〜地域活性のための商店街再生について話そう・後編

本記事は有料となっておりますが、最後までお読みいただくことができます。もしお読みいただいて共感いただけましたらぜひご購入ください。 地域活性化とセットで語られがちな「商店街の再生」。実際に商店街を再生し、にぎわいを取り戻すにはどのようにしていったらいいか?ローカルツーリズム株式会社代表の糀屋総一朗が、「商店街はなぜ滅びるのか〜社会・政治・経済史から探る再生の道」の著者である新雅史先生にじっくりとお話をうかがいました。 前編はこちら 地方こそ東京・大阪に学ぶべき糀屋総一朗

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商店街は「政策」によって生まれてきたもの〜地域活性のための商店街再生について話そう・前編

本記事は有料となっておりますが、最後までお読みいただくことができます。もしお読みいただいて共感いただけましたらぜひご購入ください。 以下、文章はありません。本記事に賛同していただける方はこちらの記事をご購入いただき、投げ銭をいただけると大変うれしいです!ローカルツーリズム株式会社では、ご縁をいただいて大阪市の梅田にほど近い中津の商店街に投資をし、地域を盛り上げる取り組みを始めることになりました。商店街に関わるにあたり、「商店街はなぜ滅びるのか〜社会・政治・経済史から探る再生

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事業創出だけではなく、事業承継で地域の未来をつなぐ ローカルツーリズム株式会社の新たな展開

ローカルツーリズム株式会社は、2021年10月の発足から1年超が経ちました。改めて「地域循環経済の拡充を目指す」という方針のもと、今後どのように地域と、その抱える問題と向き合っていきたいのか。代表の糀屋総一朗が考えるビジョンについて語ります。 「地域循環経済の拡充」にもっとインパクトをもたせるために――ローカルツーリズム株式会社として1年間、地域の事業に投資されたりしてきましたが、改めて振り返っていかがでしょうか。 糀屋総一朗(以下、糀屋):まずこの会社として目指したいの

いま必要なのは「ただみんなで集まって何かをする」場 谷口竜平×糀屋総一朗対談2

ローカルツーリズム株式会社代表取締役の糀屋総一朗と、地域で活躍する方の対談。今回は、福岡県宗像市にオフィスを構えデザイナーとして働くかたわら、地域のコミュニティづくりなどにも関わっている谷口竜平さんです。対談の2回目は「場づくり」から考えたこと、大島の宿『MINAWA』の誕生秘話についてです。 「みんなで何かをした体験」こそが重要糀屋:宗像にツリーハウスを作る、みたいに「みんなで一緒のものを作る体験」っていいですよね。先日、地域アートやSF批評をやっている藤田直哉さんと対談

なぜ宗像大島にコミュニティスペース「umiba」を作ったのか〜交流と経済の起点として

ローカルツーリズム株式会社では、地域が自らでお金を生み出し、稼げるようになる「地域循環経済」の実現を目指しています。この夏、福岡県宗像市の大島に新しいスペース「umiba」をオープンしました。なぜこの開設に至ったのか、代表の糀屋総一朗が自らの言葉で語ります。 地域にお金が循環する仕組みを作る私が代表のローカルツーリズム社は、2019年から福岡県宗像市の離島・大島で『MINAWA』という1日1組限定の宿泊施設を作ったり、害獣である猪を犬向けのペットフードにしたり、アトリエ住宅

僕が地域の「人」に投資をしようと思っている理由 ローカルツーリズム株式会社代表 糀屋総一朗

本記事は有料となっておりますが、最後までお読みいただくことができます。もしお読みいただいて共感いただけましたらぜひご購入ください。 ローカルツーリズム株式会社は、発足半年を経て「人」に投資をしていくという方針に舵を切りました。地域を活性化させるために何が必要なのか。代表の糀屋総一朗が、いま考えていることを決意表明の意味も込めて語ります。 「人」に投資して地域循環経済圏を拡充するーーローカルツーリズム社の発足から半年ほどを経て、変化がありましたか? ローカルツーリズム社が

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地域復興に必要な人材とは?1  自らが動き働く「ローカルエリート」の重要さ

