Z世代が「この1年で買うようになった/よく買うようになった商品」とは?
LINEリサーチでは、全国の15~24歳の男女に対して、「この1年で買うようになった/よく買うようになった商品」について調査を実施しました。私たちの生活や環境も日々様変わり、その中で多くの商品やサービスが生まれています。若者の中ではどのような商品に注目し、購入しているのかご紹介します。
1.若者がこの1年でよく買うようになったもの総合1位は「推しグッズ」
15歳から24歳の男女に、この1年で買うようになった/よく買うようになった商品について、近年話題になっている商品などをピックアップした中から選択式で答えてもらいました。また、その回答の中で「もっとも買うようになったもの」1つについて、買うようになった理由を自由記述で回答してもらいましたので商品ランキングと一緒にご紹介します
総合1位は、「推しグッズ」となり、3割弱。2位以降と大きく差をつける結果となっています。2021年に「推し活」が流行語になったり、以前LINEリサーチが実施した調査「高校生の推し活事情」の結果をみても、高校生の約8割は推しがいる(いた)と回答しています。多くの若者の間で推し活といった行動が日常に溶け込んでいる様子がうかがえます。
2位以降には、「グミ」「冷凍食品」がいずれも15%台で続きます。「グミ」は、続々と新商品が発売され、SNSでも話題になっています。「冷凍食品」はコロナ禍でおうち時間や家で食事する機会も増え、1人暮らしで手軽に済ませたいといった理由で、若者にも需要があることがわかりました。
また、4位に「カプセルトイ(ガチャガチャ)」、5位に「韓国食品/お菓子」がランクインしました。
2.女性は「韓国食品/お菓子」「おしゃれマスク」、男性は「プロテイン食品・飲料」もランクイン
続いて、男女年齢別にみていきましょう。
男女共通して上位となったのは、総合1位となった「推しグッズ」。
女性は15歳~24歳までのすべての年齢層で、男性は15~22歳で1位となりました。その中でも、特に女性15~18歳では5割弱と高くなりました。
また、総合2位の「グミ」は、男女ともに15~18歳で2位となっており、特に高校生が「グミ」をよく買っている様子がわかります。「地球グミ」や「ロープグミ」「水グミ」などが、SNSやASMR動画でも話題にもなりました。「グミ」をよく買うようになった理由として「色々な味や食感のものが発売されるようになったから」や「好きなアーティストがよく食べてるから」といった理由も。商品によってさまざまな食感が楽しめるのも魅力のようです。
男女での違いも多くみられました。
女性で特徴的だったものは、19~22歳、23~24歳の層で「おしゃれマスク」が2位にランクインし2割超となっています。マスクが日常化している中で、販売されているマスクのバリエーションも増え、ファッションの一部としてマスクもおしゃれにしたいという女性が多い様子がわかります。
他にも、「韓国食品/お菓子」や「カプセルトイ(ガチャガチャ)」も、女性のすべての年齢層で5位以内にランクインしました。
また、「海外発の通販アプリの洋服やコスメ」は、15~18歳、19~22歳の層で5位となりました。「SHIEN(シーイン)」や「Qoo10(キューテン)」など、ファッションから日用雑貨まで扱う通販アプリも話題。プチプラなところも若者の購入につながっているのかもしれません。
男性では、どの年齢層も「よく買うようになった商品はない」という回答の割合がもっとも高くなりました。その上で、よく買うようになった商品として上位となったのが「冷凍食品」。19~22歳、23~24歳の層でやや高い傾向となりました。大学生や社会人にあたる年齢層で需要が高いようで、「1人暮らしで夜遅くまで働くことになったため、手軽に済ませたいため」や「外食の頻度が減った」といった理由もあがっていました。
また、19~22歳、23~24歳の層では「プロテイン食品・飲料」がランクイン。特に23~24歳では、2位となりました。「筋トレを始めた」、「筋肉をつけたい」といった理由が多くあがっています。プロテイン食品や飲料は、昨今、味もバリエーションも増えており、若者の中でも購入されている様子がうかがえる結果となりました。
ここ3年で私たちを取り巻く環境は大きく変わり、様々な商品やサービスが生まれてきています。その中で、若者がこの1年でよく買うようになったものは性別や年齢層によって違いがみられました。ファッション、グルメはもちろん、「家で過ごす時間」や「自分の趣味」など、生活スタイルの多様化や価値観への影響もうかがえる結果となっていました。
今後も、どのような商品やサービスが注目されていくのか、楽しみです。
【調査について】
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の15歳~24歳の男女
実施時期:2022年9月1日~9月5日
有効回収数:4733サンプル
※回収比率は、[男性]15-18歳:19-22歳:23-24歳:[女性]15-18歳:19-22歳:23-24歳が2:2:1:2:2:1
※ここ最近話題になっている商品・サービスなどをピックアップして選択肢を作成
※表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合があります
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