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目に見えない障がい者の苦労

 皆さんは、『障がい者』と言えばどんな感じの人を思い浮かべるだろうか?

 大抵の人は、身体が不自由な人、知的障害者をイメージすることだろう。

『発達障害』、『精神障害』または『境界知能』を連想する人は、多分、かなり少ないだろう。
 しかも、その障がいは健常者にしか見えなく、『怠けてる』『努力が足りない』『鈍臭い』『障がい関係ない』などと思われやすい。
そして、誤解されあらゆる心ない言葉を言われやすく、精神論根性論振りかざされる割合が高い。

 しかも、目に見えない障害があるということは、当事者自身で発信していかないと分かってはもらえないのだ。

 発信する事が恥ずかしい、勇気がいるという人もいるだろう。

 私は、人が密集した賑やか空間が苦手だ。音に敏感だ。音や人の声で、パニック起こしそうになる事もある。人が集まりコミニケーションする場が苦手だ。周りに合わせて要領よく物事をこなすことが苦手だ。

 しかし、旗から見たら私は風変わりな健常者なのだ。だから、その分、私はストレスが強くのしかかってくる。

 発達障害が引き金となり、二次障害や依存症で苦しむ人もいるだろう。

 しかし、どんなに当事者が辛くても、自分から苦しみを発信していかないと気づいては貰えない。発信したところで、親にすら分かってはもらえない事もあるだろう。

 しかも、誤解され差別や偏見、罵詈雑言に苦しむ。

 それが、見えない障がい者の苦しみなのだ。

 見えない障がいからくる苦しみは、まだまだ理解はされないだろう。先天的な障がいじゃないと思う人もいれば、治ると発言する人までいる。しかも、ライフハックは大半が子供向けで大人はスルーされ続けている。体調不良や疲れやすさにに悩む人もいる。自分の障がいに気づかぬまま大人になった人も少なくはない。しかも、それまでのトラウマも多い事だろう。

 だから、当事者が苦しみを発信している時は、健常者目線での余計な口出ししないで、『大変だったね』『辛かったね』『よく頑張ってきたね』『お疲れさま』などと、温かい言葉を掛けて欲しいと思うのだ。
 また、不器用だったり苦しむ感じの人がいたら声をかけてほしいと思う。

 障がいの苦しみは、その人本人にしか分からないから。


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