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昇進、おめでとうございます。

新年度から管理職のみなさま、研修はもう受けましたか?

前向きな人も不安な人も、いい仕事スイッチが入るよう、リーダーの仕事について、わたしの思考を進めます。

リーダーは、「目指す」というより「抜擢される」に近い。

営業成績が1位でも、チームのみんなに慕われるとは限らない。自分の評価を優先したい、という気持ちからは目線を変える必要がある。

自信がなく、プレッシャーを感じている人もいるかもしれない。誰でも、最初から手広くはできない。でも1年後は驚くほど成長しているから、大丈夫。

わたしが初めてリーダーを経験した時の話をする。

それは、中学1年生の時。

体育祭といえば、応援団が急にモテたり、リレー走者が脚光を浴びる。男女ともにモテを獲得しにいく時期だ。女子は、全学年クラス対抗創作ダンスだった。

わたしは、先生から創作ダンスリーダーを任命された。完全な裏方でモテのステージから消える。誰もやりたくない役割へのチャレンジ。

最初に驚いたことは、先生が驚くほどノータッチだということ。選曲・振り付け・練習・合同練習・本番のスケジュール表を渡されただけで、あとはよろしく、と。

わたし1人で?途方に暮れた。

ダンス経験者でもないし、その当時はYouTubeもない。20人の創作ダンスなんて、無理。

とりあえず、選曲の話し合いから。

数秒で問題が起こった。

わたしの選曲はすべて却下され、「洋楽じゃないと踊りたくない!」と言い出すギャル達と、「バレエ要素を取り入れませんか?」という品格系が言い合いを始めた。

もー、めんどくさい!!と、言えなかった。

切り替えよう。ここでやらされ感を持たれると、進行の妨げになる。

「わかった。今文句を言った人、全員立って。1人1曲、明日CDを持って来て。その中から決めよう。」と言った。

すると翌日、全員がCDを持って来た。さらに「隣のクラスはこの曲よ。」と、情報収集した子もいた。「他のクラスとは違うジャンルにしよう!」という点は満場一致。

意見を言う人を巻き込んだ方が早い、と思った。

曲を聴きながら、選曲者の考えを聞いた。ダンスの大枠イメージも出来ていく。盛り上がっていくのがわかった。空気が変わり始めている。

1曲だけにするのは勿体無いと思った。曲をつなげることにした。他のクラスではやらないことをやろう。

ShampooのDeliciousに始まり、プリティウーマンの主題歌で終わる5曲構成に決まった。

隊系を考え始めた瞬間、嫌な気配がした。目立ちたい人もいるし、目立ちたくない人もいる。ややこしくならないように回避したい。

3グループにわけ、それぞれにリーダーを立てよう。放課後に全員を集め、プレゼンテーションを行う。黒板に書いて必死で説明した。

すんなり受け入れられた。各リーダーも決まり、振り付けの分担もした。

そこから創作は加速した。スマホがないので、隊系や振り付けを、メモと記憶に頼る。復習のため、放課後練習が始まった。

練習中も色々ある。意見がぶつかって泣く人、練習放棄する人もいた。気分屋、ずっと不機嫌な人もいた。リーダーとしてメンタルが鍛えられる日々。

体育祭の予行練習では、他クラスのダンスを見た。ダンス経験者がリーダーのクラスが気になった。あのクラスには負けている。

何が違うのだろう、どうすれば。

わたしはバスケ部女子達を呼んだ。部活が忙しくて放課後のダンス練習に参加していないことが気になっていた。話し合いの結果、運動部が参加可能な昼休みに練習時間を変更した。

運動部は、身体能力も高く、勝ち気で真面目で、チームワークを大切にする。話し合い後に彼女たちに火がついた。振り付けのブラッシュアップ、隊系移動のアレンジが加速する。クラス全体がまとまっていく。ダンスに躍動感が出た。文化部のわたしにはできなかったことだ。

体育祭のダンス部門、1年生では優勝。総合優勝は3年生だったけれど、来年はあそこに立てると確信していた。

研修では「役割が人を作る」「巻き込む」「マネジメント」「課題抽出」「問題解決」「モチベーションアップ」「風土醸成」と括られてしまうけれど、ここには強い気持ちと、諦めない覚悟がないと推進できない。

仕事は、分解すればめんどうなことが9割。

だからこそ、思考しよう。目の前にいるのは人間。今日も、いい仕事に集中しよう。

最後に1冊本を紹介します。

『論理思考の講義』
壁にぶつかったとき、感情爆発の前に論理思考を走らせると、感情が上向きに引っ張られて、問題解決の行動選択が見える。

いい仕事、応援しています。

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