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伝説の魔の山へ/プロロードレーサー・中根英登

自転車ロードレースの世界では「魔の山」の名で数々の伝説、名勝負を生んできた「モン・ヴァントゥ(Mont Ventoux)」という白い山が有名である。南フランス、プロヴァンス=アルプ=コートダジュールエリアに聳える、まさに「プロヴァンスの巨人」とも言える異様な雰囲気を持った独立峰だ。前回ツール・ド・フランスでこの山が舞台となり山頂ゴールとなったのは2013年の第15ステージ。リーダージャージ・マイヨ・ジョーヌを着る「クリス・フルーム」と総合争いをする「ナイロ・キンタナ」の最終登坂で一騎討ちとなる印象深いレースだった。

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そのモン・ヴァントゥの標高は2000mにも満たない(1912m)。しかし強く冷たいミストラル(季節風)の影響を強く受け、その山頂付近には全く木々はなく、強い風が吹き抜ける、真っ白な石灰岩の荒涼とした風景が広がる。南側からアプローチし山頂を目指すルートは距離約21km/平均斜度7.5%の登坂が選手たちを待ち受ける。さて、その魔の山・モン・ヴァントゥの山頂をゴールとする179kmのワンデイレース「Mont Ventoux Dénivelé Challenge(モンヴァントゥ・デニヴェレ・チャレンジ/UCIヨーロッパツアー1.1/フランス)」が8月6日に開催される。


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そのタフな山岳ワンデイレースに「#すごい選手がいるんです」のタグとともにこのnoteでも度々登場するヨーロッパの自転車プロロードレースの世界で活躍する中根英登選手(NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンスが先日ルーマニアで開催された「Sibiu Cycling Tour /UCIヨーロッパツアー2.1」に続き登場する。NIPPO・デルコ・ワンプロバンスの日本語版HPには以下のようなコメントが見られる。

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シーズン再開後とても調子のよいクライマー・レミ・ロシャスをリーダーとした布陣で臨み、日本人選手は中根選手と岡選手の二人が参戦。UCIワールドチームが6チーム。UCIプロチームが9チーム出走する中、チームとしてどこまで力を発揮できるのかが期待され、特にクライマーの中根選手はチームメートたちを支えながらも、チャンスがあれば自らの成績のためにチャレンジする。

さて、登りが得意なクライマー脚質の中根選手が179kmの行程の累積標高が4000mを超えるタフな山岳レースで、世界のトップを相手にチームのため、自身のためにどこまで闘うことができるのか、今から楽しみでならない。地元・愛知から渡欧し、単身世界のトップカテゴリーで闘う地元のヒーローにこのレースもここ愛知・新城からも大きな声援を届けたい。

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世界のロードレースの歴史を数々彩ってきたプロヴァンスの巨人「魔の山・モン・ヴァントゥ」を世界のトップとともに駆け上がるヒーローの姿を見るのが今から楽しみだ。チームとしても地元・プロヴァンス地方で開催されるホームレース、さてさてその走りはいかに。

「がんばれ!英登!」

現地からのライブストリームもあるようだ。 http://cyclingtv.live/mont-ventoux-2020/

写真などはオフィシャルHPやSNSなどよりリンクまたは転用させていただきました。


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