ローカルツーリズム代表の糀屋総一朗です。これまで、「なぜ地域は衰退するのか」、そして「地域循環経済の必要性」というテーマで書いてきました。今回は具体的に、どのような人材が地域復興に必要なのか、その人材がどう動いていくべきか、といったことについて書いていきたいと思います。 これからの地域創生に必要な人材は「ローカルエリート」私が大島で体験した経験も踏まえて、これから地域創生に必要な人材とは、どんな人物像なのか?をお話ししたいと思います。 私はこれまで、日本各地で地域創生に関

「地域循環経済」の必要性3 地域だけでお金がまわるファンドをつくりたい

ローカルツーリズム株式会社代表の糀屋総一朗です。「地域循環経済」の必要性にあたって、まずお金に正面から向き合うこと、そしてお金の流れを調査することが重要と書いてきました。 前回の記事はこちら エリアリノベーションをファンド化する『漏れバケツ』を防ぎ、地域からの無駄な支出を減らし、外からの外貨を稼ぐ。その構造を作り上げた上で、私が実現したいと試行錯誤しながら辿り着いたのが『地域循環経済』の仕組みです。その具体策として、私が「MINAWA」をきっかけに進めようとしているのが「

「地域循環経済」の必要性2 お金の流れを調査し、議論をはじめよう

ローカルツーリズム株式会社代表の糀屋総一朗です。1つ前の記事で、地域再生、地域復興のためには「お金」に正面から向き合うべきと書きました。向き合うといっても、ではまず何から始めたらいいか? 今回はこちらについて書いていこうと思います。 前回の記事はこちら まずは調査から始めよう施策を検討する前に、まず「お金の流れがどうなっているかを調査、把握する」ことが必要です。その情報を得て「分析すること」が、やるべき「打ち手」を考えるための、最初のステップになるからです。 みなさんは

「地域循環経済」の必要性1 「お金」に真正面から向き合わなければ未来はない

ローカルツーリズム株式会社代表の糀屋総一朗です。今回は私が地域を活性化するために重要だと考えている「地域循環経済」について書いていこうと思います。 地域経済は今どうなっているか?今、私が取り組んでいる事業の中核に据えているのが「エリアリノベーション」です。元々「リノベーション」というのは単体の建築物を再生するという意味で使われていますが、それを建物だけでなくエリアに広げ、同時多発的にいくつもの「点」で地域を再生していこうという考え方です。 その中でも重要だと感じているのが

地域はなぜ衰退してしまうのか?3 新しい価値を生み出す方法

ローカルツーリズム株式会社代表の糀屋総一朗です。地域の衰退は地元住民の意識によるところも大きい、そして外部の目を適切に取り入れることで魅力を掘り起こしていくことが重要、と書いてきました。それでは、さらにその土地の「価値」を上げていくにはどうしたらいいでしょうか。 前回の記事はこちら 「サービス」に取り組む意識を持つこと大島には旅館や民宿があり、釣り人や観光客を受け入れてはいるのです。そこで外部者である私が、まして自分自身ができているかと問われたら、自信をもって受け答えでき

地域はなぜ衰退してしまうのか?2 「外部の目」こそ復活へのヒント

ローカルツーリズム株式会社代表の糀屋総一朗です。前回の記事で、地域の衰退は地元住民の意識によるところもあると書きました。では、具体的に何を変えていけばいいのか。現状で私が考えていることをお話していこうと思います。 前回の記事はこちら 大島の「現在」MINAWAの運営をしていく上で、現在の大島の状況をリサーチすることになったのですが、そこでも地域の問題に直面することになりました。行政の数字をいろいろ調べていると、実は1人あたり所得は上昇しているのですが、実際に大島の中に入っ

地域はなぜ衰退してしまうのか?1 地域住民の意識が地域衰退の原因に

本記事は有料となっておりますが、最後までお読みいただくことができます。もしお読みいただいて共感いただけましたらぜひご購入ください。 ローカルツーリズム株式会社代表の糀屋総一朗です。私は現在、地域の価値を再定義し、その地域で経済がまわる仕組み「地域循環経済」の実現を目指して日々活動しています。ここではまずそもそもなぜ地域が衰退してしまうのかについて書いていきます。 「地方」「地域」の言葉について、前提を説明しておきたいと思います。地方は、通常は三大都市圏をのぞいた地域を意

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