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【転職】ホワイト企業であるかを見抜く企業分析

企業分析のノウハウはたくさん出回っていますが、今回は「ホワイト企業であるかどうか」を見抜くための企業分析をお伝えします。

転職活動での企業分析といえば、「転職先は、業界内ではどんなポジションか?強みは何か?」といった企業の競争力を理解するの方法を指すことが多いですよね。
例えば、3C分析などは、「自社(Company)」「顧客・市場(Customer)」「競合(Competitor)」の3つの観点から情報を収集することで、業界における企業の立ち位置を把握することが多いです。

今回は「どんな強みのある企業か?」という3Cのような企業分析ではなく、「労働者に優しい会社なのか?」という視点で評価する企業分析をお伝えしましょう。

ホワイト企業ってどんな会社?

ホワイト企業とは、福利厚生の充実、離職率の低さなど働く上での環境のよさから、世間から高い評価を受けている企業の事というには社会通念になってると思います。
ただ、給与が●●万円以上・残業時間:●時間以下といった明確なホワイト企業の定義ないので、今回の記事で紹介するホワイト企業の定義としては「労働者が働きやすい会社」としました。

  • 基本給が高い

  • 残業が少ない

  • 有給休暇取得率が高い

こういった高待遇の会社であるか?というのを見つけるための企業分析の方法を紹介しましょう。
今回紹介する方法は「〇〇」といった特徴に該当する企業はホワイト企業である可能性が高いという定性的な方法になります。

ホワイト企業であるかを見抜くための企業分析

どんな会社なんだろう?というのを理解するには、「5W1H」のフレームワークを使いましょう。

  • ①where:どんな会社なのか?

  • ②what どんな商品を売ってるか?

  • ③who どんな人たちと関わるか?

  • ④why なんのための企業か?

このフレームワークを使うことで、個々の会社をしっかりと分析することができます。

①where:どんな会社なのか?

・規模はどんなレベル?
業界内での規模の大小が大切です。
業界内でNo.1 or No.2くらいが、ホワイト企業になりやすいです。

業界といっても、IT業界、不動産業界といった大きな括りでなくても、ニッチな業界で十分です。
日本単体では市場規模が小さいので全然知名度がなくても、世界全体で見たらそこそこの市場規模になる企業が狙い目です。
偏向板保護フィルム、シリコンウエハ、反射防止フィルムといったグローバルでシェアの高い企業は優良企業が多いです。こういった企業は、経済産業省がグローバルニッチトップとして纏められています。

もっと市場規模が小さくてもいいので、独占に近いシェアをとっている商品があるか?という点に注目しましょう。

・業界は右肩上がり?、右肩下がり?
ホワイト企業の多くは、右肩上がりの儲かってる業界に多いです。
ブラック企業の多くは、右肩下がりの儲かってる業界に多いです。

会社が儲かるどうかは、結局「どんな業界か?」というのに依存します。
そのため、ホワイト企業を見つけるには右肩上がりの業界を選びましょう。

右肩上がりかどうか?を見極めるには、業界地図の天気図で見たり、業界No.1の企業が業績をどのように伸ばしてるかチェックするのがいいですね。

②what どんな商品を売ってるか?

・市場規模に注目しよう
市場規模とは、「特定の市場における、年間の商取引の総額(売上)」を指します。
市場規模が大きければ多いほど、大きなお金が動くので、儲かる金額がザクザクと上がりやすいです。
市場規模:1000億以上の業界が望ましいですが、独占に近いのであれば市場規模100億でも良いでしょう。

市場規模を調べるには、市場規模マップがオススメ。

市場規模1000億で見ると、家事代行サービス、水産缶詰、美術(オークションなど)、レジ袋といった分野になります。
こういった業界の中で、シャアの高い企業を狙いましょう。

市場規模100億になると、ストロー、ライトノベル、ひな人形、ボーカロイドといった分野で超ニッチです。ここまでニッチだと、業界の寡占化が進んでおらず、小さな市場規模にいろんな企業がいるので全然儲かってる会社がない印象です。

逆に注意が必要なのは、市場規模が大きくても、業界の寡占化が進んでない業界ですね。
外食産業が代表的で市場規模は26兆円ありますが、多くの企業が参入してるので、1企業あたりの売上はあまり多くありません。

そのため、ホワイト企業を見つけるには、ある程度大きい市場規模かつ独占性の高い企業が良いですね。

・競合の数(ベンチャーの数)
ホワイト企業を探すために業界研究をする際は、競合の数が少ない方が望ましいです。ベンチャー企業が少ない業界ほど競合の数がホワイト企業が多い可能性が高いです。競争のなさによって、ノルマや過剰な労働がなくホワイト企業が多くなっているのです。

逆に、ベンチャー企業が多いってことは、その業界は「参入障壁が低い」ってことなので競合他社が増えやすく、競争が激化しやすいです。

③who どんな人たちと関わるか

取引先(BtoB or BtoCということ)
ホワイト企業の多くは、BtoBでの法人取引が多いです。
ブラック企業の多くは、BtoCでの個人取引が多いです。

BtoCのような個人を相手にする商売だと、売り上げの単価が低いので、一生懸命に働かないと給与が上がりにくいです。
BtoBのような法人を相手にする商売だと、売り上げの単価が高いので、仕事の工夫1つで大きく売り上げが立てれるので給与が上がりやすいです。

お客様からの距離
世の中にはいろんな職種がありますが、ざっくりと分けると、「お客様から遠い仕事?」or「お客様から近い仕事?」の2種類にあります。

「お客様から遠い仕事」と言うのは、自社のためにする仕事です。
人事系、企画系、研究系などの社内がお客様の仕事です。

「お客様から近い仕事」と言うのは、他社のためにする仕事です。
営業が代表ですが、サービス業のスタッフも「お客様から近い仕事」です。

お客様からの距離が近い仕事であるほど、お客様のわがままに付き合わされるのでプライベート犠牲にしてペコペコ働く必要があります。
そのため、労働環境が必然的にブラックな環境になっていきます。

詳しくは、こちらをどうぞ。


④why なんのための企業か?

・事業目的:営利 or 非営利
非営利で運営されている企業ほど、ホワイト企業の確率が高いです。
「一般社団・財団法人」「NPO法人」「公益社団」「○○協会(NHKなど)」「大学教員」「公務員」とった職業は、利益を目標としないのでプレッシャーが少なくホワイト企業になりやすいです。

・ノルマの有無
企業よりは職種に紐づく部分ですが、ノルマの有無も大切です。
高収入をもらえる業界の中でノルマのない職種を狙うことで、ノルマがないため、ほどほどに仕事をするだけで高給なお金をもらえるのです。

まとめ

ホワイト企業であるかを見抜く企業分析を紹介しました。
今回はサラリーマンとして働く上で、優良企業か?という視点で紹介しました。
それを見極めるには、

  • ①where:どんな会社なのか?

  • ②what どんな商品を売ってるか?

  • ③who どんな人たちと関わるか?

  • ④why なんのための企業か?

という視点で分類しましょう。
今回は個別企業の分析の仕方を紹介しました。
もっと具体的なホワイト企業を探すノウハウはこちらのマガジンで更新していきますので、ぜひ講読ください。


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