相手をわかろうとして聞くにはまず自己理解・自己受容が最優先
コミュニケーションの難しさは聞いてもらったり、受け止めてもらった体験が少ないから
まず相手を「わかろうとして聞く」ところから始めたい。
でもこれがなかなか難しい。
子どもの頃からまずわかろうとして聞いてもらったことがある人がどれだけいるだろう?
言動を良い悪いと評価されたり、
否定されたり、
正しさを強制されてきたのではないだろうか?
自分の内側でどんな気持ちが在って、その言動になったのか。
それはどんなニーズや願い、大切にしたいことが在るのか。
ここには誰も触れない。
反対にそこに在った感情や思考を否定される体験が多いのではないか?
そこに痛みや傷が在る。
だから私たちは人との関係が難しい気がしてる。
自分が我慢するか
自分を押し通すか
または一人でやるのか
このどれかになりやすいと感じる。
今どっちをたくさんやっていますか?
今までどちらが多かったですか?
振り返って、感じてみる。
でもどちらもつながりを感じられなかったり、不満を抱えているのではないだろうか?
寂しい
わかってもらえない
そんな気持ちがないだろうか?
それは私たちが大切だと思うことで意見が対立した時に上手に話し合えないからだと思う。
息子たちの不登校で傾聴、対話、NVC、オープンダイアログ、脳や神経の働き、トラウマなどの本を散々読んできて、息子たちと対話をしてきて、相手の話しを聞き続けることの難しさを痛感している。
話しを聞き続けることができないことと
反対に自分の意見や感情をぶつけてしまうこと
ここでお互いにわかってもらえないと感じる状況を創り出してしまっていると感じるようになった。
息子たちと対話が難しくなる場面
どちらかが感情を爆発させる
押し黙ってしまう
席を立ってしまう
これらが起きた時に自分の中に何が起きていたのかを紙に書き出していくようになった。
これは私が感情的になって息子たちに自分の意見を強い圧で押しつけたり、酷い言葉を言ってしまう自分を変えたくて、やり始めたこと。
そこで自分の感情と思考がわかるようになり、本当は何を伝えたかったのかを自問していく度に、自分が伝えたかったことはまったく伝えられていないことに気づいた。
また自分の「感情と思考」とそれを創り出した私の受け取り方のパターンにも気づき始めた。
私は自分が母として力が足りないと感じ、パニックになって何とかしようとする。
それが圧になっていた。
また子どもの言動が自分は足りないと言われていると受け取っていた。
ここの気づきは由佐美加子さんの本・youtubeチャンネル・各種講座からの学びがとても大きい。
反対にそれまで自分がそんな風に感じているとは気づきもしなかった。
◆由佐美加子さんの本
『ザ・メンタルモデル 痛みの分離から統合へ向かう人の進化のテクノロジー」
『ザ・メンタルモデル ワークブック: 自分を「観る」から始まる生きやすさへのパラダイムシフト」』
◆由佐美加子さんのひもときが観れるyoutubeチャンネル
『「社長!今日も斬らせていただきます。」-由佐美加子のひもときセッション-』(通称『今日斬り』)
◆由佐美加子さんの講座各種(→こちら)
自分の中に反応が起きるとあっという間にそこに乗っ取られてしまう。
聞き続けることが難しくなる自分の反応が在る
相手の話しを聞き続けることが難しいのは反応が起こるから。
まずどんな反応が起きているのかを知ること。
1.どちらが正しいのかという思考を教え込まれてきて、即座に良い悪いジャッジして、正しさを押し付けたい反応が起きる
2.子どもの頃から否定や強制が多く、自分が否定されているなどの痛みからの反応が起きる
3.自分の感情やニーズを聞いてもらう体験が少なく、そこが痛みにもなっているので、反応が起き、聞くことが難しい
4.自分の感情やニーズを聞いてもらう体験が少ないので、上手に表現できず、感情や正しさをぶつけたり、すごい圧をかけてしまう
5.自分の感情やニーズを表現してはいけない、またはわかってもらえないという痛みから我慢していて、突然暴発してしまう
