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【LIPS labo】ユーザー約2,000人に調査。最新「ボディケア」事情と美容における「香り」の今とこれから【2024年5月号】

こんにちは。LIPS編集部です。LIPSユーザーの美容事情や、ビューティートレンドをピックアップする『LIPS labo』。今回のアンケートでは、「ボディケア」と「香り」について調査。美容好きなLIPSユーザーの最新のボディケア事情と、美容を語るには欠かせない要素である香りについて深掘りをしていきます。(※LIPSユーザーを対象にアンケート 「ボディケア」について:集計期間2024年4月11日(木)~4月17日(水) n=1,990 、「香り」について:集計期間2024年4月11日(木)〜4月17日(水) n=2,035 )


1、ボディケアではヘアケアと同じ現象が?!美容における香りについても変化が?

先月配信したヘアケアの調査(「LIPS labo」2024年4月号)で、「昨年に比べてヘアケアの投資金額が増えましたか?」という質問に対して、「投資金額が増えた」と回答した方が6割以上、という興味深い結果となりました。

その背景を紐解くと、昨年の5月に長く続いた新型コロナ感染症が5類に移行し、コロナ前の生活が戻ってきました。アンケートを実施した2024年4月は5類以降からおよそ1年となり、マスクなし生活が回答に影響を及ぼしているのは間違いありません。
 
また、昨年3月のLIPS laboの顔・髪・体の調査では、コロナ禍を経てボディケアもスキンケアと同じように成分で選ぶ傾向が出始めていました。

そこで本記事では、ヘアケアと同じようにボディケア事情にも変化があるのでは?という仮定のもと、最新のボディケア事情を調査することに。
 
また、今回はボディケアだけでなくヘアケアなどの美容アイテム選び全般で大きな要因を占めている「香り」についても一緒に深掘りしていきます。
現在の香りトレンドだけでなく、これから注目すべき香りや、香りに特徴がある美容アイテムをどう訴求していくべきかを分析・考察します。


2、美容好きLIPSユーザーの最新ボディケア事情

ボディケアの今〜頻度と時間〜

まずボディケアの頻度について、過半数が「毎日」しているという結果に。ボディケアも毎日のルーティンとして定着している人が多いよう。

また、昨年に比べてボディケアに費やす時間は、「変わらない」が約4割に対して、「増えた」(増えた・やや増えた)と回答したユーザーが約5割超とボディケアに時間を費やしている割合が増えていることが分かりました。

ボディケアの今〜お金〜

「昨年に比べてボディケアにかける金額に変化がありましたか?」という質問に対して、「増えた」(増えた・やや増えた)と回答した人は4割超という結果に。LIPS編集部の予想通り、ヘアケア同様、ボディケアでも昨年と比較し、投資する金額が増えたことが分かりました。
 
ボディケアの頻度と時間、さらには投資金額も増え、ボディケアへの関心が高まっていることが分かります。

実際にLIPSユーザーの声をひろってみると……

むくみやセルライトが気になるし、肌の透明感をあげたいから

(10代後半・女性)

脱毛をきっかけに美容意識が上がった。使いたくなる商品が増えた

(20代前半・女性)

ボディの角質が気になりはじめた。
妊娠、出産による妊娠線や、肌が乾燥するようになったから

(20代後半・女性)

コロナが落ち着き、紫外線を浴びる頻度が上がったから

(30代前半・女性)

老いを感じたくない年齢になり、保湿は顔だけでなく、全身に必要!と感じるようになった

(30代前半・女性)

年齢を重ねて、ボディケアが重要とより感じるようになった

(40代前半・女性)

ボディケアにかける時間や投資金額が増えた要因として、年齢による肌質の変化だけでなく、脱毛や妊娠、体型の変化などライフスタイルも影響を及ぼしているよう。ボディケアに関する訴求について、ライフスタイルに応じたマーケティングも有効かもしれません。

続いて、具体的にどの価格帯のものを使用しているかを調査しました。

現在購入しているアイテムの平均価格は3,000円未満がもっとも多い33%という結果に。年齢別にみると10代では、1,000円以下の回答も多いことが分かりました。

では、実際投資できる価格帯はいくらなのでしょうか?

全体でみると2,000円以上の回答が46%という結果に。2,000円という価格帯が一つの区切りになっているよう。また5,000円以上という回答が10%あるという点も印象的です。

ボディケアの今〜アイテムについて〜

最後に、現在使用しているボディケアアイテムについて深掘りしていきます。現在使用しているアイテム数については、「3つ」使用している方が28%、「2つ」使用している方が27%という結果に。

年代を追うごとにアイテム数が増えている傾向にあるのも特徴的です。

メインアイテムは、割合の大きい順でボディソープ→ボディミルク→ボディローション→ボディスクラブ →ボディオイル→ボディバターという回答に。

インバスではボディソープが、アウトバスではボディミルクが圧倒的に支持されており、スペシャルヘアとしてボディスクラブ を使っている人が多いようです。

また、ボディオイルが少ない印象ですが、年代別に追っていくと、世代が上がるにつれてボディオイルの割合が高くなる傾向に。
世代問わず人気なのはミルクですが、保湿重視のケアやエイジングケアに重点を置いて訴求をするのではればオイルも支持される可能性を秘めていると言えそうです。


