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【vol.10:杉田陽平さん 】絵の魅せ方を意識したギャラリーとしても使えるワークスペース

こんにちは。各分野のプロフェッショナルの方々に取材を行い、おすすめのWFHの環境や、リモートワークにおけるオンとオフの切り替え方などを紹介していくLighten up your WFHです。
(※WFHとはワークフロムホームの略で、家から仕事を行うこと。 最近だと、リモートワークやテレワークが類語として浸透している)

ビジネス、建築、クリエイティブ、音楽など様々な分野のプロフェッショナルの方々に、それぞれのリモートワークの中での過ごし方や、照明環境の整え方、オン・オフの切り替えのコツなどを取材しました。

下記、10名の取材記事を順次ご紹介いたします。

小山和之/designing
木本梨絵/HARKEN inc.
もろんのん/フォトグラファー
別所隆弘/フォトグラファー・文学研究者
浅子佳英/建築家
安藤剛/THE GUILD
反田恭平/ピアニスト
池澤あやか/タレント・エンジニア
平井幸奈/ForuStyle Inc.
杉田陽平/画家              (敬称略)
▼Lighten up your WFH
https://note.com/lightcycle_morph/m/m239d4b66a3b6


第10回目となる今回は、画家として活躍されている杉田陽平さんのケースをご紹介。理想のワークスペースと照明の関係についてインタビューしました。

ー杉田さんの現在の活動状況についてお伺いしたいです。

杉田さん(以下、敬称略):平たく言うと「画家」で、百貨店や画廊で自分の描いた絵を展示して売るのが仕事です。なので、1人のアーティストとして、美術史に名を残す人物でありたい気持ちもあります。一方で、アートの奥深さやコンテンツとしての面白さにまだまだスポットが当たっていないことに課題意識を持っており、アートの楽しさを啓蒙する活動も並行してやっています。

ー画家を目指すことになったキッカケを教えてください。

杉田:小さい頃から、みんなでスポーツをしたりゲームしたりするよりは、一人遊びが好きでした。絵を描くのが得意だったので、写生大会の時なんかはヒーローでしたよ(笑)。

ただ、小学生まではそれでよかったんですが、中学生くらいから徐々に楽しいと思える授業がなくなっていき、充実感を得られることも少なくなり…。そんな状況を見て、両親から勧められたのが地元にある高校のデザイン科でした。そこに進学したことが、画家人生の始まりです。

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ーきっと充実した高校生活だったんですね。

杉田:僕は「自分にどれくらい才能があるのか試したい」という、いわゆる“ガチ勢”だったんです。きっと周りも同じような想いの精鋭だらけで、才能ある人ばかりが集まると思っていたら、意外とライトな気持ちで入学している人も多くて。

だからこそ、周りと比べると浮いて見えた部分はあるかもしれません(笑)。学校の課題以外にも自主的な作品を先生に見てもらったり、「どうすればもっと絵が上手くなるか?」を追求したいと熱心に考えていましたから。

ー周りのモチベーションのズレに悩みはありませんでしたか?

杉田:僕自身はとてもその学校に愛着があったので、どうすれば母校を盛り上げられるかな?という視点で考えて行動していました。結論として、その学校から著名なアーティストが輩出されるなど「モデルケース」が必要だと感じ、そのベクトルで頑張っていたので楽しかったです。

ー今は周りの見方も変わったのでは?

杉田:今までは、作品の完成系しか見せてこれなかったですが、恋愛リアリティ番組の出演を通して自分の為人やバックグラウンドなど、どんな思いでどんな活動をしているかを知ってもらえたことで、少しずつ理解してくれる人は増えてきました。

ー最近の話題といえばコロナウイルスですが、お仕事への影響はありましたか?

杉田:アーティストあるあるかもしれないんですが、世の中が暗いムードの時ほど反発した作品を作る傾向があります。今って、大事な人ほど距離を保たないとダメな時期ですよね。そういう時ほど、我々は「人間とは」「愛とは」「アートとは」を深く考える。もちろん展示会が延期になったなどの影響はありましたが、変な話、今とても集中できています。

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ー2月にオフィスを移転したとのことですが、この場所を選んだポイントがあれば教えてください。

杉田:まずは窓が多くて日差しが入ってくること。また、メインの作業スペースが、荷物をどかせば簡易的なギャラリーにも使えること。最後に、書斎があることです。

ーギャラリーとしても使用されるんですね!ちなみに、画家にとって照明はどれくらい重要ですか?

