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黄金をめぐる冒険(連載小説)

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SFと純文学の間のような小説を目指してます。
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#小説

黄金をめぐる冒険㉑|小説に挑む#21

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから) 僕は心の中で「行ってきます」と言った。…

黄金をめぐる冒険⑳|小説に挑む#20

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから) ”地獄の道”は、僕の体を食事というエネ…

黄金をめぐる冒険⑲|小説に挑む#19

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから) 「新六合目」。そこには一軒の山小屋があ…

黄金をめぐる冒険⑱|小説に挑む#18

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから) 宇宙距離を隔てた目の前にいる目玉はこの…

黄金をめぐる冒険⑰|小説に挑む#17

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから) 僕の認識は門という存在そのものに圧倒さ…

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黄金をめぐる冒険⑯|小説に挑む#16

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから) 果してこれで良いのだろうか。 足がうま…

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黄金をめぐる冒険⑮|小説に挑む#15

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから) 僕はまた独りになった。 まるで平凡な悲劇の書き出しだ。「」(かっこ)から始まる小説くらい平凡だ。では平凡でない書き出しとは何だろうか? 夏目漱石の書き出しのような人生を送りたかった。だが、人生は小説より奇なりである。果てして本当に人生は小説よりも複雑なのだろうか? チャールズ・ダーウィンは自然淘汰説を唱えた。人口は一向に増えていく。なぜ自然は、自然に一番害を成す人類を淘汰しなかったのだろうか? *** 辺りは、見渡

黄金をめぐる冒険⑭|小説に挑む#14

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから) 目の前に映る光が、暗闇に慣れた目を刺激…

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黄金をめぐる冒険⑬|小説に挑む#13

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから) 六日目の朝がやってきた。 正確には朝で…

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黄金をめぐる冒険⑫|小説に挑む#12

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから) ある詩人が地獄について語った詩がある。…

黄金をめぐる冒険⑩|小説に挑む#10

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから) 僕と彼女は真っ暗な洞窟の中を、二つのラ…

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黄金をめぐる冒険⑨|小説に挑む#9

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから 目を開けると世界には既に闇がはびこってい…

黄金をめぐる冒険⑧|小説に挑む#8

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから 玄関の扉を開けると、そこには彼女が立って…

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黄金を巡る冒険⑦|小説に挑む#7

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから 間もなくして老人のためのバスが来た。 それは月が無い寂しい夜のことだった。 彼女が僕に電話を掛けてきてから、だいたい一ヶ月が経った。 今日は新月だった。彼女から電話が掛かってきたときも、今日と同じで衛星が暗闇に紛れていた。 その日、僕は珍しく夜に家を出た。冷えた暗い夜だった。 月光の寵愛が無い世界はどこか不気味な雰囲気があった。 遠い昔、新月は不吉の象徴とされていた。 電気が見つかっていない時代、闇夜を照らす光が無いこと