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成功体験を根付かせてはいけない

こんにちは、しがサラです。

成功体験】は、社会人が成長を重ねる上で、重要なファクターの1つです。

特に新入社員を初めとする若年層においては、モチベーション向上に大きく寄与します。

しかし、企業文化の側面から考えると成功体験を定着させることは、組織の新陳代謝を遅らせ、弱体化に繋がる可能性もあります。

本日は、両方の側面を併せ持つ【成功体験】について、解説していきます。



定着させてはいけない理由

成功体験を定着させてはいけない理由は、至ってシンプルです。

・前例に引っ張られてしまう

要するに成功体験の方法が、優れた方法であると判断してしまいます。

成功体験は、あくまで「その時」成功しただけであってその手段が「今後も」成功するとは限りません。

これは重要なポイントです。

私は、新入社員の営業時代に先輩から言われていたことがあります。

「いいか、独り立ちして案件が取れるようになったかもしれないけど、お客さん起因なのか自分起因なのかしっかり線引きしておけよ」

この言葉はすごく印象に残っています。

当時は意味が十分に分かっておらず、「いやいや、自分が行動起こして仕掛けてるんだから、自分に決まってるでしょ」と思っていました。

この言葉が意味していたのは、

・成功/失敗体験の分析をすること

ということです。

数打てば当たるのも事実ですが、限界があります。

また、時代や取り巻く環境が変わったときに自分のスタイルは早々変えられないので、詰んでしまいます。

では、ここから分析することについて解説していきます。


成功体験の分析

日本人は、物事を分析することや1つの事象を突き詰めていくことは得意です。

しかし、その本質に隠された全体像を掴むことや掛け合わせて考えることは不得意です。

ここで述べている成功体験を分析することは、次のメリットがあります。

・成功の因子を知る
・成功因子をストックすることにより、パターン化できる
・同時に失敗する仮説を立てることができる


これは、成功体験に限らず失敗であっても同様です。

分析したデータを基に、来たるべき変化にも対応できます。

分かりやすい例でいくと、
昨今、日本の高度成長期を支えたビジネスモデル、人事制度、経営方針は大きな転換期を迎えています。

当時はそのやり方で成功した、という前例からそのパターンが神格化されてしまいました。

神格化されてしまうと、それが教科書となってしまい発想の幅がどうしても狭くなってしまいます。

そうなってしまうと、企業経営や組織運営においては、赤字経営・社員の離職に繋がるなど悪循環となります。

恐らく上場している大手企業においても、その失敗は経験してきたでしょう。

成功体験や失敗体験をストックし分析することは、変化の早い現代では、最重要となります。


本日の記事は成功体験に焦点を当てましたが、本来であれば「失敗体験を早めにする」ことも同時が望ましいでしょう。

・成功体験の分析
・早期な失敗体験

この2点が、不確実性の高い環境下でも成果を残し続ける土台となります。

ぜひ、組織運営の参考にしてください。

本日もお読みいただき、ありがとうございました。





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