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精神疾患当事者と家族の関係

こんにちは。りたです。
お友達シリーズ、書いていこうと思います。

私は5年前に「強迫性障害」になりました。
家族には、物凄く心配も迷惑もかけました。
一番酷い時は、実家にひきこもっていたので、父母祖母は本当に心労が大きかったと思います。
私が家族にしていた事、家族が私にしてくれていた事。
実際、家族はどのように思っていたのか?
そして、今現在、ご家族が精神疾患を抱えているという方。
または、自身が当事者であり、家族との関係に悩んでいる方。
私自身、当事者としてお伝えたいことを書いていこうと思います。

まず、精神疾患を持つと今までの自分とは別人のようになってしまいます。
元気がなくなる。笑顔がなくなる。体が動かなくなる。
会話をしなくなる。食欲がなくなる。眠れなくなる。
当事者は相当苦しいです。
ですが、そんな姿を目の当たりにしてしまう方も"引っ張られてしまう"
ということも多々あります。



家族にしていた事

私は強迫性障害の症状が一番酷い時、家族を巻き込んでしまいました。

強迫性障害の症状を簡単にまとめた図です。

強迫性障害はこのループが一番苦しいです。
自分でもおかしいと思っていたり、辞めたいと思うのに、
不安感が強くて辞められない。
一時的な安心を得ても、より強い強迫観念に苦しめられる。

その中でも、私が家族していたことは強迫行為の強要でした。
過度な手洗いの強制してしまう。鍵の施錠をまかせてしまう。
一緒にドラレコを確認させる。
など、、、
そんなお互いが苦しくなることまで、させてしまいました。



家族がしてくれていた事

何も出来なくなるほど一番苦しい時でも、家族はなにも変わらず、
私を「私」として見てくれていました。
良いことは良い。悪いことは悪い。とはっきり言ってくれました。
特別扱いはせず、「可哀想」という感情を持たずに接してくれました。
どん底で、動けない私に対して思うことはたくさんあったはずです。
きっと、私以上にしんどい思いをしたこともあったでしょう。
しかし、それを一切出さずにいてくれました。
私はそれが本当にありがたくて嬉しかったです。




実際、家族はどのように思っていたのか。

実際、私に対してどう思っていたのか家族に聞いてみました。



「苦しい思い、辛い思いをする前に、
 どこかで気づいてあげられなかったのかな?と考えたことはある。」
「何か違う行動でも出来たら、しんどくならずに済んだのかな?とかね」
「でも、そんなの後の祭りで、出来る事なんて見守ることだけ」
口下手な父らしい優しい言葉でした。
本当にありがたいです。


「一瞬お母さんのせいかな?って思ったこともあるよ」
「でも、どんな風になろうが、あんたはお母さんの子だから」
「あんたが死にたいって言った時、どうしようかと思ったけど。
 それを伝えてくれるうちは、まだ大丈夫だって思った」
「あれ以来、言わなくなったし」
私は一度、苦しすぎて母に「死んでもいい?」と聞いたことがあり、
母から「死にたいならあんたを殺してお母さんも死ぬ。でも明日早番だから今じゃないよ?また死にたくなったら言いなさい」
となかなかバイオレンスで、優しい回答をされたことがあります。
しかし、母親にこんな苦しいことを言わせてしまったこと。
本当に申し訳なくて、深く反省しています。



「とりあえず、いつも通りでいようと思ったよ。」
「なんにもしてあげられなかったし」
「一番しんどい思いをしたのはあんただからね」
「でも、それに託けて"特別扱い"してもらえるって甘さが見えた時は、   
 流石に怒ったけど」
姉らしい言葉です。姉のこの気持ちいい性格、私は好きです。
姉が怒った事件はこちらからお読みになれます。


祖母
「何かおかしなことが起きていることは知っていたけど。
 してあげられることなんて、何もないからね」
「元気がなくなることだってあるよね」
「いっぱい食べて、いっぱい寝てね」
どこまで理解してくれていたか分かりませんが、
祖母はどこまでも優しく。ずっと見守っていてくれました。



ご家族が精神疾患を抱えている方

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