MMTを使って日本経済を理解しよう!
・前回の復習
経済学には大きく分けて主流派経済学とMMTに分けられます。
MMTは、現代貨幣理論と呼ばれる理論で、今までの経済学を根底から覆すような理論形態をしています。
だから、めちゃくちゃ否定されていて、否定されているからこそ注目も浴びている新しい理論のことです。
めちゃくちゃ簡単にまとめました(笑)
忘れたことなどあれば前の記事に戻ってみてくださいね!
・MMTを詳しく
前回の記事では理論的な説明をしました!
今回はより具体的でイメージしやすい内容に落とし込んで説明していきます。
まず根本的にMMTは主流派経済学を否定しているということを覚えておいてもらった上で、MMTにとっての税金と国債(国の借金)の理解をしましょう。
主流派経済学における税金とは「財源」でした。
つまり、国を運営するためのお金の源泉ということでした。
しかし、MMTでは税金は「所得」と定義されます。
何が違うんだ!?と思うかもしれませんが、お待ちください!
所得というのは、収入のことです。
ということは、何らかの営利活動を通したうえでの利益だということです。
もっと簡単にしましょうか!
所得は何かを「した後」にもらうお金で、財源は何かを「する前」に用意するお金ということです。
だいぶ分かりやすくなったのではないでしょうか??
・モズラーの名刺
急に変なのが出てきた!眠たい!寝る!
と思わないでくださいね(笑)
これは経済学の中ではよくあるものなのですが、理論を分かりやすくするための例え話です。
これはMMTについて分かりやすく説明しているという点で良く引用される話です!
まずは内容を書きますね。(イメージしながら読んでみてください)
あなたのお父さんがある日「お父さんの仕事を手伝ってくれるたびにお父さんの名刺を一枚あげるよ!」といってきます。
この場合、お父さんの名刺なんて価値がない(おそらくw)ので、あなたはお手伝いをしませんよね?
しかし、次の日に「お父さんの名刺を今月中に30枚提出しないと、お前たちを家から追い出すぞ!」って言います。
するとあなたは、必死にお手伝いして30枚月末までに集めようとしますよね?(家が好きならば(笑))
これがMMTの主張する経済の回し方です(全然わかんねーよw)
そこで一つ一つ分解していきましょう。
まずは要素の分解です。
この話における「お父さん=政府・国」「あなた=国民」「名刺=税金・お金」ということです。
ここで勘づいたあなたは鋭い!✨
では、更に分解していきます。
一回目のパターンでは、名刺に価値はありませんでした。
しかし、「提出しなければ追い出す」という条件が付いた瞬間に、名刺には家族に留まるための手段としての価値が発生しました。
つまり、国が税金として「お金」を集めるぞ!って言っているからこそ、お金に価値が発生しているということになります。
これこそが信用貨幣理論ということです!
前回理解しきれなかった方々理解は深まったのではないでしょうか?
そして、さらにこの話にはもう一つの重要な要素が隠れています!
それは、名刺を配るのが先に来ているということです!
つまり、国が先にお金を使ってばらまいた後に、税金として集めるのが正しい順序だということです!
ばらまくとは言っても、今回のように給付金を永遠にやっていいというわけではありません。
あくまでもインフレ率が許す限りです(笑)(この説明はまた別の記事で・・・w)
ここでいろんな疑問が出てくるわけです。
あれ、日本の政治って真逆のことしてね?(笑)という具合にです。
では、今回の記事最後の章です。最後まで頑張りましょう!
・MMTを使った日本経済の簡単な理解
これまた、全部を理解しようとすると果てしない長さになるのであくまで「簡単に」説明します。
さあ、先ほど逆のことしてね?となったことはどういうことだったのか説明しましょう。
それは昨年引き上げられた消費税です。
消費税増税の理由は大きく二つです。
「社会保障費の財源確保」「税収の増大」
社会保障費というのは、老人の医療費負担とか、みんなが最低限の暮らしができるように国が助けるためのお金です。
ここで先ほどのMMTの理論を思い出してほしいのですが(思い出せなければ上に戻ってね(*^-^*))
この税金は完全になにかを「する前」に集めて、それを行おうとしてますよね。
社会保障費はみんなを助けるものなので、今回の増税では「先に集めて後から配ろう」ということをしてしまっています!
まじで真逆ですよね(笑)
結果として、税収は大して増加せず、むしろ景気の冷え込みに加速させる結果となってしまいました・・・w(そしてそこにコロナのダブルパンチw)
また、政府はコロナショックで経済的ダメージを受けているので、また数年後に東日本大震災の時のように、コロナ税と称して増税する可能性もあります(笑)
ますます逆の方向に進んでいるのが分かりますよね!
逆に言うとMMTは公共投資を推奨しています。
公共投資というのは、橋の改築や、道路の増築などなど・・・民間の企業がやらない公共の場所や設備の整備です。
しかし、日本は今までに郵政民営化、病院の民営化、さらには水道の民営化まで進めようとしています。
これはまさしく公共投資の削減ですよね。
またまたMMTの理論とは逆に全力Bダッシュですねww
ここまで書いたように日本の財政政策はMMTとは全く真逆の方向に進もうとしています。
この状況の行きつく先は、地獄か天国か・・・(笑)
それは誰にも分かりませんが、MMT論者の方々は地獄だと警鐘を鳴らしています。
・まとめ
今回の記事ではMMTの理解を、例え話を交えて深めていきました。
そして、MMTの理論を使って日本の経済がどんな状況なのかということに関して、簡単に説明していきました。
どうでしょうか?何となくMMTの言わんとすることが分かってきたのではないでしょうか?(わからなかったら次の記事も読んでくださいね♪)
次回は日本経済の現状をMMTを使って更に深堀してきます。
そして、コロナウイルスと絡めながら、これからの経済を予測していきます!
誰か友達などに伝えてみてくださいね!(^^)/
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!
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