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ファスト&スロー | 1章ずつ要約

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ファスト&スローを1章ずつ要約してます。
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#ファストアンドスロー

ファスト&スロー | 第10章 少数の法則

ファスト&スローを読んで、1章ずつ、内容を簡単にまとめます。

本章で書かれていること(統計に関する直感を疑え)

脳は統計学となじみが悪い。
システム1は原因と結果を仕立て上げ、因果関係が実際に存在していなくてもつじつまのあう筋書きをこしらえる。システム1によって一貫性や整合性がある話を組み立てられ(だがそれは多くの場合まちがっている)、怠け者のシステム2はその結論をそのまま受け入れてしまう。

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ファスト&スロー | 第9章 より簡単な質問に答える

ファスト&スローを読んで、1章ずつ、内容を簡単にまとめます。

本章で書かれていること(直感的に質問に答えられるのはなぜか)

システム1の機能「メンタル・ショットガン」と「レベル合わせ」によって、難しい質問に対しても、簡単な質問に自動的に置き換えられるため、直感的に答えがわかる。これをヒューリスティックという。
そこそこ筋の通った答えが出るが、時に重大なエラーに繋がることもある。

質間の置き換

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ファスト&スロー | 第8章 判断はこう下される

ファスト&スローを読んで、1章ずつ、内容を簡単にまとめます。

本章で書かれていること(システム1が判断に影響を及ぼす特徴)

システム2→注意を喚起し、記憶を探索し、答えを見つけようとする.
システム1→とりたてて目的もなく、自分の頭の中と外で起きていることを常時モニターし、状況のさまざまな面を評価している。

⇒本章では、システム1が判断に影響を及ぼす特徴について
 掘り下げられている。

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ファスト&スロー | 第7章 結論に飛びつくマシン-自分が見たものがすべて

ファスト&スローを読んで、1章ずつ、内容を簡単にまとめます。

曖昧さの無視と疑念の排除

明示的な文脈がない場合、システム1は勝手にいちばんありそうな対応を生成する。他の解釈が可能であることにさえ、気付いていない。

└不確実性が高いとき、システム1は「もっともらしい答え」に賭ける。そしてその賭けは、経験に基づいて行われる。(最近の出来事、現在の文脈が重要視される)

└システム1には、「意識し

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ファスト&スロー | 第1章登場するキャラクター

ファスト&スロー | 第1章登場するキャラクター

ファスト&スローを読んで、1章ずつ、内容を簡単にまとめます。

システム1(速い思考) とシステム2(遅い思考)個性や能カや欠点を備えた脳の中の行動主体。
本書では「架空のキャラクター」として扱われる。

システム1
自動で高速 自分でコントロールしていない
⇒「印象や感覚」担当

システム2
知的活動に注意を向ける
代理、選択、集中などの主観的 経験と関連付けられる
⇒「明確な意見や計画的な選

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ファスト&スロー | 第2章 注意と努力

ファスト&スロー | 第2章 注意と努力

ファスト&スローを読んで、1章ずつ、内容を簡単にまとめます。

知的努力

システム2は、努力や自制を要する仕事ができる。
※普段、システム2は怠け者で、どうしても必要な努力以上のことはやりたがらないが。

使える努力の量は決まっている(注意力の精妙な分配)
→そのため、システム2では、最も重要な活動に必要な注意力を確保する。残った注意力を、その時々の別のタスクのに振り分ける。

あるタスクに習熟

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ファスト&スロー | 3章 怠け者のコントローラー

ファスト&スロー | 3章 怠け者のコントローラー

ファスト&スローを読んで、1章ずつ、内容を簡単にまとめます。

システム2の特性(怠け者のシステム2には限界がある)

システムには、自然なスピードがある
→その範囲内であれば負荷少ない

セルフコントロールによって、システム2は忙殺される。(※)
=セルフコントロールは努力(=リソース)を要する、知的作業の一形
→システム2が忙殺されている時は、システム1が行動に大きな影響を持つようになる(=直

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ファスト&スロー | 第4章 連想マシン

ファスト&スロー | 第4章 連想マシン

ファスト&スローを読んで、1章ずつ、内容を簡単にまとめます。

システム1の驚くべき仕組み-連想マシン

連想には一貫性が保たれ、ひとつひとつが他と関連づけられ、支え合い、強め合う(=連想一貫性がある)
記憶→感情をかきたてる→顔の表情や他の反応を促す→感情を強める→感情に即した考えをより強める

→短時間で同時に、認知的・感情的、肉体的反応の自己増殖パターンを生みだす。

認知は身体化されて

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ファスト&スロー | 第5章 認知容易性

ファスト&スロー | 第5章 認知容易性

ファスト&スローを読んで、1章ずつ、内容を簡単にまとめます。

認知容易性

人間は、脳の中でたくさんは情報処理を同時に行っており、いくつもの重要な質問に対する答を常時アップデートしている。 特に何もない時は、認知は「容易」で、システム1が自動的に行う。
問題が発生し、注意や努力を要するとさは、認知に「負担」がかかり、システム2の応援が必要になる。

記憶の錯覚

前に見に単語をまた見るときには認

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ファスト&スロー | 第6章 基準、驚き、因果関係ーシステム1のすばらしさと限界

ファスト&スローを読んで、1章ずつ、内容を簡単にまとめます。

システム1の機能

「あなたの世界では何が正常か」のモデルを構築する
システム1は、あなた自身にとっての「世界を表すモデル」を自動更新する。 =周囲の状況、事象、行動、その結果を連想によって関連づける作業を通じて構築。様々な事象の構造が、連想観念パターンで代表されるようになる。



現在のことをどう解釈するか、将来のことをどう予想

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