黄金をめぐる冒険⑭|小説に挑む#14
黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから)
目の前に映る光が、暗闇に慣れた目を刺激しながら外と内の境界線をゆっくりと溶かし始めた。
真っ暗な宇宙に光る恒星のように、一つの輝点が僕たちの目に映る。
それはこの洞窟の終点を告げていた。
家を出てから白光を見たのは六日ぶりだった。ランプの灯し(これは若干オレンジがかった赤色だ)に慣れていたせいなのか、その白さは何か危ない感じがした。
やっと外に出られる。そう思うだけで地面を蹴る力がより強くなっていた。嬉しさと寂しさが混ざ