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レジリエンス恋愛塾.7ー恋の終わり…「別れ」の絶望から前に進むために

こんにちは、メンタルケア心理士・恋愛カウンセラーの櫻麻 莉子さくま りこです。
恋愛力を高め、折れない心をつくる『レジリエンス恋愛塾』コラムでは、これまで数回に渡って心のレジリエンスの高め方をお伝えしてきました。
でも、どれだけ努力してみても、ひとつの恋が終わる時には、それが真剣なものであるほど、とても悲しく感じるものですよね。
最終回の今回は、そんな恋の終わりの苦しさを和らげ、未来に向かっていくための心のお話です。

真剣な恋の終わりの”感情疲労”と”喪失感”

ひとつの恋が終わって、どっと疲れる。
そんな経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。

え、「悲しい」じゃなくて「疲れる」なの?
と思う方もいるかもしれません。

別れの予兆があるのに、別れたくなくていろいろ手を尽くしている最中は、疲れよりも、悲しみや不安な気持ちを色濃く感じる方も多いはずです。

「どうして離れていくの?」
「どうしてわかってくれないの?」

そんな不安な気持ちや、理解してくれない相手に対する怒りの感情が湧くこともあるでしょう。

自分から別れを切り出した場合は、「こんなふうに言ったら相手が傷つくかもしれない」「逆上されて話がこじれたらどうしよう」という不安もあるかと思います。

また、相手に他に好きな人ができてしまった場合には「ひどい!」「許せない」という怒りの感情と不安が押し寄せ、自分でも感情の収拾がつかなくなったり……。

逆にあなたに他に好きな人ができて別れる場合は、心のどこかに「申し訳ない」「かわいそう」なんていう感情もあるかもしれません。

そうした大きな感情の波、相手からの感情も受けとめながら、そのうねりの中で心がもみくちゃになるのは、相当ストレスフルなものです。

ですから、いざ「別れ」という一大イベントを終えると、まずは「疲れた……」という感情が湧く、というのもお分かりいただけるかと思います。

本気の恋愛における「別れ」が心に残すもの


「別れ」による一連の感情の嵐が過ぎ去り、この「疲れた……」という感覚が一段落すると、今度は深い喪失感が襲ってきます。

特に、あなたの方は別れたくなかったのに別れてしまった、という場合には、心をえぐられるような悲しみが襲ってくるかもしれません。

でもそれは、あなたが相手に対し、本当に深い愛情をもち、繋がりあえていた時期があったからこそ起こりうることです。

最初から適当な気持ちで「なんとなく付き合っていた」、よく考えたら「寂しいから付き合っていただけだった」ということであれば、話は別です。

別れを思い立ったら即日「もう別れよう」と伝えるだけ。
多少の寂しさが残ったとしても、そんなに日の経たないうちにスッキリさっぱりしてしまう、ということだってあるかもしれません。

普通の人間関係にもいえることかもしれませんが、恋愛においても、相手と真剣に向き合うほどに、その人の人生・価値観に深く食い込んでいくことになります。

何か美味しいものを食べたら「相手にも食べさせてあげたい!」と感じ、嬉しいことがあったら「彼に一番先に伝えたい!」と思うこともあったはず。
片思いでも一夜限りの関係でもなく、一定期間交際してきたということは、お互いに、そうやって日常をシェアしてきた経験を積み重ねてきたわけです。

特にセックスをともなう関係において、体も心も溶け合って、ひとつの魂に融合していくような感覚を味わった経験を「なかったこと」として処理するのは、とても難しいことでしょう。

