見出し画像

【高齢期リハビリ】ある高齢者施設の生活

介護老人保健施設(以下、老健)は

いわゆる介護保険サービスの

リハビリ施設です。


ある老健の生活

ある老健入所ご利用者の生活はこんな感じです。

※起きている間の生活パターンです


起きている時間を7:00〜20:00の13時間として計算しました。あくまで概ねです。

内訳は

セルフケア

食事30分×3回

排泄5分×5回

更衣5分×2回

入浴30分(週2-3回)

整容5分

余暇活動

機能訓練20分

レクリエーション30分


言うまでもなく

老健はリハビリ施設ですので

セルフケアの介助や

余暇活動(機能訓練など)は

自律支援に向かう精度の高いケアやリハビリ

でなければいけません。

※年齢や状態によってはお世話中心も場合もあり


生活の7割が自由時間

一方

起きている間の7割の自由時間。

ここをどう過ごすかも

非常に重要です。


大抵は

テレビをぼーっと見ている

おしゃべりをする

部屋や座って寝ている

で過ごされている方が大半です。



そんな中「これはいかん」と

介護職員さんと生活を見直していく

プロジェクトに取り組んでいます。


その中で驚いたことがありました

「老健生活にどんな活動を取り入れれば入所者さんは健康に向かうか?」

と議論になったときに

多くの介護職員さんは

「平行棒歩行」
「シルバーカーで歩く」
「自転車漕ぎ(エルゴメーター)」
「筋トレ」

といった意見が大半を占めるのです。



我が事に置き換えてみましょう

私達は

セルフケアと機能訓練だけで生活してますか

そこへさらに機能訓練や歩くことを加えて

健康に向かうんでしょうか?


そんなことが頭をぐるぐる回ります。


直接的に身体機能をどうにかしよう

という

固定概念から離れませんか。


老健の役割

老健は

生活のシミュレーションをする場

家に帰って

心身ともに豊かに暮らせる方法を一緒に探す場

その中の一部として

セルフケアがあり機能訓練がある。


注目しているセルフケア・機能訓練は

生活のほんの3割部分なんです。



セルフケアと機能訓練だけでは

人の気持ちは動かないし

気持ちが動かないと身体も動かない。


老健はもっと生活を豊かにできるはず。

それを在宅に持って帰れるはず。



話は少しそれますが

そんな意味で

認知行動ケアという介護の考え方を

つくりました。


年内には電子書籍化を目指してます☺️

応援いただけたらとてもとてもうれしいです!


最後まで読んでいただきましてありがとうございました!




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?