3、これからのボディケアのアプローチについて

ボディケアにかける頻度・時間・投資金額がいずれも昨年に比べて増加傾向にあります。ボディケアにかける時間が増えたことや、機能性など魅力的なアイテムには投資をしたいと潜在的なニーズも見受けられます。

また、現在投資できる価格帯として2,000円がひとつの価格の境目になっています。これに関しては、年齢も大きく関係しており、経済力がある20代後半以降をターゲットにするのであれば、機能性をプラスした3,000円〜5,000円以上の中価格帯にも、需要が増えそうな予感。

さらに言えば、前回の記事でヘアケアの価格帯が上昇傾向にあることが分かりましたが、ボディケアでも同じ現象が起こるのではないかと推察できます。ヘアケアにこれくらい使っているから、ボディも同じくらい…と価格の底上げが浸透し、高価格帯でも十分需要があるのではないでしょうか。


4、美容アイテムにおける香りの立ち位置

まずは、美容アイテムごとの香りの有無の傾向について調査しました。

アイテムごとにみる香りの傾向

<香りつきがいい、特に好きな香りがいい>

  • シャンプー/コンディショナー

  • ヘアトリートメント

  • ハンドクリーム

 上記のアイテムに関しては、約7割が「好きな香りがいい」と回答。約2割が「香りにこだわりはないが、香りつきがいい」という結果に。つまり全体の約9割は「香り」を基準としてアイテムを選んでいることが分かりました。 ヘアケア系は特に「香り」がアイテム選びの大きな要因となっている可能性が大きいことが分かります。

<好きな香りであればいい>

  • ボディソープ

  • ボディスクラブ

  • ボディローション

  • ボディミルク

  • ボディオイル

 約6割が「好きな香りがいい」と回答。一方、無香料がいいと回答した割合も3割程度と比較的多いのが特徴に。特にローションやミルクやオイルといったアウトバスボディケアでは、無香料を求めるユーザーが一定層おり、香りよりも機能性で選ぶ人も多いのではないでしょうか 。

<無香料を好む>

  • リップクリーム

  • 制汗剤

  • デリケートゾーンケア

半数が「無香料がいい」と、デイリーに使う頻度が高いリップクリームやデリケートゾーンケアのアイテムは無香料が支持されているよう。特にリップクリームは、これまでは香りつきのものも一定数人気があった印象だが、近年は香りがないものが求められることがわかりました。

香りの知名度について

次に、香りの認知度について具体的に紐解いていきます。

名称を聞いて「香りが想像できるもの」は、割合が大きい順にシトラス・キンモクセイ・ムスク・ジャスミン・ホワイトティーという回答に。
逆に、名称を聞いて「香りの想像ができないもの」としては、フェンネル・フランキンセンス・ミュゲ・ピオニー・ネクターという声が。

「想像できる」に挙げられた香りの「キンモクセイ」と「ホワイトティー」については、SHIROの限定の香りが認知をどんどん広げたのではないかと考えられます。
2021年のトレンド考察(「LIPS labo」2021年12月号)からもわかるように、特に「キンモクセイ」は2021年頃から大きなトレンドに。秋冬の限定の香りが人気を博し、定番化したことでますます認知度を広げたようです。

一方、「ミュゲ」「ピオニー」などの花の香りは、すでに多くの商品に使用されることも多い香りですが、実はどんな香りかわからない人が多いという意外な結果となりました。
ヘアケア周りなど香りをイメージでき、好みによって選んでいる傾向のある商品は、香りの認知度調査などが重要になってくるのではないでしょうか。

LIPSユーザーが好きな香りは?

LIPSユーザーの好みの香りを深掘りしていきます。

全体の46%のユーザーがフローラル系を好んでいるという結果になりました。一方、世代ごとにみると、世代が上がるにつれて、柑橘系やオリエンタル系の割合が増えてくる傾向にあるようです。

「フローラル系」が一番人気という結果から、漠然と花の香りが好ましいと思っているが「ミュゲ」「ピオニー」といった個別の香りでは、どんな香りかイメージができないという結果も出ており、ますます香りの名称の認知度を広げることが重要なのではないかと考えます。


5、これから求められる香りのアプローチについて

今回、ユーザーがアイテムに求める香りの有無や香りの認知度についてを調査したことでたくさんの意外な結果が。

中でも、すでに商品に使用されている「ミュゲ」や「ピオニー」といった花の香りがわからないというユーザーが多かったのは印象的。

ボディケア、ヘアケアそのものの需要が高まっている中、アイテムを選ぶ基準に香りが大きな割合を占める以上、香りの認知度調査も重要と考えます。

さらにプロモーションとして「名称と実際の香りのイメージを紐づける」「名称だけで香りがイメージできるような販促」がポイントとなり、

・簡易的なサシェを配る
・香りに使われた花のイラストを添えた販促物
・「すずらん」「芍薬」など和名を併記する

なども有効となるのではないでしょうか。

取材協力/髙丘美沙紀


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