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【ニュースで学ぶESG用語#02】「ESG」とは?

1. 用語解説

そもそも、「ESG」とはどのような定義で使われているのでしょうか。いくつかのサイトでの定義をまとめてみました。

環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字

Schroders

 ESGとは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字を取ったものです。今日、企業の長期的な成長のためには、ESGが示す3つの観点が必要だという考え方が世界的に広まってきています。一方、ESGの観点が薄い企業は、大きなリスクを抱えた企業であり、長期的な成長ができない企業だということを意味します。ESGの観点は、企業の株主である機関投資家の間で急速に広がってきています。

Sustainablejapan

環境(E):CO2排出による気候変動や、工場の廃水による水質汚染などの環境問題への対策。再生可能エネルギーの使用、生物多様性の確保など

社会(S):適正な労働条件や、男女平等といった職場の人権対策。事業を通じた地域社会への貢献など

企業統治(G):業績悪化に直結する不祥事を回避し、リスク管理をするための情報公開や法令遵守など

IDEAS FOR GOOD

2. ニュース・記事でどのように使われるか

それでは、「ESG」という言葉が実際のニュースや記事でどのように使用されているのか、いくつか見ていきましょう。

「私は2011年~20年にかけて株式調査部に所属していました。企業のIR(株主や投資家に向けて経営状態や財務状況、業績、今後の見通しなどを開示する行為)担当者とやり取りをすることが多かったのですが、みなさん、ESGをどのように開示するか苦心されていて、問題意識も持っていました。私が新規事業を創出する部署であるNikko Open Innovation Labに異動した2020年10月、当時すでに調査部や機関投資家の間では、ESGが非常に高い関心事になりつつありました」

BUSINESS INSIDER

■SDGs・ESGの取り組み「全部盛り」のフライト

 学びから得られた知見を、JALが様々な事業へ実際に生かしているところもSDGs・ESGへの本気度の大きさを示している。例えば、11月18日に羽田空港から飛び立つツアー「JAL A350 サステナブルチャーターフライトで行く沖縄」がそうだ。

 チャーターフライトで使う機体「エアバスA350型機」に、代替航空燃料として注目を集める「SAF(Sustainable Aviation Fuel)」を用いる。さらに、パイロットや客室乗務員によるさまざな運航の工夫や、排出した二酸化炭素(CO2)を相殺する「カーボンオフセット」を組み合わせて、「JALでは国内で初めてCO2排出量を実質ゼロに抑えたフライトを実現した」(西岡氏)。

 このフライトはSDGs・ESGの取り組みが「全部盛り」になっている。例えば、機内食の食器類は脱プラスチックを進め、食材には大豆ミートを採用。ほかにも環境負荷の小さい食材をそろえるなど、フードロス(食品廃棄)削減にも抜かりはない。多様な乗客を迎えられる、様々なバックグラウンドを持つ乗務員・空港スタッフがフライトを支える。搭乗者に渡す記念品のバゲージタグは「整備士が航空機廃材を利用して製作した」(亀山氏)。

日経BizGate

用語の意味を理解したうえで、実際のニュースや記事を読んでみると、また違った視点から新たな発見が見えてくるのではないでしょうか。

それではまた、次の用語解説でお会いいたしましょう。

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