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オカルト未満

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私が経験したと思っている不思議な話。人に話すまでもない、検証もなにもなく、オチもない。そんな話。
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母の不思議

母の不思議

母が亡くなって…あれ?何年経つんだろう。9年ぐらいかな。10年は経ってないはず。いまの職場で働き出す前の年だから9年。いま8歳の猫をもらう前の年だから、うん9年だ。来年10年なんだね。

ここ数年はずっと、命日に休みをもらっている。2日間。日が変わってすぐに亡くなったので、ある年にその時間帯に職場にいて、ふと周りを見渡したら景色が滲んで見えて、その時間に働くのはやめようと思って今に至る。

私はい

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事故物件、ではない。はず

事故物件、ではない。はず

不思議な夢を見た。

引っ越して、荷物の整理をしていた。畳の部屋にに井草の上敷きを敷いていた。ベッドを動かしてみると、そこに大きい人型2つと小さな人型2つの輪郭が黒く浮き出ていた。なにこれ。

私はスマホで撮影することにした。都市ボーイズに送ってみようかなとか考えている。

部屋の外を大家さんが通った。大家役は何故か松本人志。

「知らなかった? ここは事故物件やで」。この夢はちょっと現実とリンク

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初夢

初夢

15歳年上の長兄が35歳ごろ、婚活を始めた。父方の叔母の友人に縁結びが趣味みたいな女性がいて、何度か見合いをした。その中でいい人がいたらしい。

私は当時20歳ぐらい。夢を見た。私たち兄妹はそのころ、一緒に父方の実家で暮らしていた。

そのころの父方の実家は、内側から鍵をかけるタイプの昔ながらの玄関は基本的に閉めて、増築した裏口から出入りしていた。

私はその裏口にいて、玄関のほうから長兄の声がす

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ふんわりと日常

ふんわりと日常

社会復帰から何日か過ぎた。

会社のトイレで謎の現象がある。前も少しネタにしたんだけど。誰もいないはずなのに、手洗いの水道から水がジャーッと出る。

誰もいないのに水が出ているところを見たことがあるし、水道を通り過ぎて個室に入った直後に「ジャー」っという音が聞こえることもある。自分以外の人の気配はしない。

後者は、通り過ぎた私に反応したという見方もあるけど、普通は水道に手をかざさなければ水は出な

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GO WEST

GO WEST

これはLifeClipsに沈めてきた話。私は、幽霊らしい幽霊を見たことがないんだけど、生きている人だったのか自信のない人とすれ違ったことなら3回ある(実際に生きていたら失礼なので、蔵出しの不思議な話と一緒にしなかった)。

①9歳のとき。母と地元の名所として愛されている某橋を歩いていた。橋の向こうにある繁華街に向かっていた。

自分たちの前方にいる、ゆっくり歩いている男性が気になった。厚手のコート

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忘れもの

忘れもの

先月、自分が経験した語るのは微妙な不思議な話をまとめてみたんだけど、思い出したことを追加。

純烈の小田井さんの話で思い出した。

20代の頃、お盆シーズンの入り口付近で、寝てると金縛り状態になることが多かった。大体、実家に帰れないときで、オカルト好きだし思い込みや罪悪感でそんな夢を見ていたのではないかと思っているんだけど…。

そんなある年のお盆。金縛り状態になっていると、レストランや喫茶店にあ

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母の話 ㊦

母の話 ㊦

話題になっていたネット漫画「ルックバック」を読んだ。統合失調症への偏見を助長するという指摘から表現が変わったというのを知って興味が湧いた。

実は母の病気を隠して来なかった。隠さないと何が起こるかというと、面と向かって失礼なことを言ってくる人は意外といないことがわかる。他人は案外優しい。

ああ、やっぱり差別を受ける側なんだよなあ、気を遣わせて来たんだなあと改めて実感。でも母は他人に迷惑かけてこな

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母の話 ㊤

母の話 ㊤

8年前に母は亡くなった。
今回は、母の死にまつわる説明できない不思議な話をまとめてみた。

彼女は統合失調症で、私は母親というものがどういうものか知らずにいまに至る。

★がん発覚前(冬)
その当時、超ブラック会社から転職したものの、転職先に馴染めず、また転職先を決めてきた矢先にリストラされた 笑。年末年始は長い休みになって、実家に帰ると父が私に向かって言う。「カカはもうダメらえ」。新潟弁。母にが

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小ネタ集

小ネタ集

全ては思春期だったからで済ましている、説明付かない話。

★チンドン屋さん
寝ていると、チンドン屋さんのような賑やかな音楽が聴こえてきた。

目を開けても、どこから音がするのかわからないけど、シーツが波打っているように見えた。

私が見える人なら、小人がいたのかもしれない。

★ラジオDJ
私の部屋は長兄から譲り受けた部屋で、古いラジオももらった。

たまに、うつらうつらとしている状態で、ラジオを

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バサバサバサっ

バサバサバサっ

高校生の時、THE YELLOW MONKEYが大好きで、部屋の壁四面全てにポスターや雑誌の切り抜きを画鋲で貼っていた。何故そうしたかは忘れたけど上の左右2箇所だけを止めていた。

オカルト好きな人なら、この危険性はよくご存知だと思う。

壁四面全てにポスター類を貼ると、そこから人ならざるものが入ってきて、出られなくなってしまうというのだ。とはいうものの、私の部屋は中学生のときに長兄から譲り受けた

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カランカランカラン

カランカランカラン

私が生まれた新潟市の某神社は、毎年7月に縁日が出る。私はこれが大好きで必ず遊びに行った。中学2年の14歳の時、陶器で出来た白◯隊の人形を射的で撃ち落とした。底はなく中は空洞で鈴がぶら下がっていた。振るとカランカランと音が鳴る。

その日から、毎晩金縛り状態に陥った。訳がわからず、白◯隊の人形が守ってくれるかもしれない!と思ってベッドの枕元に置いてみることにした。

その夜は、寝ている足元から「カラ

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金縛り物語

金縛り物語

初めて金縛りを経験したのは、小学6年生のころだった。怖い話が大好きだけど、怖がりなので思い込みかもしれないと疑うことは忘れない。

その頃は、目を開けると解けるので、無理にでもぐわっと目を開けて起きていた。

ある日、ぐわっと目を開けたら、土手を歩く親子連れが見えた。逆光で姿は影のように真っ黒。ドキッとした次の瞬間にはちゃんと自宅の風景に戻った。以来、金縛り中に目を開けられなくなった。

あとで知

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不思議な記憶

不思議な記憶

多分、幼稚園ぐらいの記憶。母とバスに乗っている。田舎のバスは、今より少し小さくて丸っこい。運転席側も窓を背にして、横並びに座る席だった。

その座席スペースに母娘で並んで座ることが多かった気がする。私たちがよく乗っていたバスは中央循環線と言って、主要駅から県庁を経由して繁華街を回って駅に戻るという経路をたどっていた。

記憶のなかでは、いつもと違う経路を走っているように見えたから、そのバスではない

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忘れないように

忘れないように

私の母親という人は統合失調症だった。8年前に胃がんが見つかり、周辺のリンパ節にも転移しているとわかり、発覚後1年保たずに亡くなった。

私が物心ついた頃にはもう誰もいない空間に挨拶していた人なので、「お母さんという呼び名の人はいますが、母親はいません」と周囲に話していた。

と、いうことはあちこちで書いてきているので、以下略!

母が亡くなって7年経って、私の心境はどうなったかというと…「不遇な人

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