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言葉を知らないなら、教えればいい。その時は、これが効果的。

私は、小学校で指導教諭をしています。

教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信
しています。

行動と言葉を結び付ける。

・誠実(不誠実)
・思いやり
・公平

など…、その人の行動を表す言葉はいくつもあります。

上の言葉は、学校の道徳の価値項目に挙げられるものです。

また、

・適材適所
・責任を果たす
・協同的に学ぶ

など、役割分担をして自分の役割を果たす際に使われる言葉もいくつもあります。

この言葉は、学校の中で時々出てくる言葉です。

子どもたちは、
こういう言葉を知っているようで知りません。

知らなくてもいいじゃないかと
思われる人もいるかもしれません。

教育の世界には下のような言葉があります。

言葉は実体験を求める。

子どもが何か言葉を知ったときに、
それに見合った行動をしたいと思う心理のことです。

また、

語彙力の幅が思考の幅。

という言葉もあります。

たくさん言葉を知っていることで、
深く考えることができるようになるということです。

どちらからも、
言葉をたくさん知っておくことで、
子どもの成長にプラスになると言うことが分かります。

上に挙げた道徳の価値項目や
役割分担を表すような言葉は、
普段の生活ではなかなか関わることがない言葉かもしれません。

そういう言葉を意図的に伝える事は大切なのだと思っています。

しかし、
いきなり、その言葉を言い出しても、
理解することが難しいはずです。

だからこそ、
何か子どもが行動する前やした後に
「それを〇〇と言うんだよ。」
と褒め言葉や励ましとともに教えてあげれば良いのです。

例えば、学校の体育の授業では、
跳び箱やマットを子どもたちで準備することがあります。

その時には、


マットを運ぶのに何人ぐらい必要ですか?
マットを運んでいない人はどんなことができそうですか?

必要な場所に必要な人数。できる人ができることをすることを適材適所って言うんです。

出したマットを使いやすいように並べたり、安全のために紐をマットの下にしまう事は、大切なことです。最後まで自分に任されたことをやり抜くこと、これを責任を果たすといいます。

適材適所で、それぞれが責任を果たしましょう。

それでは、準備を始めましょう。

一了の語り

というように声を掛けます。

そして、準備が終わると、

〇〇君や、△△君は、
自分のマットを運び終わったら、
人数が少ないところに助けに行ってあげていました。

しかも、それぞれ別々の場所に。

2人が同じ場所に行くと、
人数が多すぎると思ったんでしょうね。
まさに適材適所を意識した行動でした。

一了の語り

というように、価値付けられると、さらに効果的です。

学校現場を例に話を書きましたが、
家でも同じです。

嘘をつかなかった姿を見て、「そういうのを誠実って言うんだよ。」とか、

兄弟が揉めているのを、どちらの味方をすることもなく止めた姿を見て、
「それが公平って言うんだよ。」

などなど、教えられる事はいくつもあります。

私が例に出した言葉は少し小難しいですが、
子どもたちに素敵だと思った言葉はどんどん伝えるといいと思います。

それが、
アニメの名言だろうが、
自分が大切にしている座右の銘であろうが、何でもOKです。

最後に…

子どもたちとたくさん話をして
チャンスをとらえて、言葉を教える事は
子どもの生活を豊かにすると信じています。

学校の先生でも、保護者でも
言葉を教えることをためらわず、
素敵な事はどんどん伝えていくと良いでしょう。

その際は、
言葉と行動をセットにすると言う意識を持っておくことが
大事なのかもしれません。

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