これらが起きて、
相手の話しを聞き続られず、
何をわかって欲しいのかを受け取れない。
それが相手に
わかってもらえないとか
大事にしてもらえないと感じさせてしまうんだと思う。
反対に2.の相手の言葉を否定や強制だと受け止めやすいことや5.の表現しても受け取ってもらえないと諦め、我慢していることでまず自分も
わかってもらえない
大事にしてもらえないと
感じていたりする。
わかって欲しい
大事にして欲しい
お互いのニーズは同じなのに
そこがわかり合えたら違う選択ができるかもしれないのに
NVCや由佐美加子さんのメンタルモデルのワークに取り組んでいくと1.~5.に気づけると思う。
またそこから何ができるのかを学べると思う。
私は今気づきと学びの途中に居る。
そして問いかけてもらって、聞いてもらうことにすごいパワーがあるなと感じている。
自分の思考の枠では気づけなかったこと、問いが立てられなかったことに触れられる。
自分がモヤモヤしたり、違和感や憤りを感じた時にどんな気持ちがあって、何を大切にしたいのかをNVCのニーズカードで理解することができるようになった。
また自分が望んでいるのにできないことや、上手くいかないことは何がブロックになっているのかを『ザ・メンタルモデル ワークブック: 自分を「観る」から始まる生きやすさへのパラダイムシフト」』のワークを使って、メンタルモデルの初回講座(全6回)の仲間と講座後も聞き合って、だいぶわかるようになった。
わかり合うにはまず自分の受け取り方、思考と感情、信念に気づき、受容すること
相手を聞き続けられない理由は自分の受け取り方、思考と感情、信念が大きく影響していると思う。
ここをまず自分が気づき、その声をじっくり聴いて、受容することが凄く重要だし、必須ではないかと感じている。
何故なら過去に自分が聞いてもらえなかった痛みや傷や今自分を聞いてもらえないことから反応が起きているから。
とことん受容的に聞いてあげる。
ここを蔑ろにして、
自分の能力や努力が足りないと自分を責めて、知識で人の話しを聞いても
相手を本当に聞いて、受け取ることはできないと思う。
何故なら
蔑ろにされたり、
無かったことにされたり、
抑圧された感情は黙っていない。
必ずどこかで暴発する。
またその状態では心から聞くことが難しい。
だって自分の心を開いて、本当にわかりたいと思って聴けないから…。
自分の過去の傷や痛み、そこから起きている受け取り方、思考や感情。
それをまず自分が納得できるまで受け取ってあげること。
良い悪いと評価したり、責めたり、何かを強制せずに。
それがわたし達が小さな頃から欲しかったことだし、
今も切望していることだから。
そして相手も同じなんだ。
良い悪いと評価したり、責めたり、何かを強制せずにただ聞いて欲しい、わかって欲しい。
自分をとことん受け取ると相手にもその気持ちが在って、それを受け取ってあげたいという気持ちが湧いてくる。
だから自分の痛みから相手の言葉を逸らしたり、反応せずにまず聞けるようになる。
まず自分をとことん聞いて、理解して、受容することが本当に大事だと思う。
でも今までのしつけや教育の中で自己理解、自己受容をだいぶ封じられていると思っている。
それより何が足りないかを理解し、それを補うために能力を伸ばしたり、努力することが良いこととされていると感じる。
(ここはまた別の機会に語りたいと思う。)
焦らず、ゆっくり進む そこに在る感情とニーズを受け取っていく
自己理解、自己受容して、相手も受け取る。
でもこれは一朝一夕にはできないことも痛感している。
反応が起きるような体験や痛みが多く、簡単には反応は無くならない。
また反応することが悪いわけではない。
自分の大切にしたいこと、願っていることがあるから反応が起きる。
それは自分の価値観や願い、情熱、好奇心などを理解していくために必要なものだから。
NVCを学ぶと自分の価値観や願い、情熱、好奇心などがわかっていくなと思っている。
