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なぜ、わたしがメンタルヘルスに興味を持ったのか?【第二のきっかけ③】

Aさんの異変・続

『ふっと、一人で家にいるときに死にたくなる時がある

Aさんが、決して軽口で言ったのではないのは一目瞭然。明らかに参っている様子だった。

自殺念慮を抱き始めた場合は、専門医の受診を促す。

資格の勉強で覚えた事だった。
Aさんは本当に苦しんでいる様子だったので、

『一度、専門医に話を聞いてもらった方がいいかもしれませんよ。』と話してみた。

わたしが悩みや相談を聞く事はいくらでもできるが、治療はしてあげられない
本当は、薬物治療が必要なのかもしれない。
しかし、わたしはそれを判断できない事を説明した。
Aさんの返答は、

知らない人に話しても、分かってもらえないんじゃないかと不安に思うし、薬は依存するって聞くから極力飲みたくない。
それに、専門医ってところはどうも行きづらいんだよね。』だった。

確かに、理解はできる。
以前のわたしも、Aさんの立場だったら同じように思っただろう。
だが、自身ではどうすることもできなくなった場合は、
専門医に助けを求めるとは思う。
しかし、はじめの一歩を踏み出すまでに時間が必要だという気持ちは痛いほどよく分かった。

Aさんの意思を尊重してあげたいが、
実際、仕事中に手が震えてしまい、電話の受話器を落としてしまう事もあった。
Aさんは、『このまま怒られ続けるくらいなら、退職をしようかと考えている。しかし、年齢の事を考えると、他の部署に異動できるのであればそうしたい気持ちはある。。。今はただ、あの上司の下では続けられない
その上司が出勤する日は、職場に来られないかもしれない。』と話してくれた。

それなら上長に、今の状況を説明して相談した方がいいと伝えた。
しかし、Aさんは上手く伝えられる自信がないと不安げだった。

このまま、ただ病欠と理由をつけて休むのもありだとは思った。
だが、その理由も長く続けるのは難しいだろうし、
結局、環境は変わらず、退職を選ぶことになるかもしれない。
Aさんの状況を見ると、詳細を伏せて上長に話をする為に休む理由を考える余裕もないし、正直に話せる自信もない様子だった。
このまま、連絡もせずに欠勤をして、退職してしまおうかと
少し投げやりにもなっていた。

連絡もせずに欠勤をすることによって、
Aさんの印象が悪くなるのを黙って見てはいられない。

その結果、わたしが代わりに上長に話をすると提案した。

上長への報告

これまで何があったのかを話したところ、薄々気づいていたとの事だった。
(気づいていたのに放置していたの??!と怒りがこみ上げたが、本人が上長へ相談しなかった以上、仕方がないとは思う…
正確には、『相談しなかった』のではなく、『できなかった』が正しいし、
気づいていたなら何か声をかければよかったのでは?
わたし自身も、早めに上長の耳にいれておくべきだったのか?
といくつも疑問は出てきたが、ひとまず抑えた。)
現状のAさんの状態も詳しく伝えた結果、
当分、リフレッシュ休暇を取ってもいいと言ってもらえた。
少し時間をあけて本人と連絡を取り、今後の話をするとの事だった。

⇒【第二のきっかけ④】に続く。


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