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2番目に好きな人

結婚は2番目に好きな人とするのが理想。

そんな言葉を耳にしたことがある。


きっと、一番好きな人と結婚してしまうと、距離が近くなることで相手の嫌な部分もたくさん見え、結果的に相手が一番好きな人ではなくなってしまうから。

きっと、2番目に好きな人と結婚すれば、相手に少し不満を持ったり苛立ったりしても、一番の人との美化された思い出や、一番の人とあのまま結婚していたら私はきっと幸せな人生をおくれたに違いない、というありもしない幻想に逃げ場を求めることができるから。


馬鹿馬鹿しい。

結婚する前の私は、そんなことを、他人事のように思っていた。


結果として私は、2番目か3番目ぐらいに好きだった人と結婚をした。

平凡で比較的安定した日常生活をおっているが、案の定、一番の人を度々思い出し、記憶の中で彼に救いを求めることがある。


ただ正直なところ、これが正解だったのかはよくわからない。


正解とは何なのか。

そもそも、正解とは、今、判断できるものなのか。

それとも、将来的に、極論で言うと死ぬときに初めて判断できるものなのか。

そんなことを考えてしまうぐらいには、疲れているのかもしれない。




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