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春のような温かさがいつもある学校に… 自然な「ありがとう」を引き出した あなたの笑顔 〜心の宝物280

🌷給食の後で

コロナ機の学校
給食時間が終わり、ここ5年生の教室でも、片付けが始まりました。
彼女は、給食当番ではありませんでした。
しかし、自分の食器を片づけた後も、ワゴンから離れず、仲間が片付けるのを手伝っていました。

スープであったり、サラダのドレッシングであったりと、給食には汁物がつきものです。
当然、食後の食器には汁気が残ります。お椀によそったスープ類は、子どもたちも飲み干します。しかし、残ったドレッシングを飲み干す子は少数派で、たっぷりと汁気を残したお皿を、注意深く運んできて、持っている他の食器とのバランスに注意しながら、食缶に返す順番を待つというオペレーションが常です。何かの拍子でお皿を傾けてしまったり、取り落としたりしたらもう大変。本人も周囲の子も総出で片付けに取りかからなければなりません。

🌷自然な「ありがとう」を引き出した あなたの笑顔

彼女は、給食当番用の手袋を装着し、並んでいる仲間の手から汁気の多い食器を受け取り、食缶に戻しては、それを食器かごに入れていきます。待っている子たちの負担は大きく軽減し、片付けも円滑に進んでいきました。

「いいの?」
「いいよ。暇だし」
強引でもなく、あざとさもなく、笑顔で、ごく自然に片付けを助けてくれる彼女に、仲間たちもごく自然に、素直に、
「ありがとう」と思いを返しています。

どの子も、昼休みに早く入りたいのは同じです。慌ただしい、悪くすると殺伐とさえしがちな時間が、温かな思いを交歓する時間になりました。

君が選択してくれた善意は、コロナ機にあっては賛否の両論があるかもしれない。
このことに限らず、実に多くの文化や好意が「感染予防」という最優先課題の前で、制限を受けなければならないのが、今だ。

それだけに、配慮をしたうえで、毅然として立ってくれた君の行為は、今の閉塞感を緩和する一つの解になる。光明になる。

みんなもそれを感じていると思う。だから、君の好意に、自然な笑顔に、仲間たちも、自然な、その内に希望を秘めた、感謝の言葉を返したのだろう。
君の強さを尊敬する。

そんな思いでお伝えしました。

かけがえのないあなたへ
素敵なきらめきをありがとう
出会ってくれてありがとう
生まれてきてくれてありがとう
どうか、ありのままで
どうか、幸せで

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