身体はふたつなのに、お互いが相手の内部に入り込み、溶けるような感覚を持つことさえあった相手と、離れる。

物理的にも、精神的にもです。

そんなふうに繋がっていた相手と離れていくのですから、別れによって自分の魂が「分離」してしまうような気がしてしまうのも当然のこと。

いままで”もうひとりの私の分身”ともいえる存在を体の中に入れていたのに、それが”幽体離脱”していってしまうような気持ちを感じる……。

恋を失う過程で、それほどの喪失感を味わう方もいるかもしれません。

喪失感だけではなく、これから一生消せないのではと思うほどの傷を負った、と感じてしまうこともあるかもしれません。

大好きだった相手を恨み、憎むような気持ちになり、そんなふうに愛した相手を憎むようになってしまった自分のことさえ嫌いになる

別れによって、これまで経験したこともないような様々な感情が溢れることそのものに、動揺してしまう人もいるでしょう。

全てを”肥やし”にして、進み続けるために

でも、そんなときこそ、心のレジリエンス能力の見せ所です。
ほんの少し、見方を変えてみること。

*『私なら、何が起きようと、きっとだいじょうぶだ』と感じること。

*傷ついた自分自身の感情をしっかりと感じ、優しく受け止めてあげること。

*呼吸を深く、整えて、背筋をしっかり伸ばすこと。

*見る角度や高度を変えて「別れの意味」をプラスに変えること

*この先の未来に向け、今必要なもの、したいことを見据えること

彼と交際していた大切な時間の中で、あなたが得たものはなんだったでしょうか。

❤︎ひとりの人を、心の底から愛した経験
❤︎「愛した人に愛される」という喜びを教えてもらえた
❤︎幸せな時間、記憶に残る思い出を共有できた
❤︎自分じゃない誰かと繋がり合うよろこびを感じることができた

そして、こんなふうにも考えることはできないでしょうか。

◉私と彼がお互いに惹き合っていてはずの「波長」が、時を経て変化したから、自然に離れることになった。

◉その「波長」の変化は、彼が成長したことによるのかもしれないし、私が成長したからなのかもしれない。

◉だから、ふたりが離れることになったのは、誰が悪い、ということではない。

時が来れば、そう思えるようになるかもしれません。

そして、こんなふうにも思うことだって、できるようになるかもしれません。

◉彼が成長して私から離れたなら、私もそこに追いつけるように努力してみよう

◉私が成長して彼と離れたなら、過去の人生の”ある一部分”を共有し、一緒に生きてくれた人の記憶を、大切にしよう

彼との時間では、つらい「別れ」という出来事も起きたけれど、これまで味わったことのない経験をさせてもらったんだな、と。

どんな別れ方をしようと彼は、あなたというひとりの人間の歴史に名を残した人物です。
彼のことが書かれたページを破り捨てるのも自由ですが、一時の感情であなた自身の大切な歴史改竄かいざんする必要はない、とも思えてきませんか?


当たり前ですが、今生きているこの世界での人生は一回しかありません。

その生きている時間の間に、こんなにも数多く存在する人間の中から、彼と出会い、惹かれ合い、さらには同じ時間を過ごせた。
それは、奇跡というほかない、というくらい大きなことです。

そう思うことができたら、過去に別れてきた大切な人すべてが、あなたの背中を優しく支えて、押してくれているような気持ちにならないでしょうか。

背筋をのばして、自信を持って! 
頑張ってね。
あなたならできるよ。
だいじょうぶ!

彼だけじゃなく、これまでに離れたり、距離を置いたりしたすべての大切な人たちが、今のあなたを作ってくれた人たちです。

あなたの人生が終わるまでは、誰と生きようと、別れようと、その道が途切れることはありません。

だって、あなたは死ぬまで、確実に生きているんです!
(小泉進次郎さん風に、自信を持って言ってみて♪)

一寸先は闇という言葉もありますが、一寸先に、今のあなたと波長の合う、愛し愛される人との出会いがあるかもしれない。

だから、とことん傷ついて、疲れて、落ち込み終わったら……。

あとは怖がらずに背筋をのばして、歩いていきましょう!


限られた生の時間だからこそ、一緒に歩いてくれる人を大事にしなくちゃ。
そして、その人を幸せに、自分を幸せに。

すべての「恋」と「経験」を肥やしにして、これからのあなたがもっと素敵な未来を歩いていけますように……。

あなたの恋と人生を、心から応援しています♡

ここまで読んでいただき、ありがとうございました♡
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櫻麻 莉子(Rico Sakuma)
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