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男性が1年間育休取って人生観変わった話①

こんにちは!エルザスです。

今日から何回かに分けて、私が約1年間の育休経験で学んだことを書いていきたいと思います。パートナーが出産を控えていて「育休取ろうかな」、「どれくらい取ろうかな」と考えているパパ候補生の皆さん、ぜひ参考にしてみてください!

第1回から第3回までは、「育休を長く取ることのメリット3選」を順に紹介していきたいと思います!

さっそく1つめのメリットを見ていきましょう!

メリット1.自分を見つめ直すきっかけになる

「成功」にはロールモデルがあるけど、「幸福」は各個人にオリジナルなものだと気づいた

育休を長く取る最大にして最高のメリットがこれです。本当に人生観変わります。

出産を控えている皆さんは、これまでにも人生の大きな選択をしてきたと思います。学校の進路、就職、そして結婚など……
その選択に後悔はなかったとしても、今の姿は自分が本当に望んだ人生の形でしょうか?そもそも、「自分が本当に望んだ人生」ってどんなものでしょうか?

特に、仕事面。学校を卒業したら就職するのが当たり前だから、自分が行ける範囲で1番いい会社に入った。そして会社ではなるべく出世を目指すのが当たり前だから、これまで真面目に働き、残業も頑張り、クライアントや上司の理不尽な仕打ちにも耐えてきた。そんな生き方をしてきていませんか?

それは決して悪いことではありません。それが普通です。社会人になる時点ですでに人生のビジョンが定まっている人なんてほとんどいません。かくいう私自身もそうでした。
ぶっちゃけ、「世間一般がそうだから」という基準で人生を進めて来ていました。社会的に「成功」することがすなわち「幸福」だと思い、疑っていませんでした。
でも、それは間違っていました。育休を取るか日々悩んでいた時、ふと気づいたのです。「成功」にはロールモデルがありますが、「幸福」にはそれがなく、各個人にオリジナルなものなのだ、と。

では、私個人のオリジナルな幸福とは何なのか。子供を含めた家族との時間、趣味、勉強、仕事……どれが自分により大きな充足感をもたらしてくれるのか、比べて考えてみる必要があります。そしてあえて比べるなら、それらに全力で打ち込んだ経験同士を比較すべきです。私は、趣味、勉強、仕事には全力で打ち込んだ経験が既にありました。残るは全力で育児(家族)に打ち込んだ経験のみです

全力で育児に打ち込むには、絶対に育休を取る必要があります。パートナーに育児を任せきりにしないためには、昼間も夜中も動けるようにしておく必要があるからです(新生児は夜間も3時間ごとに授乳してあげる必要があります)。
また、育休期間は極力長くするべきです。生まれたての赤ちゃんは首が座っていないため、抱っこするにもコツが要ります。上手にミルクをあげることやオムツを換えることも、2日や3日では決して身につきません。1か月。育児で戦力になるには最低1か月は必要です。そして育児に楽しさや喜びを感じられるようになるのは、戦力としての自信がついた後のことなのです。そこまで考えて、私は当初育休を1か月間取ることに決めました。
(私が後に延べ1年近く育休を取ることになった経緯は、また別の機会にお話したいと思います)

さて、仮に1か月の育休を取ったとして、皆さんはどんなことを感じるようになるでしょうか。私が育休で得た気づきを列挙してみます。

  • 家族との時間を増やすことが、幸せな人生に直結している

  • 家族にとって自分の代わりはいないが、会社には案外自分の代わりがいる

  • 出世が遅れても「俺は育休長く取ったから!」と胸を張って言い訳できるので恥とは全然思わない

  • 育休が(将来も含めた)収入減に繋がるとしても、幼い子供と過ごす時間には余裕でそれ以上の価値がある

  • 育児は大変だけど子供は死ぬほどかわいい

これらの気づきを通じて、私は「仕事してるより子育てしてる方がはっきりと幸せなんだから、それを優先する人生で良いじゃん」と確信できるようになりました。育休を取る前は「職場の同僚に迷惑をかけるよなぁ、申し訳ないなぁ」と思って尻込みしていましたが、今は「同僚への感謝の気持ちは忘れずに、でも自分の生きたいように生きることを優先しよう」と強い意志を持っています
だから育休から復帰した今も、残業を早く切り上げたり、有休をとったり、飲み会を断ったりすることを迷いなくできています。育休を取ったことで、自分が幸福になれる人生の形をハッキリ自覚することができたのです。

長くなりましたが、これが長く育休を取ることのメリットの1つめです!
この記事が、そしてこれからお話していく私の経験談が、育休を取りたいと思っているパパ候補生の皆さんの参考になることを願ってやみません。

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