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ヌシ殿、うっかり動物病院に行く。な、話し。



閲覧ありがとうございます。今日は、八兵衛、、
あ、間違えた、うちのヌシがうっかりと動物病院に行ったコレアレを書いておこうと思います。



ヌシは、高齢になったので、朝、夕の、二回していたブラッシングを一度にしたり、時には、さぼったりしていた、そんなある日。

しきりに、前足を舐めている様子が伺え、
「ヌシさま、おそれながら、失礼つかまつる」と、
にじりより、足を見たら、年寄り猫にアルアルみたいな巻き爪になっていて、肉球に、ちょっとだけ刺さっていたので、病院に連れていくことにしました。バイ菌とか入ったら、イヤなんで、ちゃんと
処置してもらった方が安心だなと思いました。


思えば、ヌシは、17年間、病院には行ってません。
ブリーダーさんちから、我が家にお越しいただいた
初年度に、二回くらい必要があり、病院に行きましたが、それ以降は、かかることはありませんでした。いわゆる免疫モンスターなんだろなと思います。


ヌシが来たばかりの時、今は、慣れましたが、呼んでも振り向きもせず、完無視するヌシを母が心配して、

「この猫ちゃんは、耳が聞こえてないのかもしれないよ。。」

と、母が財布落としたみたいな顔で、言うので、

「そうかなぁ。(鳥チュンには、反応するし、缶詰パッカンにも凄いスピードで来るんだけど)」


「子猫に、何か先天性な病いが、見つかれば、ブリーダーさんが引き取るって、言ってたけど、、
お母さんは!ヌシちゃんをどこにもやらないから!」

「はぁ。(多分健康体だと思うけど)」

「ちゃんと可愛がる!どんな子猫でも!」

「うんうん。(多分、無視してるだけだと思うけど)」


母がうるさいので、しぶしぶとヌシを連れていったことがありますが、案の定、ヌシは健康体で、
飼い主を無視するのは、

「性格です。」

という診断がおりました。



性格です。


そんな、ヌシの小学生時代を思いだしながら、
前に行った動物病院に車で行ってみると、
駐車場が満車!
やっとこ、車を止めて、ヌシは、車内に置いといて、自分だけ受け付けに行ったら、待ち合いロビーも、人だらけ。動物だらけじゃなくて、人だらけ。


(しくった!今日は、土曜日だ。)

学校が休み、仕事が休みの皆さまが、こぞって
出かけて来たのだなと思いました。
とりあえず、自動受け付けをすませ、カウンターに
行くと、

「RIA山ヌシちゃん。先生の指名はありますか。」

と、問われたので、

「前に診ていただいた方で」

と、言ったあと、(ゲゲゲ!前って17年前じゃん。)

と、気がついたけど、しれっとしていたら、

「あっ!カルテありました!」(あったんかい。)

「会長先生ですね。」

(え!会長先生!!)

「…。いゃ、会長先生じゃなくても、」と言いそうになったら、

「会長先生は、指名は受け付けていないのですが、
今日は、出ておられますから、聞いてみますね!」

止める間もなく、笑顔で電話をかけ、

「今、三階の入院ルームにおられますが、すぐ
降りるそうです。」

「え!!」

「すぐ、来られますよ!」

蕎麦屋の出前の「今、出ました」みたいな、返事を
もらい、

「え!じゃあ、すぐ猫を連れてきます!」

たいした処置じゃないと思うのに、会長先生様に
診てもらっていいのかとか、思いながら、車から 
ヌシキャリーを引っ張りだし、ロビーに入りました。

ヌシを連れて、ロビーに戻り、会長先生の用意ができるまで、椅子に座っていると、

周りの様子がわかります。なぜに、こんなに人がいるかというと、犬さま、猫さま一匹に付き、付き添いが多いのです。
凄い組は、猫一匹に、大人二人に子供三人がいました。彼らは、動物が来るたび、興味津々で、ずっと見ていました。うちのヌシのことも、キャリーの外から、真剣に見ていましたが、わたしは、気が付かないフリ(無視)していました。

「わぁ、わぁ、何ねこぉ?」

「見たことないよねぇ」

とか、言われても、動物病院って、何か不安があり、動物を連れてきている人とか、しんどい動物以外は、あまり、来ていないと思いますから、構って欲しくないなというのが、本音だと思います。


スマホ見ているフリをしていると、呼ばれたので、
入ると、白髪頭の温厚そうな先生がいました。


「おぉ!今年、19歳だね。ご長寿だね。凄い凄い」

「エヘヘ、どうもありがとうございます。」

わたしが誉められたわけでは、ないのですが、
照れたりしていると

「あぁ、これは、痛かったね。」

と、言いながら、パチパチと、爪を切り、処置して
くれました。ヌシは、無言でした。

「では、これで、様子みてください。当院では、
高齢猫用フード、缶詰など、購入できますよ。ヌシちゃんが、ますます長生きできたら、素晴らしいと思いますので、、」

とか、言いながら、

「ちょっと!○○の△△の高齢猫用のサンプルを
持って来てくれたまえ!」

(くれたまえ?!)

大正、昭和の文豪が、書きそうなセリフを先生が
発したので、びっくりしました。

「見たまえ!くれたまえ!」
を、ナチュラルに使う人、いるんだなと。

サンプルをもらい、ペコペコしながら、診察室を
出て、先にヌシを車に戻し、会計に戻りました。


会計を済ませ、車に戻ると、おとなしかったヌシが
キレたのか、

「キィエーーー!あーえーー!」と、車内で叫んでいました。

要約すると、

「キサマ!市中、引き回しの上、張り付け獄門に
処す!」だと思います。


人間の病院も疲れるけど、動物病院も、疲れるなぁと思った1日でした。




治ったよ

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