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高校生の好きなミュージシャン1位は「YOASOBI」

高校生の好きなミュージシャンは、昨年(2022年)から変化しているでしょうか?今年も高校生に人気のミュージシャンをリサーチ。さらに、音楽を聴く方法や新しい音楽・アーティストをどのように発見しているのかなども聞いてみました。


1. 8割超の高校生が「週に4日以上」音楽を聴いている

高校生にふだんどのくらい音楽を聴いているかを聞きました。「音楽はまったく聴かない」と回答した人の割合はわずか1%で、昨年と同じ割合でした。ほとんどの高校生がふだんから音楽を聴いていることがわかります。

「ほぼ毎日聴く」と回答した人の割合は全体の8割弱で、昨年の7割強よりもやや高い結果になりました。男女別にみると、DKよりもJKの割合が高くJKでは8割が「ほぼ毎日聴く」と回答。
学年別では、3年生と比べて1・2年生のほうが高い割合でした。

また、「週に4日以上」(「ほぼ毎日聴く」「週4~5日聴く」の合計)音楽を聴くという高校生は、全体で86%という結果に。高校生は音楽を聴くことが習慣化しているようです。

2.ふだん音楽を聴く方法は、「動画サイト(YouTubeなど)で無料視聴する」がTOP

ふだん音楽を聴く高校生に、音楽を聴く方法について聞きました。

全体TOPは、「動画サイト(YouTubeなど)で無料視聴する」で7割超2位は、約5割で「音楽配信サービスで、無料で聴く」がランクイン。3位以降は「CDを買う」「音楽配信サービスで、定額(有料)で聴き放題」「テレビ(音楽番組など)で聴く」が2割台で続きました。

音楽を聴く方法については、2021年の調査でも同様の設問をしています。その中で昨年と大きな差があった項目をみてみると「CDを買う」はJKで7ポイント、DKで9ポイントの減少、「音楽をダウンロード購入」もJKで6ポイント、DKで8ポイントと大きく減少しました。「テレビ(音楽番組など)で聴く」「CDをレンタルする」といった項目も低くなっていました。一方、「音楽配信サービスで、無料で聴く」はやや増加しており、「音楽配信サービスで、定額(有料)で聴き放題」はほぼ同じ割合でした。
高校生がふだん音楽を聴く方法として、YouTubeなどの動画サイトや音楽配信サービスを利用して無料で聴くというスタイルが主流になってきているようです。

男女別にみると、全体的にDKよりもJKの割合が高い傾向がみられます。男女ともに「動画サイト(YouTubeなど)で無料視聴する」がTOPですが、割合はJKのほうが高くなっています。
また、「CDを買う」「テレビ(音楽番組など)で聴く」も、JKのほうが高い割合となりました。

3.高校生が新しい音楽やアーティストを見つけたり探したりする方法は「YouTube」

ふだん音楽を聴く高校生に、新しい音楽やアーティストを見つけたり探したりする方法、場所を聞きました。

全体TOPは「YouTube(アーティストなどの公式チャンネル除く)」で5割強2位以降は、「アニメ」「まわりの人(家族、友だち、知り合いなど)からの話」「テレビ番組」「音楽配信サービス」「TikTokの投稿」が3割台で続きました。

男女別にみても、「YouTube(アーティストなどの公式チャンネル除く)」が5割強でそれぞれTOPに。JKでは、2位に「テレビ番組」、3位に「TikTokの投稿」が4割強の高い割合でランクイン。「Instagramの投稿」も、3割強で6位となっています。JKではYouTubeやテレビのほかにも、TikTokやInstagramなどのSNSから、はやりの楽曲やアーティストの情報を集めていることがわかります。
また、「まわりの人(家族、友だち、知り合いなど)からの話」「アーティストやレコード会社の公式SNS・チャンネル」も、DKと比べてJKで高い割合です。
一方DKでは「アニメ」「ゲーム」の割合がJKよりも高くなっており、ふだん見たり遊んだりしているものを通じて、使われている楽曲やアーティストにも興味がいくようです。

4.好きなミュージシャン1位はJKが「back number」、DKは「YOASOBI」

J-POP/K-POPアーティストを中心に、国内の音楽チャートからピックアップしたアーティストの中から、好きなミュージシャンやアーティストを音楽をふだん聞かない人を含め全員に聞きました(2023年5月時点)。

全体TOPとなったのは「YOASOBI」でした。昨年に続き1位となっています。2位以降は「米津玄師」「Official髭男dism」がランクイン。TOP3は順位が変わったものの、昨年と同じ結果となりました。

男女別にみると、JKでは昨年5位の「back number」が今年は1位となりました。今年の1月に7th アルバム「ユーモア」が発売。インターハイを目指す高校生に向けて発表された「水平線」も収録されています。
2位以降も1位と僅差で「Mrs.GREEN APPLE」「YOASOBI」「Official髭男dism」が続きます。14位には、「YOASOBI」のメンバーでもあるikuraさんが「幾田りら」としてソロでもランクイン。

上位のミュージシャンはいずれも、ドラマや映画の主題歌、CMソングなどに多くの楽曲が起用されています。JKは前項で「YouTube(アーティストなどの公式チャンネル除く)」のほかにも「テレビ番組」や「TikTokの投稿」の割合も高く、ふだんよく見ているテレビやTikTokでの露出の高さなども人気につながっていそうですね。
1位の「back number」と10位の「TWICE」は、DKと比べてJKで高い割合です。

また、ランキング外ですが「King & Prince」「なにわ男子」「SixTONES」「Snow Man」といったジャニーズグループ、K-POPの女性アイドルグループ「IVE」「LE SSERAFIM」も、JKのほうが高い割合でした。JKでは、アイドルグループも多数注目されていることがうかがえます。

一方DKの1位は「YOASOBI」。話題のTVアニメ『推しの子』のオープニングテーマ「アイドル」も人気の楽曲で、SNSでもダンス動画が流行しています。2位は「米津玄師」で、JKと比べて高い割合となっています。『僕のヒーローアカデミア』や『チェンソーマン』のオープニングテーマ、『FINAL FANTASY XVI』のテーマソングなど、話題のアニメ・ゲームでの起用が影響していそうですね。


好きなミュージシャンTOP3の顔ぶれは昨年から変化はありませんでしたが、男女別ではランキングに違いがみられました。高校生全体ではYouTubeが、JKではテレビやTikTokなどのSNS、DKではアニメや映画が新しい音楽との出会いになっているようです。今後も、高校生の間でどんな音楽やアーティストがトレンドになっていくのか楽しみですね。

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【調査について】
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の高校1年生~3年生の男女
実施時期:2023年5月17日~2023年5月18日
有効回収数:987サンプル
※性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック
※表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合があります

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