見出し画像

中学生・高校生のなりたい職業、「国家公務員・地方公務員」が上位

昨年(2022年)に続き、今年は中学生も対象に加え、中高校生を対象に“将来いちばんなりたい職業”について調査を行いました。その職業に就きたい理由や、“大人になること“へのイメージについても聞いてみました。


1.中学生・高校生、それぞれ人気の職業は?

中高校生に、将来いちばんなりたい職業を聞きました。

中学生をみると、男子中学生のTOP3は「国家公務員・地方公務員」「スポーツ選手」「YouTuber、Vtuberなどの動画投稿者」という結果に。
女子中学生では、「教師・教員・大学教授」「歌手・ミュージシャン」「国家公務員・地方公務員」がTOP3となりました。

高校生をみると、男子高校生のTOP3は「国家公務員・地方公務員」「システムエンジニア・プログラマー」「医師」となりました。「国家公務員・地方公務員」は男子中学生、女子高校生でもそれぞれTOPですが、男子高校生のほうがやや高い割合となっています。また、昨年の同調査で10位だった「医師」は、今年3位に。

女子高校生では、「国家公務員・地方公務員」「看護師」「心理カウンセラー・臨床心理士」がTOP3に入りました。昨年の同調査と比べると、「心理カウンセラー・臨床心理士」が9位から3位となりました。

中高生を比較すると、中学生の上位にもランクインしていた「YouTuber、Vtuberなどの動画投稿者」「スポーツ選手」は、中学生のほうが高校生よりも高めの割合に。「芸能人」「歌手・ミュージシャン」「イラストレーター」もやや中学生のほうが高めでした。一方、「国家公務員・地方公務員」、「心理カウンセラー・臨床心理士」や「設計者・開発者・工業デザイナー」もやや高校生のほうが高めとなりました。また、「決まっていない・わからない」という回答では、中高生で差はみられませんでした。
中学生と高校生のライフステージの違いによって、職業の顔触れがところどころ異なるのが興味深いですね。

2.TOP3の職業に就きたい理由は?中高生のリアルな声を紹介!

中高生それぞれの職業について、就きたい理由を聞いてみました。
まず、中学生の理由をみてみましょう。

中学生のなりたい職業TOP3では、親の影響だったり、自分が好きなことを伝えたかったり、また、その職種に対する興味だったりと、さまざまな理由がみられました。

そのほかにも、男子中学生のなりたい職業で4位だった「ゲーム業界の仕事」では、プログラミングが楽しいから、ゲームが好きだからといった理由がみられました。また、女子中学生で4位の「イラストレーター」になりたい理由では、絵を描くのが好き、いろいろな人に楽しんでもらいたいといった声がありました。

続いて、高校生の理由をみてみましょう。

高校生のなりたい職業TOP3では、憧れの人や親の影響、収入面の安定や将来性を考えてという理由や、人の生活を縁の下から支えたいなど、さまざまな理由がみられました。

そのほかにも、男子高校生のなりたい職業で5位に入った「設計者・開発者・工業デザイナー」では、ものづくりが好き、環境問題やロボットへの興味という声がありました。また、女子高校生で9位の「イベントプランナー」では、自分が幸せになった音楽業界に携わりたい、人を幸せにする手伝いをしたいといった理由がみられました。

3.「大人になること」のイメージ、中学生は「忙しそう」、高校生では「義務や責任が増えそう」

中高生に「大人になること」のイメージについて聞いたところ、さまざまな項目があがりました。

中学生の「大人になること」のイメージTOPは5割超で「忙しそう」2位以降は、「疲れそう」「生活するのが大変そう」「好きなことができるようになりそう」「義務や責任が増えそう」が4割台で続きます。

男女別では、男子中学生よりも女子中学生のほうが全体的に各項目の割合が高めとなりましたが、特に「忙しそう」「人間関係が大変そう」「不安しかない」「大人にはなりたくない」といったイメージは、女子中学生のほうが高い割合でした。一方で「楽しそう」というイメージも、女子中学生のほうが特に高い割合となっていました。
男子中学生では、「人の役に立てるようになる」「社会をよりよくしていけそう」といったイメージが、女子中学生と比べて高めでした。

高校生では、「義務や責任が増えそう」がTOPに。2位以降は、「忙しそう」「行動範囲が広くなりそう」「疲れそう」が4割台後半で続きます。中学生と同様に、女子高校生のほうが男子高校生よりも各項目の割合が高めです。中でも、「不安しかない」「お金をかせげそう」というイメージは、特に女子高校生の割合が高くなっていました。
男子高校生では、「人間関係が大変そう」「楽しそう」といったイメージが、女子高校生よりもやや高めでした。

中高生を比較してみると、「好きなことができるようになりそう」「今よりも自由になれそう」「楽しそう」「夢がかなえられそう」「かっこいい」は、高校生よりも中学生のほうが高い割合でした。
大人になると、自由で自立できるイメージ、夢に向かうイメージを持っている人は中学生に多いようです。
一方、「義務や責任が増えそう」「不安しかない」「いろいろな契約や手続きを自分でできる」は、高校生のほうが高い割合でした。すでに18歳の成年を迎えている人や、もうすぐ成年という高校生では、契約や手続きを自分でやるというイメージも強いのかもしれません。


なりたい職業については、昨年から引き続き高校生には「国家公務員・地方公務員」が人気なものの、中学生と高校生では人気の職業に違いがみられました。大人になると自由度が増し、自分でコントロールできるようになることが増えるとともに、責任も大きくなることで楽しさだけでなく不安も入り混じる中高生の心象がうかがえます。中学生と比べると、高校生のほうがより現実的にイメージを受け止めている様子もみられました。

最後まで読んでいただきありがとうございます。「フォロー」と「スキ」をいただけると今後の励みになります。「スキ」は記事下の「♡」を押してください。「フォロー」の場合にはログインが必要になります。

【調査について】
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の中学生、高校生の男女
実施時期:2023年11月13日~2023年11月15日
有効回収数:1047サンプル
※表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合があります

【調査データの引用・転載について】
調査データの引用・転載の際は、必ず「出典:LINEリサーチ」と明記いただけますようお願いいたします。引用・転載先がWebページ(メディア/ブログ等)である場合には、該当ブログ記事のURLをリンクしてご掲載ください。

報道関係者様による引用の場合、利用・掲載状況の把握のため報道関係のお客様からのお問い合わせまでご連絡いただけると幸いです。

【LINEリサーチについて】
『リサーチノート』はLINEリサーチが運営する調査メディアです。LINEリサーチでは600万人を超える豊富なモニターによりテーマごとに様々な調査が可能です。スマートフォン調査をお考えの場合は、お気軽にご相談・お問合せください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?