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【高齢期ケア・リハビリ】高齢者の意欲を引き出す技術

人が行動を起こす理由

人は何か報酬があるときに行動に移しますよね。


「ケーキを食べる」は

おいしさ、甘さという報酬


「人に何かを教える」は

役に立った達成感や満足感
世界が少し良い方向にいくかもという期待


「働く」は

給料をもらう
世のために役立っているという自己肯定感


このように報酬があると

人は行動をはじめる


無目的な労働は心理的拷問

逆に報酬がない無目的な作業は苦痛を生みます。

戦時中、ドイツのユダヤ人強制収容所で

生産性の全く無い労働を収容者に課したことは

有名です。

穴を掘っては、埋められ

穴を掘っては、埋められ

その作業をしていた方は

どんな気持ちだったのか想像を絶します。


報酬は2種類

話は戻りまして

人は報酬があると行動を起こします。

この報酬は2つに分けられます。

それは

1.内部報酬
2.外部報酬

ですね。


1.内部報酬

はいわゆる

達成感や満足感、自己肯定感など

何かをしたときに沸き起こる

感情や思考です。

これがあると

「もっと良くしよう。うまくしよう。」

というさらなる欲求が出てきます。

一方、

2.外部報酬

は給料や他者から褒められること

などです。


1と2を比べると

1.内部報酬の方が、より次の行動に

つながりやすいそうです。


高齢者ケア・リハビリに応用

内部報酬

できること

を積み上げることにより

得られる可能性が高いですね。

この部分は

リハビリ職員も介護職員も

日常でどんな可能性がご利用者にあるのか、

を常に考えるところですね。

運動や日常生活動作、家事、孫の世話、

趣味、おしゃべり

なんでも良いんです。

とにかく

高齢者が達成感や自己肯定感、満足感

を得られることであれば。

それが内部報酬となり

次の行動につながります。

行動がつながると生活ができてきます。

生活ができると

結果的に心身は健康に向かいます。


2.外部報酬

高齢者ケア・リハビリでは

褒められることことでしょうか。


これはご利用者としっかりと関係が

とれていないと成立しませんね。


嫌いな人から褒められても

何も嬉しくないでしょうし

報酬にならない。


そういった意味でも

ご利用者との信頼関係は

基本中の基本になりますね。


内部、外部報酬いずれにせよ

それを意識するだけでも

ケアやリハビリの質は向上する

そんなふうに考えています。


センスで自然にされている方も多いとは

思いますが

ひとつの引き出しとして

いかがでしょうか?


最後まで読んでいただきましてありがとうございました!



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