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「人生の材料は何だとおもいますか。」




毎日
何かと出会う。

同じような日々の繰り返しだと
思う日でも。


たとえば

今朝は
雨が降る中を
小燕のいる巣を行き来して
飛ぶ
親燕を見たし。
 


ポストの横に
植わっている
柊の新葉に降る雨粒を見たし。


数日前は

新聞の記事にあった
「最初の質問」という
絵本に出会えた。

図書館で探したその本は
静かに
私を
待ってくれていた。


ページをめくるたび

ゆっくりと、時に鋭く

問いかけられる質問。


過去と

現在と

未来と

思い出と思考と想像が
頭の中を、巡る。



考え込んだり、思い出したり。

「忘れていたこと」に気づいて

ハッとしたり。




こんなに

読み終えるのに

時間がかかった絵本は

初めて。

心が、ゆるやかに揺さぶられるような感覚になる。

質問と、そして、すべてのページに描かれた水彩画に。


ページをめくるたび、今までとは違う

「本を読む時間」が

重なっていく。



30程の質問のなかで
深く考えこんでしまったのは
4つ。



その中のひとつ

「人生の材料は何だとおもいますか。」

考えども考えども分からず、


考え続けている。




この本の世界観は

今までとちょっと違う自分を

作ってくれる気がする。

「最初の質問」講談社

詩•長田弘 
絵•いせひでこ
























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