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初恋の話

 こんにちは、とまよこ りゃんシーです。
 僕は自分がトランゼクシャルだという自覚は幼少期からありましたが、正直恋愛というものは今いちよく分かってなかったんです。恋とか愛とか、そもそも友情ですら僕はあまり興味がなくて、生理が来なくて乳房がなければそれで満足みたいなところがありました。
「ドキドキする」という生理現象自体は知っているつもりでした、「あがる」と同じもので、男性であれ女性であれ、僕はたいていの人の前ではあがってしまうのですが、特にカースト上位の人、有名人や尊敬する人にもドキドキするし、最悪子供にもドキドキするし犬にもドキドキしていたので、恋が多いタイプなのかななどと馬鹿げたことを真面目に考えてました。犬に恋するってなんだよ。
 そういうのが恋だと真面目に思っていたので、よく恋愛漫画とかで「恋するともっと仲良くなりたくなる」とかいう感覚が全く分からなくて。「ドキドキしたら気分悪いし一刻もそこから離れたくなるけどなぁ。僕が恋が苦手だからかなあ」ってずーっと本気で思ってました。
 一目惚れというのは何回かした事があるんですが、それもなんというかドキドキと言うかハッと見惚れてしまうようなもので、ドキドキではなかったです。すれ違いざまとかなんでね。
 だけど、そもそも遡れば僕の初恋は幼稚園にはすでにあったんですよ。幼稚園の頃、同じ組の可愛い女の子にバレンタインクッキーを貰ったんですが、その時僕は頭に電気が走るような感覚があったんですよね。
 で、その子に最近再会したんです。
 その時、僕は生まれて初めて「恋」がどういうものか分かりました。

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