杉田:画家にとって、照明は切っても切り離せない要素です。ただ、机にりんごが置いてあるだけではアートには見えないですが、照らし方や演出次第で世界で唯一無二の作品になり得ます。テーマとしてあたたかい光を採用するのか、自然光と人工光どちらを選ぶのか、それだけで作品の見え方が全然違うんです。

起伏がある作品は特にそうで、影が主役になることもあります。光の質次第で高尚にも見えるし、チープにもなる。アートは光で劇的に変わると言えるほど照明は重要です。ご提供いただいたDyson Lightcycle Morph™ライト(ダイソン ライトサイクル モルフ ライト)は、さまざまなシーンで活用できるので助かっています。

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ーLightcycle Morphを具体的にどんなシーンで使われているか知りたいです。

杉田:まだ色々と試している段階ですが、作品を創る際に正確な色味を知るために使ったり、完成した作品を撮影するときの補助としても使用します。特にお気に入りなのが、Lightcycle Morphの調色機能です。

例えば、黄色を100、白を0とした時に、50か100かみたいな選択肢しかない照明が多い。表現したいのは72なのに!みたいな微妙なニュアンスを、調色のグラデーションが幅広いことでベストな色味の創出を可能にしてくれています。写真を撮ってからエフェクトをかけるのもいいんですが、Lightcycle Morphはその手間いらず。

ーなるほど。

杉田:さらに、シームレスに動くヘッド部分も素晴らしいです。僕は、壁に4つくらい絵を貼り付けて同時に描くこともあるので、全体を幅広く照らしたい時に重宝しています。スポットで作品を照らしたり、壁や天井にバウンスさせて間接照明として反射光で照らしたり、ケースバイケースで臨機応変に対応してくれるポテンシャルに感動しています。

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ーデザイン面はいかがでしょう?

杉田:コンパクトなサイズ感なので場所を選ばずに使用できるのが、まず嬉しいポイントです。そして、こんなに小さいのに光量もしっかりあって、エネルギッシュなところもお気に入り。持ち運びもしやすいですし、縦横無尽に動かせるヘッド部分もシャープでかっこいいですよね。

ー専用アプリを使ったり、カスタマイズをされたりは?

杉田:基本的には手動で使っています。ただ、もっといろんな使い方ができないかは試してみたいです。それこそ、仕事以外のオフのタイミングでも。

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ーちなみに、オンとオフの切り替えはどうされているのでしょう?

杉田:この仕事って終わりがないので、どこで折り合いをつけるかは悩んでいます。いつもスポットライトが当たるわけではないので、スポーツ選手と同じく「体のコンディションがいいうちは試合に出続けた方がいい」と思っている節があって、そうすると休む暇がないんですよ。

お金が稼げたり、承認欲求は満たされるけど、ゆっくりする時間が確保できない。むしろ、ゆっくりする時間が見つかったら制作に充ててしまっているので、そこは今後の課題ですね。

ー杉田さんならではの、モチベーション管理法は存在しますか?

杉田:いい感じに自分を騙す(/誤魔化す)ことです。失敗して反省すべき時こそ(もちろん反省はするけど)前向きに考えたり、絵が売れて調子のいい時ほど誰よりも元気がないフリをしたり(笑)。

悪いことにスポットを当てすぎるとやっていけないけど、いいことにばかりに目がいって反省できないのもダメなので、バランス感覚を大事にすればモチベーションはそこまで上下しない気がします。

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ー今後の目標やチャレンジしたいことを教えてください。

杉田:大前提、固定概念に縛られず、ご縁や出会いを大事にして、なんでもやっていきたいと思っています。かつ、そこにギャップがあればあるほどいいですね。「それ、画家さんがやることなの?」って周りから見たら違和感やギャップのあるものにチャレンジすることがパイオニアとしての一歩だと思うんです。

自分の周りでも、若い才能のある作家がどんどん辞めてしまっています。自分が先頭に立って画家活動やアートを啓蒙しながら次の世代に繋いで、いい構造と循環を作っていきたいです。

ーありがとうございました。

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