2浪宅浪体験記⑧ ~完全消火~
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E判定。
勉強が少しできるようになったと思ったら、どん底に落とされる。
いつでもそうだ。
立ち上がって歩き出そうとしたら、つまづいて。
それでもやっとのことで、また前を向いたら壁にぶち当たって。
なんで自分はこんなにうまく行かないんだろう。
自分という存在がすべて憎かった。
心に灯っていた小さな火がふっと消えた。
それから数カ月間、親には図書館に行くと言いながら
河原で一日ぼっーとしたり、図書館に行っても椅子に座って一日寝たり
そのくせ夜は不安で眠れず、どうしようもない毎日を送った。
一応申し込んでいたセンター試験の時期が近づいてたが
勉強を本気でする気にはなれなかった。
生きるしかばねとはこのことなんだなと、そんなことを思いながら
時間だけが進んでいった。
不安は募るばかりなのに、勉強は手につかない。机に迎えない。
そうこうしているうちにセンター試験当日がやってきた。
僕は孤独の中、センター試験会場に向かい会場前に到着する。
そこには驚くべき光景があった。
つづく
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