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春のような温かさがいつもある学校に…「積極的に聴く」「受容的に話す」ことのすばらしさを君は示してくれた 〜心の宝物226

🌸全身を その人に


山に囲まれた小さな学校
朝の玄関。4年生の彼女は、今日も元気に登校してきました。一つ年上のお姉さんに勝るとも劣らない、さわやかな笑顔で届けてくれる挨拶は、冷え切った玄関全体が、温かな空間になるほどの温もりがあります。

その後の朝の会でも、素敵な彼女に出会いました。
会の司会をする子、係からの連絡をする子。多くの仲間が発言します。内容によっては、ほんの一瞬。数秒にも満たないような、短い発言もあります。

しかし、彼女は、その度に、椅子ごと、その子の方に体を向け、全身で、目と耳と心で、話し手を受け止めようとしているというメッセージを全力で贈ります。

どんなに短い発言でも、その姿勢が緩むことはありません。

🌸「積極的に聴く」「受容的に話す」ことのすばらしさを君は示してくれた


「話す」という行為は、発信力や積極性という文脈で、「聴く」という行為は、共感力や受動性という意味合いで語られがちです。

彼女が受容的な人であり、豊かな共感力があることは、間違いありません。

しかし、私は、それを前提とした上で、それぞれに、全く逆の一面もあると考えています。

聞き手の思いや背景、今のその人が置かれている状況をつぶさに看取り、慮りながら話すとき、そこに必要なのは受容的な感性です。

話し手が何を伝えようとしているのか、何がその人を、「話す」という行為に駆り立てているのか、今、どんな思いでいるのかを、つかもうと、正対し、挑むように聞く行為を支えるのは、積極性です。

受容的で優しい彼女の内には、積極的な感性もまたたくましく育っていました。

あなたが聴くとき、語るとき、歌うとき。
あなたの中の、柔らかで優しい部分と、挑むように譲らない部分が両方ながら輝いている。
あなたは自分の姿で、聞くこと、話すことの新しい部分に光をあててくれた。
あなた以降、この学校には、「積極的に聴く」「受容的に話す」という言葉が生まれ、文化となるでしょう。そのおかげで、今よりもっと、春のように温かな学校になっていくでしょう。

あなたのおかげです。
ありがとう。

そんな思いでお伝えしました。

かけがえのないあなたへ
素敵なきらめきをありがとう
出会ってくれてありがとう
生まれてきてくれてありがとう
どうか、ありのままで
どうか、幸せで

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