また子どもが不快や不満、傷つくことを体験した時に子どもの価値観や願い、情熱、好奇心を親子で理解していくチャンスにできると感じている。
(これもまた別の機会に書きたいなと思う)
話しを戻そう。
反対に自己理解、自己受容をしながら、相手を聞くというトライをしていくことで、更に自分や相手の痛みや受け取り方のパターンを理解できるようになるんだなと実感している。
また息子たちと反応が起きやすい話題をする時にもお互いにわかろうとして聞いきた体験からお互いに努力している最中だと実感できて、一瞬反応が起きても、私も息子たちも落ち着いた状態に戻れるんだという体験を何度もしてきた。
積み重ねることで信頼が増していくと感じている。
また自分の受け取り方のパターンが起きているかもと気づけるのだと思う。
私はこのプロセスこそ豊かだなと感じている。
一朝一夕にできないことこそ、すごく意味深くて、大事だなと感じている。
いつも上手くできること、何でもレベルが高いことなどが評価される社会だけど、私は失敗や上手いかないことから気づくこと、学ぶことのほうに価値があると今は思っている。
また、わたし達が正しさの押しつけや否定や強制ばかりを受けてきて、感情やニーズの扱い方や表現、受け取り方を教えられたり、練習ができないまま大人になったこと。
そこから
コミュニケーションや人間関係で感じてきた痛みや傷。
その痛みを二度と味合わないために創り出した信念や回避行動(ザ・メンタルモデルより)。
これらを理解し、自分を癒していくのには時間が必要だと思う。
たくさんの痛みや傷。
そこから創り出した回避行動がうまくいってきた証拠も在る(旨味)。
でもそれがお互いを聞き合い、わかり合うことを難しくしているかもしれない(代償)。
それらに少しずつ気づいて、受け取っていくこと。
それはゆっくりでいいし、ゆっくりだからしっかり受け取れるんだと実感していくことが大事だと思う。
即座に良い悪いと評価して、すぐに良いこと、正しいことができないと自分や相手を責める。
これは痛みや傷を増やすだけ。
人との安心した関係を築くことが難しくなってしまうだけ
だからじっくり取り組むことの豊かさを感じていくいい機会だと思う。
反応したら、また自分の受け取り方、感情と思考、信念などに気づき、まず受容していけばいい
上手く表現できなかったり、相手を聞き続けられない時こそチャンスだと思っている。
そこに在る痛みや傷、信念などに気づき、癒すこと。
そして自分の感情とニーズに明確になり、相手を聞いたり、自分を表現することを探求・創造して、挑戦ができる。
下手でも諦めず、新しいやり方を模索していくことに価値が在る。
そしてお互いのアイデアやサポートが在るから、わたし達はお互いにエンパワーされ、支えられ、癒される。
これは一人ではできないこと。
共に探求・創造・挑戦する
そこで感じる痛みや悲しみ、残念さを受け止める
励まし、支え合う
そんなつながりや仲間を増やしていきたい。
それが今の私の願い。
お誘い8/30 白いハコでお店番するので、気軽に話しにきてください。
共に探求・創造する仲間ができたらいいなと願っています。
NVCやメンタルモデル、脳の発達や脳の反応などを共有しながら、お互いの中に在ることをジャッジせず、共感的に聞き合うことをしていきたいなと思っています。
どんな形だとやりやすいのかなどまだまだわからないけれど、そのままトライしていく中で、見つけていけたらいいなと思っています。
白いハコでお会いした時やお店番の時に皆さんの気持ちや意見をお聞きしたり、日常のコミュニケーションでの悩み、その他いろいろな話しをする中で、共に探求・創造できたら嬉しいなと思っています。
よろしくお願いします。
白いハコはこちらです。
白いハコの中に在る「駅前本棚」におすすめの本を置いています。
「LINK」という名前で本棚を借りているので、お近くにいらした際は是非お立ち寄りください。
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